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Ⅳ.ボランティア業務の種類
19.コース巡回
・ボランティアが担当する機会は少ない業務
です。
プロトーナメントのレギュラーツアーでは
この業務はありません。
男女下部ツアーとシニアツアーの一部で採用
されることがあります。
・運営スタッフが行う「フィールド担当」という
業務があり業務形態は似ているところが
あります。
しかし業務内容は全く異なります。
通常、「フィールド担当」はOUTとINに
各1名ずついて、プレーが始まれば担当する
9ホールで発生する全てのことに対応する
何でも屋です。
コースのローピングや選手対応、ギャラリー
対応、ボランティア対応などです。
プレーや観戦が順調に進んでいるかを裏方の
立場でサポートしています。
・一方、ボランティアが担当するコース巡回は、
基本的には対ボランティアに関する業務です。
「現場のボランティアをサポートする」業務
ですね。
[A] ゴルフ知識の必要度
{必要}(プレーが行われているコース内を
カートで移動しますから、「ゴルフの
試合」に関する知識は必要です。)
[B] 主たる業務
・現場で業務を行うボランティアのサポートの
ためにカートで自分の守備範囲を回ります。
サポートする業務は大会によって異なります
ので、運営スタッフの指示に従いましょう。
指示されたサポート以外でも現場で困って
いるボランティアのためにできることが
あれば柔軟に対応しましょう。
・また、指定ホール間でスコアラーのカート
送迎を行う業務もあります。
この場合は特定の場所でのカート運転に
なりますが、それ以外のコース巡回業務
では、定期的に担当ホールを回り、現場の
ボランティアのニーズがないかなど把握する
ようにしましょう。
・コース巡回でサポートする代表的なものは
以下のとおりです。
①ボランティア本部と現場間の送迎。
ボランティア本部から遠い場所で業務する
ボランティアをカートで送ります。
また、業務終了時刻を見計らって迎えに
行きます。
②指定ホール間でのスコアラー送迎。
グリーンから次ホールのティまでの距離が
長かったり急な上りである場合には、
スコアラー用の送迎カートが準備され、その
運転を担当します。
キャディバッグ運搬用のカート(選手乗車可の
場合もあります)が用意されているステップ
アップツアーやシニアツアーで採用される
業務です。
③弁当配布。
弁当配りは通常ボランティア本部の業務
ですが、カート巡回業務がある場合は
代わって担当します。
昼食の弁当と飲物を現場の各ホールの
ボランティアに届けます。
昼食の時間が遅くなりすぎないように早めに
配るようにしましょう。
④交替要員となる。
各所で業務を行うボランティアの食事や
トイレ時の交替要員として対応します。
1箇所で2人以上が業務を行っている場所は
交替できますが、1人だけで対応している
人には交替が必要です。
参加ボランティア数が少ない小規模大会で
よくあるケースです。
⑤落とし物対応。
各ホールのボランティアやギャラリーまたは
自分が発見した落とし物は、
インフォメーションセンターなどの担当
箇所へ届けます。
また落とし物の捜索依頼があれば、可能な
限りお手伝いをします。
⑥その他ボランティアのためにできることは
何でもします。
[C] コツ・気をつけること・面白み
①ボランティアがコースでカート運転する
試合は多くないと思います。
誰が運転していようとカート事故は絶対に
避けなければいけないことですが、
ボランティアがカート事故を起こしてしまう
ことへの懸念があるからだと思います。
「(対価なしで活動している)ボランティアに
カート運転を任せた」という責めを負うことに
なりますね。
それでもボランティアがカート運転する
大会もあります。
ですから「安全運転」が第一なんです。
カートの自損事故はもちろんですが、周囲の
人や自分がケガをしてはいけません。
(ギャラリー観戦できるエリアor大会で
ボランティアがカート運転することはないと
は思いますが。)
無茶な運転はダメですね。
前日の飲み過ぎもダメです。
ゴルフ業界のカート事故防止の取組みの
事例について記載したブログがありますので
リンクを貼っておきます。
リンク→「気をつけます!」
リンク→「2023(R05)[361-17] 第8回 ユピテル・静岡新聞 SBS レディース」
「🔸2.遠い場所から観戦」を
ご覧下さい。
②カート運転の業務が決まれば、事前に
コース(カート道)について把握して
おきましょう。
ゴルフ場のホームページや大会サイトに
掲載されているコースレイアウトなども
参考になると思います。
また、過去の大会のペアリングがあれば、
裏面のコースマップが使えるかも
しれませんね。
どうしても資料がなければ、グーグル
マップの航空写真も有効です。
③次にプレーへの配慮です。
各ホールでプレーが進んでいる中をカートで
走るわけですから、そのエンジン音は
気になります。
もし電動カートを使わせてもらえる場合
でも、多少の音は聞こえますし、動いている
カートの影は遠目にもわかります。
コースレイアウトを把握し、進行方向の
(見えない)先に選手がいないかどうかを
想像しながら運転しましょう。
プレーしそうであれば早めにカートを
止めて、全員が打ち終わるまで待ちます。
決して急ぐ必要はありません。
[D] 余裕があれば(必要に応じて)して
ほしい業務
①コース内清掃。
走行中に発見したゴミは回収しましょう。
また、徒歩で現場を往復するボランティアの
弁当ゴミなどをカートで回収してあげるのも
よいですね。
[E] しないほうがよい行動・するべきでは
ない行動
①カートはカート道を走行させます。
むやみに芝の中に乗り入れてはいけません。
②選手やギャラリーを乗せないように
しましょう。
あまり起こりえることではないと
思いますが、選手やギャラリーから
「カートに乗せてほしい。」と言われても、
お断りしましょう。
カート事故発生時の問題もありますし、
ラウンド中の選手の場合はペナルティ
(2罰打)が課せられる恐れがあります。
ゴルフ規則では、選手がカート(動力付き
移動機器)に乗ることを制限する項目は
ありませんが、ローカルルールの中で制限
されている場合があります。
ゴルフ規則のオフィシャルガイドには、
「委員会の措置」の「Ⅳローカルルールひな型と
他のプレー形式」として、
「セクション8 ローカルルールひな型」に
その例が記載されています。
項目です。
カート乗車を禁止する場合にはその
バリエーションがあります。
・ラウンド中の乗車は一切認めない。
・ホール間のみ乗車を認める。
・ホール間および指定のホールのみ乗車を
認める。
・全て乗車可能。
(ローカルルールに定めがない場合)
このように、大会によって取扱いが
異なりますから、事前に運営スタッフに
ローカルルールの内容を教えてもらうことも
必要になります。
選手へのペナルティが課せられるか
どうかは、その時の状況によって異なり
ますし、競技委員の難しい判断を伴うことに
なります。
ボランティアとしてもローカルルールに
則った対応をすべきですね。
・次回は「カート・バッグ運搬補助業務の内容」に
ついて記載します。
●これまで経験してきたゴルフボランティア活動で見て
聴いて体験したことをなるべく初心者目線で記載して
います。
また、「こんなボランティアになれたらいいな。」という
個人的に考える「あるべき姿」も少し記載したいと
思います。
記載内容に誤りがあったり、経験者の方からの
ご意見なども伺いたいと思いますので、このブログの
コメント欄または以下のアドレスまで連絡を
いただけると幸いです。