きっぱり叱るって大事なことよ。新米教師時代の話。 | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。元小学校教師の和久田ミカです。

 

今日は、境界線(バウンダリー)の話をば。

 

カウンセリングやコーチングでも、とても大切な部分です。

 

 

さて。

 

私はは7年間。小学校で 読み聞かせボランティアをしてました。

 

子どもたちがジーっと聞いてくれて、ときに一体感が味わえる。

 

私にとっては、おいしいスイーツを食べているような時間です。

 

教師時代の楽しさを思い出します。

 

私は教師という職業が大好きだったから、その疑似体験をしに行くのかもしれません。

 

 

読み聞かせで いろんなクラスに行くと、たまに 落ち着きのないクラスにも出会います。

 

話がやめられない、

チャチャを入れる、

わざと白けるようなことを言う、

無関心を装ってそっぽを向く・・

 

クラスが荒れる前兆のようなものです。

 

 

こういうとき、私は教師をやっていてよかったなあと思います。

 

対処法を知っているからです。

 

 

読む前、子どもたちに対して、

 

「これから本を読みます。静かに聞いてね」

 

ときっぱり言えし、おしゃべりを始める子がいたら 黙って待ちます。

 

にっこりと顔を見ながら、心の中で「静かにしてねー」と伝えれば、たいていの子は やめてくれます。

 

 

 

以前、高学年のクラスに 読み聞かせに行ったときにも、始終 落ち着かないグループがいたので、読むのをいったんやめて 叱りました。

 

顔をじっと見たけど、それでも こちらの様子を試しているので

 

「おしゃべりをやめてねまりあ

 

とお願いし、帰り際に

 

「さっきは、静かに聞いてくれてありがとう」

 

と 背中ポンポンしてきました。

 

 

彼らは、はずかしそうにお辞儀をして 席に戻っていきました。

 

ああ、この子たちは大丈夫だな、と思いました。

 

まめに声かけして、きっぱり叱って、ていねいに関わっていけば。

 

 

 

えらそうに書いてますが、

 

新米教師のころは、子どもたちに流されてしまい、うまくクラスをまとめられませんでした。

 

幸い学級崩壊したことはないのですが、最初は迷ってばかりでした。

 

 

注意したら嫌われそうで、多少ザワザワしていても 授業を進めてしまう。

 

あまりにうるさく、限度が過ぎたら 叱るけど いまいち効き目がない。

 

 

のどがつぶれて声が出なくなる。

 

そんな毎日。

 

新米の教師が一度は通る道じゃないかな。(私だけ?)

 

 

指導案の書き方は教わっても、

 

「教師としてのあり方」

 

なんて 誰も教えてくれなかったので、自分で試行錯誤するしかありませんでした。

 

そこで得たことが2つあります。

 

 

ひとつ目は、子どもをどんな存在で見ていたか、です。

 

私は、

 

「静かにしなさーい!」

 

と怒鳴りながら、心のどこかで、

「子どもとは 騒ぐもの」

「静かなクラスは 軍隊みたいで不自然だ」

「きちんとさせたら、ストレスが たまっちゃうんじゃないの?」

という 先入観がありました。


今思うと、子どもたちは しっかりと それを 見抜いていたんですね。

この先生は 許してくれる、と無意識に わかっていたのです。

 

 

でも、あるときから それを変えました。

 

「子どもたちはできるんだ」と 思うことにしたのです。

 

●クラスのルールを守れる

 

●話を静かに聞ける

 

●けじめをつけられる

 

心の中で、信じることにしました。

 

 

すると、子どもたちが変わったのです。

 

授業中は静かになり、ぐんとお兄さんお姉さんになりました。

 

私も 怒らずに、ただ伝えるだけでよくなりました。

 

自分で言うのもなんだけど、魔法のように変わりました。

 

 

「ピグマリオン効果」というものがあります。

 

アメリカの教育心理学者ロバート・ローゼンタールによって提唱された、

 

「人は、期待された通りの成果を出す傾向がある」

 

という考え方です。

(有名な実験がありますが、書くと長くなるので、ググってみてね)

 

 

「子どもは〇〇な存在だ」と、心から信じれば、世界が変わるのです。

 

ほんとだよー。

 

だから、ダメな子だと思って接すれば ダメな子になります。

 

 

 

ふたつ目は、父性が欠けていたということ。

 

母親であっても、母性だけでなく 父性を持っています。

 

母性が、「慈しむこと・受け入れる(など)」に対して、父性は「切り分ける」役割を持っています。

 

 

たとえば、父性とは

 

●よい・悪いを区別する

●序列をつける

●ルールを守る

 

といったことです。

 

 

私は 新米のころ、

 

「子どもたちを自由にすることがよいことだ」

 

という思いがありました。

 

窮屈にしたら かえって荒れちゃうんじゃないかと。

 

 

でも、それでは 学級の運営はできませんでした。

 

なぜなら、ただの自由は かえって子どもたちを不安にさせるからです。

 

「ここまではいいよ」

 

「ここからはダメだよ」

 

という切り分けを、覚悟をもって きちんと示すことが大事だったのです。

 

(家庭で言うなら、「うちはうち、よそはよそ」「ここまでにしようね」という家庭のルールです)

 

 

この切り分けをしっかりしないと、子どもたちは 試し行動をしてきます。

 

「ここまでやっても怒られないかな…」

 

最初は こわごわやっていた子どもたちも、だんだんと大胆になってき、学級は崩壊していくのです。

 

 

だから、教師は4月が勝負です。

 

 使ったものは もとのところに戻そうね

 

 靴箱の靴は こんなふうに入れるんだよ

 

 私が教壇に立ったら 静かにしてくれるとうれしいな

 

 先生はお友達ではないよ。どんなふうに接したらいいかな?

 

 困ったことがあったらみんなで話し合おう、なんでも相談してね

 

 

そういったルールをひとつひとつ、ていねいに 伝えていくのです。

 

1学期のうちに、根気強く習慣づけます。

 

「まあ、できなくてもいいや」

 

「子どもたちも窮屈だろう」

 

「いちいち言うのも面倒だ」

 

と放置すると、だんだんと学級が ぐちゃぐちゃしていきます。
 

 

特に 先生と生徒が、お友達みたいな馴れ合いになった学級は、独特の荒れ方をします。

 

ゴミがたくさん落ちていたり、物が粗雑に扱われていたり、子どもたちの行動にけじめがなかったり…。

 

先生がベランダにしめ出されたクラスもあったなあ。

 

序列が欠けてしまっているからです。

 

 

もちろん、人間としては、子どもたちも先生も 平等。

 

どちらが偉いわけではありません。

 

でも、役割において 教師と子どもの立場は同じではありません。

 

それは、親と子でも言えることです。

 

 

父性を使って、

 

役割を区別すること

 

ルールを守ること

 

子育てをするうえで 欠かせないものなのです。
 

これは、家庭だけでなく 職場もそうだよね。

 

 

 

この過去記事も参考になるかな。

●しつけは「おしつけ」でいいんだよ~

 

 

 

子育てには、母性も父性も どっちも必要。

 

よろしかったら、ご覧になってね。

 

 

 

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