性被害と心のメカニズム・ジャニーズの会見から | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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こんにちは。和久田ミカです。

 

昨日は、ジャニーズの記者会見がありましたね。

 

性被害は、私がずっと追い続けているテーマのひとつです。

 

いろいろと学んだ中から、いくつかお話ししますね。

 

 

会見では、

 

「うわさで聞いていたが何もできなかった」

 

「親族でも踏み込めなかった」

 

なんとなく、歯切れが悪い雰囲気を感じることもありました。

 

批評も、あまり芳しくないですね。

 

 

でも、あのような発言になるのは 無理もないことなのです。

 

性被害の話を聞いたとき、人は下図のように反応します。

 

<氷山モデル>

 

 

●まさか、そんなことが起こるわけない(否認)

 

●そのくらいで、目くじらを立てるなんて大げさ(容認)

 

●でもまあ、元気そうだし、大丈夫だろう(最少化)

 

●話をさせるのも気の毒。かえって傷を深めそう(回避)

 

●自業自得。加害は治らない(偏見)

 

といった対応を取りがちなことが、研究で分かっています。

 

まさに、今回の件に当てはまります。

 

被害を受けた子を外から見たとき、認識されるのは ほんの一部分なため、まわりの対応は遅れがちになります。

 

 

当時

 

「お前もやられて来い!」

「ウワサは聞いたけど」

「あの人は病気だから治らないのよ」

 

といった発言があったとしたら、心のメカニズムとして ムリもないこと。

 

 

しかし、ジュリー氏をはじめ経営陣は、長期間 子どもたちを守る立場にありながら、責任を回避してきました。

 

許されるものではありません。

 

今後、どのようにケアと賠償をしていくか、その姿勢が注目されることでしょう。

 

 

 

そして、このような被害がなかなか露見しないのにも、理由があります。

 

性被害を受けても、子どもの場合、身に起こったことが理解できず

 

「なんか変だ、こわい」

「怒られそう、はずかしい」

「親にも、言ってはいけないような気がする」

 

と ” 見えるかたち ” で出てこないことが多いのです。

 

 

性暴力を被害だと認識するまで、平均7年半かかると言われています(6歳以下だと11年以上)

 

 

 

最近、メディアでも「グルーミング」という言葉が聞かれるようになりました。

 

グルーミング=子どもに接近して手なづける行為

 

です。

 

被害は知らない人から、運悪く受ける、

 

という思い込みがあるかもしれませんが、加害者は知人・親せき・親・友人など” 顔見知り” が8割以上であると言われています。

 

 

 

こちょこちょ遊びや、マッサージから、少しずつ加害を広げていきます。

 

 

子どもの視点から見てみると、子どもにとって大人は「正しい存在」です。

 

●子どもの親切心を利用する

●優しいふりをしてラインなどの相手をする

●交換条件で世話をする

 

など、子どもにとっては 好印象で近づいてきます。

 

加害後も、口止めをされることが多くありますし、気持ちよさを伴った場合、混乱が起きます。

 

裏切られた!大好きだったのに…という思いが残ることもあるでしょう。

 

 

だから、子どもたちに

 

「なぜ、そのとき言わなかった?」

 

というのは愚問なのです。

 

言わなかった、のではなく、言えなかった、のですから。

 

 

 

そして、男子が被害があったときには、

 

●誰にも言えないし、言ったところで聞いてもらえない

 

●怒りや屈辱感による行動化(他者への攻撃・加害)

 

●セクシュアリティやアイデンティティの混乱

 

といった問題が起きることがあります。

 

 

ジャニーさん自身、幼少期 ずっと被害者だったという情報もありますね。

 

男子の場合は、被害が転じて、加害にいくこともあります。

 

連鎖です。

 

 

では、子どもたちが被害にあわないために、どんなことができるでしょう。

 

見せない・触らせない体の部位は、

 

●水着を着て隠れるところ

 

●穴が開いているところ(口・膣・肛門)

 

の2つ。

 

 

親自身も むやみにさわらないようにしましょう。

 

おむつを替えるときにも、

 

「おむつを替えますよ。いいですか?」

 

と許可を取る、という話を聞いたことがありますが、そのくらいの気持ちがあると、子どもにも伝わりやすいのかもしれません。

 

 

こんなクイズもあります。

 

●同性同士ならパンツの中を見ようとしてもいい?

●相手が知っている人だったら、お尻を触ってもOK?

● 健康診断で、お医者さんが体をみるのは?

●男子がトイレで、隣の子の性器をみようとするのは?
● 自分のプライベートパーツには触ってはいけない?

 

もし親子で話せるようでしたら、話題にしてみてください。

 

 

今月は、オンラインサロン「ゆるサロン」の募集があります。

 

こういった子どもたちのケアについても、話ができる機会を持てたらと思っています。

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余談ですが、イノッチの

 

「僕は性加害はしないけど、権力を持ってしまうかもしれない。気をつけている」

 

という言葉は、ズキューンでした。

 
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