こんにちは。元小学校教師の和久田ミカです。
さて。今日は「子どもは、親に復讐してでも愛がほしい」という話をします。
大学のころ、空き時間があると図書館に行って本を読んでいました。
あるとき、なんの本だったか忘れてしまったのですが、長年の謎を解く本に遭遇。
「子どもが きょうだいに意地悪をするのは、自分に注目してほしいから」
と書いてありました。
私は小学生の頃、そりゃーもう、下の妹をいじめましてね。
父が暴力おやじだったもので、それを模倣していじめるわけです。
壮絶ですわ。
ただ、いじめながらも、自分でもなんでこんなにイライラするのか、わからないわけです。
あとでこっそり、反省文をノートに書いていたりするわけです。
でも、この文章を読んで目からうろこでした。
私がきょうだいをいじめれば、親が飛んでくる。
「叱られる」という行為を通してでも、自分を見てほしかった。
いやな思いをしてでも、自分に関心を持ってほしかった。
今思うと、あの本は アドラーか交流分析か、どちらかの心理学の本だったのだろうと思います。
たとえば、アドラーでは、「目的論」という考え方があります。
(私はしっかりアドラーを学んだことはないのですが)とても 役に立つ視点です。
目的論の立場から物事を見ると、一見、「悪い」としか思えない人間関係にも、それなりに意味があるのだとわかります。
たとえば、子どもが見せる不適切な行動。
アドラー心理学では、5段階(または4段階)あると考えられています。
1. 「ほめられる」ために行動する
いいことをしてほめてもらおうとします。
頑張り屋さんのいい子になって、自分を見てもらおうとするのです。
でも、行動の目的が「ほめられたい(自分のことを見てほしい)」なので、
・ほめられないなら、やらない
・親の期待ばかりを気にしていて、自分がどうしたいのかを見失う
といった可能性があります。
2. 「注目される」ために行動する
頑張っても思ったようにほめてもらえないとき、他の行動で気を引こうとします。
バイクで「ブンブンブブブン」と爆音を轟かせながら走り回るお兄ちゃんは、大きな音を出して
「オレ、ここにいるぜ!!」
とアピールしているのです。
悪いこと、嫌がられることをしてでも、自分のことを見てほしい。
私がきょうだいをいじめていたのも、同じ理由でしょう。
3. 「権力」で張り合うために行動する
大人にとって不適切な行動を繰り返すと、どうしても 押さえつけられる機会が増えます。
3. 「権力」で張り合うために行動する
大人にとって不適切な行動を繰り返すと、どうしても 押さえつけられる機会が増えます。
そこで出てくるのが、大人(権力)への反抗です。
わざわざ大人の作ったルールを破ったり、夜中に窓ガラス壊して回ったり、盗んだバイクで走り出したり、するわけです。
4. 「復讐」のために行動する
子どもが 反抗的になると、大人は「大人の立場」を使ってねじ伏せようとしてきます。
子どもなりに無力感を感じる段階です。
んで、出てくるのが「復讐」。
「大人」という権力を使って 自分を押さえつける人たちに対し、恥をかかせたり、嫌な思いをさせたりします。
わかりみが深すぎるわー。
私は、高校受験の時、母に
「このレベル以下の高校はダメ!」
と言われたので、わざわざ ランクを落として「母がいまいち」と思う高校に入りました。
今思うと、学歴偏重主義の母への ささやかな復讐だったのでしょう。
妹いじめも、母のお気に入りを傷つけることで 復讐したい、という思いもあったもかもしれません。
でもね、そういうことを続けてると、すんごい自己肯定感が下がるのですよね。
自分は悪い子だという自覚はあるから、自分への嫌悪感も同時に出る時期だとも感じます。
最終段階はこれ。
5. 「無気力・無能力を示す」ため行動する
最後は、無気力になります。
自信を失い、「何もしない」ということを通して大人をがっかりさせようとするのです。
もう、打つ手がないのです。
無能な自分を示すことぐらいしか、なくなってしまった状態です。
わたし、5以外は 全部経験があります。
そのときは無意識だったけど、今思うと
「そういう心の仕組みだったんだなー」
と わかります。
じゃあ。どうしたら そういった段階を抜けていけるか、ということ。
アドラーでは、「所属欲求」という言葉があります。
安心感があり、信頼できる人とつながれると、心が落ち着きます。
「私はここにいてもいいんだ」
と思うことで、喜びを得るのですね。
(そう思うと、不良の子たちが集まっているのも、暴力団があるのも必要悪なのだとも感じます)
私が講座をしたり、セッションをしたりするのも、束の間ではありますが「安心できる場」を提供したい、という思いから。
知らない人同士の方が かえって安心して話せる、なんことあるでしょ。
そんな場を、安心感を持てるいろんな場を作っていきたいな、と思っています。
また、子どもが
「私はここにいていい」
と思えるために、一番かんたんで 一番身近な方法は、子どもの話を聞くこと。
でも、聞き方にちょっとコツがいるんですよね。
初級講座(子どものこころのコーチング講座)では、そんな「聞く技術」についても お伝えしています。
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