先月読んだ小説、「マップス」みたいな設定の登場人物が宇宙規模のネットワークで結ばれた分身によって構成された皇帝に対して、「LIP」みたいな復讐を目指すという話だった。

叛逆航路 (創元SF文庫)/東京創元社


マップス 愛蔵版 1 (Flex Comix)/ソフトバンククリエイティブ


Lip (Live Comics)/夢元社


屍者の帝国 [Blu-ray]/アニプレックス


しかし、この登場人物(一人称語り手)は実は「屍者」で、しかし意志のようなものを持っているという設定だった。元々の原作小説でも映画でも「屍者」の心理描写がないので、そもそも一人称が成り立つのかどうかはわかりません。しかし、人間の「自由意志」を相対化するといういまどきのSFの風潮に合わせるなら、映画のワトソンには悪いけれども、無理であってもらいたいものです。

そして最近見た映画では、「ターミネーター」とHarmony」とやはり「マップス」の神帝ブゥアーみたいな話になっていた。

ターミネーター [Blu-ray]/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン


ハーモニー [Blu-ray]/アニプレックス


今後もネットワークによって支配され、自由意志を奪われた世界がディストピアとして人々の想像力を刺激するんですかねえ。
http://www.denkigroove.com/themovie/sp/home.html
http://girls-und-panzer.jp/

なんか寒かったり、あれこれ仕事があったりで二本だけ。

おっさんと美少女。
デングルはいいぞ。
釜ヶ崎から: 貧困と野宿の日本 (ちくま文庫)/筑摩書房

¥972

近畿大学から西に10キロほどのところにある釜ヶ崎についてのルポルタージュ。
2007年に新書で出ていたものが、8年半経って文庫化されている。

ルポ 最底辺―不安定就労と野宿 (ちくま新書)/筑摩書房

¥799

これは何度か3年ゼミの参考資料にしているので知っている人もいるはず。

文庫の方が価格が高いが、この間の状況の変化、たとえば現在の大阪市政における釜ヶ崎の扱い(例の西成特区ってやつね)とか、特別区への統合に関する話題が増補されていて、今の大阪の状況全体を伝える本にもなっている。

いや、増補部分のキーワードである「ジェントリフィケーション」からすると、今後の日本全体の問題にもつながるのでしょうね。

ああ、目的語が大きいな……
「しんぞうとわたくし」テーマで書くのは約3年前以来。

その後、不整脈は小康状態を保った後、再び起きてずっと定着してしまっていた。で、2年連続健康診断にひっかかって専門医を紹介され、そこでカテーテルでの根治を勧められて、今はその処置に向けて準備中。

そこで今回のタイトル。
心臓周辺のCTと胃からの心臓エコー検査を行ったのだが、その際のわりと呑気な感想を書いておこう。

・CTはドラマやアニメで見るあの筒のマシンを使ったのだが、着換えたのは上半身だけで、しかも気を付けの姿勢ではなくバンザーイしているように指示されたのが意外だった。
・機械が「息を吸って……止めてください」と指示をしてくるのだが、その声がドミネーターっぽかったですね。
まあ、あれは厚生省で使っている機械だからあながち遠くもないのかな?

PSYCHO-PASS サイコパス ドミネーターサウンドフィギュア/


・エコー検査は胃カメラと同じような管のさらに太いのを口から入れる訳だが、これはわりとスッと入って「上手いですね」と誉められた。前に胃カメラした時も誉められたので、どうやら本当に上手いらしい。
管を飲むのが上手い男、とお呼びください。

今回の結果次第でカテーテルをするのかどうかが決まります。
そのへんはまたいずれ。
最初に放送された時に録り損なった「映像の世紀 デジタル・リマスター版」が大晦日深夜に再放送されたので、今回は全11集を見事に録画出来た。
この番組は1895年のリュミエール兄弟のシネマトグラフから100年後の1995年に制作されたドキュメンタリー番組で、さらに120年後の昨年10月からは「新・映像の世紀」が月一回放送されている。

ここで言う「映像」が静止画ではなく動画のことをもっぱら指しているのは、やはりテレビ局が作ったものだからで、このシリーズ自体がどれだけテレビが世界を記録し情報を伝えてきたか、を言祝ぐ宣言・宣伝になっている。まあ、20世紀の半ばまではテレビは無かったので、その辺はかなり我田引水なんですがね。

ただ、20世紀は映画会社やテレビ局、そして彼らに撮影を許した権力者たちが映像を独占的に利用した世紀ということもあるので、プロ・アマの別無く映像記録を残し、ネットを介して発信できるようになった21世紀こそが本当の「映像の世紀」なのかもしれない。
その結果、これまでとは違う映像によって親密性を確かめ合うような人間関係や、それが壊れた時に生じる新たな暴力・トラブルの形が生じた訳ですが。

リベンジポルノ―性を拡散される若者たち/渡辺 真由子


いつでもどこでも誰でも撮れて、いつでもどこからでも誰でも発信できるという状況は、規制を受けつつも技術的にはさらに広がり強まっていくだろうし、残念ながらいたちごっこが続くのでしょうね。

そして誰でも撮れてしまう状況に抵抗するかのように、セバスチャン・サルガドヴィヴィアン・マイヤーのような、特別な映像(この場合は静止画・写真だが)を撮る人間を顕彰するような映画が作られもする。これは「個性」「才能」についての宣伝である訳で、あらためて20世紀は「天才」の神話の時代だった訳ですな。

そういえば後者の映画でも撮影された対象への不躾さみたいなことが話題になっていたので、映像の暴力性ってのは最近の問題ではなかったりする。さらに、その写真を発信することの暴力性もメタ・レベルで描かれていた。そもそも映画全体として著作権侵害への言い訳としか思えないような内容だったしね。

セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター [Blu-ray]

ヴィヴィアン・マイヤーを探して [DVD]
http://mrfox.jp/
http://aokihagane.com/
http://wwws.warnerbros.co.jp/interstellar/
http://sincity.gaga.ne.jp/
http://appleseedalpha.jp/
http://www.cetera.co.jp/treasure/
http://bigeyes.gaga.ne.jp/
http://www.gundam-the-origin.net/index.html
http://dior-and-i.com/
http://www.kimigainakucha.net/
http://gargantia.jp/
http://www.madoka-magica.com/
http://anime-kyokai.com/
http://www.geass.jp/akito/
http://patlabor-nextgeneration.com/movie/
http://sarusuberi-movie.com/
http://www.lovelive-anime.jp/sp_countdown.html
http://kokaku-a.jp/sp/index.html
http://salgado-movie.com/
http://www.jurassicworld.jp/
http://nobi-movie.com/
http://project-itoh.com/#/empire/top/
http://aokihagane.com/
http://bolshoi-babylon.jp/
http://kishibenotabi.com/top.html
http://www.kokosake.jp/
http://www.gundam-the-origin.net/world/02.html
http://bakuman-movie.com/
http://rwby.jp/
http://vivianmaier-movie.com/
http://project-itoh.com/sp/harmony.php
http://www.007.com/spectre/?lang=ja
http://starwars.disney.co.jp/movie/force.html
http://foujita.info/

今年映画館に行ったのは36回、月平均3回ですな。
ただ同じ映画のプロデューサーの意向で短くした版とディレクターズカット版とを見たり、やはり同じ映画の2D版と3DIMAX版とを見たりもしております。

昨年に比べて倍になっているのは、テレビアニメの劇場版やOVAのイベント上映が当たり前のことになったのが大きいと思います。

映画 けいおん! (Blu-ray 初回限定版)/ポニーキャニオン


機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) [Mobile Suit Gundam UC] 1 [Bl.../内山昂輝,藤村 歩,下野 紘


前者に関しては、テレビ放送の最終回ですっきり完結とは限らなくなったということでもあって、いいことばかりではないかもですね。
「聖の青春」が松山ケンイチ主演で映画化され、来年(ほぼ今年ですな)公開だそうで『将棋世界』で巻頭特集。

将棋世界 2015年 2月号/マイナビ出版


こんなアパートの部屋の写真も。
村山九段の部屋

村山九段と言えばマンガ好きでも知られているけれども、彼の部屋いっぱいに詰まっていたというコレクションは今はどうなっているのでしょうね。
原作ノンフィクションではそこを掘り下げてはいなかったんだけれども、どんなマンガを読んでいたのかずっと気になっているんですよね。本棚からその人の意外な好み・感性みたいなものが見えそうで。

聖の青春 (角川文庫)/KADOKAWA/角川書店


ただ、彼が活躍していた90年代は宮崎勤の事件の後で、おたくが社会で白眼視されていたこともあって、なかなかそういう話は出にくかったのかもしれない。
今ならオタクの位置づけも変わっているので、映画では注目してもらいたいんですけどねえ、KADOKAWAさん。
いつもは翌月に初めに書くのですが、今年はもう映画見に行く予定無いので一足早く。
年明けには「2015年に見たもの」まとめます。

http://project-itoh.com/sp/harmony.php
計画の第2弾。本当は第3弾だったのにね……

http://www.007.com/spectre/?lang=ja
第24弾。だけど、過去シリーズとの別物感がすごい。

http://starwars.disney.co.jp/movie/force.html
第7弾。がんばって近づけてるけど、どこか感じる別物感。
2Dと3DIMAXと二回字幕版を見ました。

http://foujita.info/
10年ぶりの新作。相変わらず枯れてない。

アニメ1・実写3という割合は珍しいですな。
真実の10メートル手前/東京創元社


まだ最初の三篇、つまり半分読んだだけ。

二篇目はかつて『ユリイカ』の特集で読んでいたのだが、その時は探偵役が誰なのかさっぱりわからずに読んでいた。

ユリイカ2007年4月号 特集=米澤穂信 ポスト・セカイ系のささやかな冒険/青土社


これももう9年近く前なのか!

さらにこちらは10年以上前だから忘れていてもしかたないですよね。

さよなら妖精 (ミステリ・フロンティア)/米澤 穂信
先週撮った正門に門松設置している様子。画像小さいですが。

門松設置の風景

こういうのとか学内のイルミネーションとか見て、「われわれの学費が」とか言っている人たちは、私立大学の収入が学費しかないと思っているみたいで無知っぽく見えるから止めましょうね。