海を旅する愛と美の表現者 人呼んで フーテンのビーサン画家 舞海です。コンばんは。
いやー。もうね。タイトル通りの日々を過ごしています(笑)
YouTubeで昔の映像や音声を次々に再生しては惹き込まれ、スマホにもアルバムをダウンロードし、週末の度にヒトカラでジュリー曲を歌い……。
たまたま上映予定を見つけた『太陽を盗んだ男』を観に行き、ついには初生ジュリーとのご対面:武道館liveに参戦し……。
あ、武道館レポはまた後日書きたいと思います。
今日は、ジュリー=沢田研二を知る・愛するきっかけとか何かその辺のことを書いておきたいなと。
(勝手にしやがれでの賞受賞時、作曲の大野さんの後ろにサリー=岸部一徳さんを見つけて満面の笑みのジュリーw)
つい先日古希を迎えたジュリー、今でも新曲をリリースしたり60本を超えるツアーを組んだり、現役真っ只中な訳ですけども、毎日どっぷりと見続けても見尽くせないほどの動画が溢れてるんですよね。それくらい、出てない日はないと言われるほどTVに出ていた時代がありました。
でもね、わたし、ジュリーの曲がガンガン流れていた記憶もうっすらながらある。TVで観ていた記憶もある。
なのに、『歌手 沢田研二』という存在をあまりにも知らなすぎて。
いや知識としては知ってるんですよ、タイガースとしてデビューして、ソロになって、勝手にしやがれとかすごく売れて…TOKIOのパラシュートとかバッドチューニングのカラコンとか、この辺まで来ると自分でその姿をブラウン管の向こうに見た記憶も残ってる。
だけど、歌手としてジュリーの記憶が実体験としてあまりなくて。
なんでだろう、って思ってたんです。
つい最近、何となく謎が解けてきて。
歌番組って、子どもの頃に住んでた宮崎では(チャンネルが少いこともあり)月曜日のトップテン、水曜日の夜ヒット、木曜日のベストテンが主でした。
そのうちで、わたしの記憶が正しければ夜ヒット・ベストテンは夜9時以降の番組。寝かしつけられる時間のあとだったんですよね。勝手にしやがれとかの頃だともしかしたらわたしは夜7時とかが就寝時間だったかもしれない。
で、トップテン(トップテンになる前は紅白なんちゃらってタイトルだったかも?)が8時位だったと思うんだけど、この時間て確か裏で(宮崎、民放が当時から2局しかないんで)人気シリーズの時代劇をやっている枠だったような……。
親はそっちを選んでたと思うんですよね。
なので、メチャ売れしてたときは、歌手としての沢田研二の姿に触れる機会がほぼない。
何で存在を知っていたかというと、ドリフですよもう(笑)
妙にセクシーなのに面白い人、みたいな。
志村けんと兄弟だと思ってたしね、ホントに小さい頃は(笑)
ドリフも、子どもにとっては何故か死ぬほど面白くて、いつも笑いすぎて喘息出しながら見てたので(笑)、歌のコーナーになるとそのタイミングがトイレの時間になったり水飲んだり深呼吸したりして体調を落ち着かせる時間になったりしてて…歌なんか聴いちゃイネー(笑)
80年代半ばになってきて歌番組も観られる時間まで起きてヨシ、になったのだけど、わたしはその頃マッチとかチェッカーズに夢中だったし、ジュリーの曲調も変わってきてランキングに入ってくる回数が減っていった気がします。
土曜の方のドリフ、全員集合も、うちは土曜はひょうきん族を見るようになってたし。(そしてひょうきん族のジュリーはのりおちゃんがやってて全然原曲留めてなかったようなw)
そんな背景があり、歌手としての姿に触れることがあんまりなくて、その顔を知らずにいたんだなーと思いました。
何でこんなことを長々と書いたかというと、ここにきて急にジュリーにハマった大きな要因はズバリ『歌声』だったんです。
最初はたまたまドリフコントを見かけて懐かしく楽しんでて『美しさ尋常じゃねーな、今のアイドルとか"アイドルなのにバラエティーもイケます"みたいにやってるけど、美しさも面白さもこの比じゃねーわバカヤロウ』みたいに思ってたんです。
で、関連動画を漁るうちに『えっ!?こんなに歌える人だったの!?』って新鮮な驚きをもってしまって。
わたしのなかの、ジュリーの『歌』の印象って、クセありすぎて音がフラット気味で、そして喉に負担がかかりすぎて聴いていてツラい、って感じだったんです。幼い頃の記憶では。
でも、ネットで見た、様々な歌を唄うジュリーはそんなもんじゃなかった。
自分の曲を歌ってるときはやっぱりジュリーって感じのする独特の唄い方なんだけど、でも高音も低音も凄くクリアに出てるし。喉苦しそうに聞こえてたあのイメージなんだったんだ?と思うほど、あの深い安定感のある低音。
歌、上手いな~!と一番如実に感じたのは、他の人の曲を唄ってるのを観たときでした。
ジュリーの曲歌ってるときは上手いとかそういうのはもう超越してて独特の世界観って感じなんだけども、他の人の曲を歌うときは、なんつーかこう、ジュリーの声でありながら、素直にその曲を表現してるというか。
わたしの中で嫌いなボーカルスタイルに、自曲以外の何を歌ってもその人のクセが強すぎて元の曲の良さが伝わらない、っていうのがあって、それ突き詰めると『唱歌を綺麗に聴かせられる』というのがわたしの好きなボーカルスタイルなのですけど、前者タイプだと思ってたジュリーは完全に後者のボーカルだったんですよね。
そこにかなり意表を突かれて惹き込まれました。
動画で見てると結構力強い歌声多いんだけど、スマホに昔のシングルベストみたいなのを入れて聴いたらそれはそれでビックリして。
発声が物凄く柔らかい。曲と名前を知らずに聴いたら女性と言われても納得してしまえそうなほど、中高音の発声が繊細。同じ曲をTVで唄ってるのを見るともっと太く出してたりするんで、どっちの発声でも出せたって事なんだと思うけど。何なのこの人!?ってなりました。
こんなに表情豊かな声を持ってて、音域も広くて、上手くって…なぜ今まで『歌手 沢田研二』をスルーしてきたんだー!!かなり勿体ないぞわたしの40年~!!って、凄く凄く思いました……。
パフォーマーとかロッカーとかとしての評価はよく目に耳にするけど、歌い手としてももっともっと目につく評価が有っても良いではないかー!早く教えてよー!!って。
そうやってガタンっと音を立てるように『歌手 沢田研二』に堕ちてからは、歌ってるときの姿、表情の一つ一つが愛おしくてですね(笑)
意外と一本一本が大きい歯だとか、しゃくれてる訳ではないけどしっかり反り出てる下顎とか(んー、これはコン・ユ氏や元夫が顎のないタイプの輪郭してるからそう見えるのかもw)、お顔に共鳴装置になるパーツが沢山あって、そしてそれがあるからああいう口の開きかた、口唇の突き出しかたになって、そしてあの声が広がって……ってちょっと書いてることが変態めいてきてますけど(笑)
カラオケでも本人映像曲が色々とあるのでそれ見ながら歌うんですが、ほぼliveの映像で(顔の作りがそもそも違うのでアレなんだけど)自分が今歌ってる部分を画面のジュリーも歌ってて、やっぱり口の開け方とか違うわけですよ。何かそういうの見る度に、『あー、この人は"歌"の人だ…』って実感して。
ルックスやパフォーマンス的なことで注目されやすい(勝手な外野からのイメージです)けど、ずっと"歌"が中心に在ってきた人なんだ…というのを凄く感じて、ドツボの今です(笑)
(こちらも『勝手にしやがれ』でのレコ大受賞時、花束を持ってきたサリーに思わず抱き付くジュリーw こういう心の繋がりだとかあったかさだとかが垣間見えるところにもグッと来る)
その上で、やっぱり20~30代の頃の外見の美しさは類を見ないし(←月星座の影響をわたしは感じるんだけど)、サインを見てもしやと思ってたらやっぱり字も綺麗だったし、そして話も面白いし。
ハマらない理由が見当たらない。
何気に、あの語り口の柔らかさだとか滑舌とかも好きです(笑)
子どもの頃に持っていたイメージは、ちょっと怖い・難しい人って感じだったんですけどね。多分、ワイドショーとかで見かけた『何聞いてもムスっとしてる』みたいなのの印象が強かったんだろうなぁと。
(今は勝手に、『本当のことを言える段階や状況ではない、だからと言って嘘も言いたくない。こその沈黙。そしたら憶測で色々書いて、アンタらが俺の何を知ってるんだ』という非常に月水瓶的な反応が映像になってたんじゃないかと理解しているところです。はい、これも勝手な憶測です)
何かダラダラと書いてしまったけど、『何で急にジュリー!?』って聞かれることも多くなってきてたので、どこかで書いておきたいなと思って。
かといって聞いてくる人がここを読んでるかって言ったらそうでもないんだけど(笑)
想いを吐き出しておきたかったので、そして絶対的に長くなると思ったので、ここに書いておくことにしました(笑)
コン・ユ氏になかなか戻って来れないよ~😅
(何気に手指も綺麗なのよね……)