子どもは親に復讐してでも愛がほしい | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。元小学校教師の和久田ミカです。
 
さて。今日は「子どもは、親に復讐してでも愛がほしい」という話をします。
 
大学のころ、空き時間があると図書館に行って本を読んでいました。
 
あるとき、なんの本だったか忘れてしまったのですが、長年の謎を解く本に遭遇。
 
 
「子どもが きょうだいに意地悪をするのは、自分に注目してほしいから」
 
と書いてありました。
 
 
 
私は小学生の頃、そりゃーもう、下の妹をいじめましてね。
 
父が暴力おやじだったもので、それを模倣していじめるわけです。
 
壮絶ですわ。
 
 
ただ、いじめながらも、自分でもなんでこんなにイライラするのか、わからないわけです。
 
あとでこっそり、反省文をノートに書いていたりするわけです。
 
でも、この文章を読んで目からうろこでした。
 
 
 
私がきょうだいをいじめれば、親が飛んでくる。
 
「叱られる」という行為を通してでも、自分を見てほしかった。
 
いやな思いをしてでも、自分に関心を持ってほしかった。
 
今思うと、あの本は アドラーか交流分析か、どちらかの心理学の本だったのだろうと思います。
 
 
 
たとえば、アドラーでは、「目的論」という考え方があります。
 
(私はしっかりアドラーを学んだことはないのですが)とても 役に立つ視点です。
 
目的論の立場から物事を見ると、一見、「悪い」としか思えない人間関係にも、それなりに意味があるのだとわかります。
 
 
たとえば、子どもが見せる不適切な行動。
 
アドラー心理学では、5段階(または4段階)あると考えられています。
 
 
1. 「ほめられる」ために行動する
 
いいことをしてほめてもらおうとします。
 
頑張り屋さんのいい子になって、自分を見てもらおうとするのです。
 
でも、行動の目的が「ほめられたい(自分のことを見てほしい)」なので、
 
・ほめられないなら、やらない
 
・親の期待ばかりを気にしていて、自分がどうしたいのかを見失う
 
といった可能性があります。
 
 
 
2. 「注目される」ために行動する
 
頑張っても思ったようにほめてもらえないとき、他の行動で気を引こうとします。
 
バイクで「ブンブンブブブン」と爆音を轟かせながら走り回るお兄ちゃんは、大きな音を出して
 
「オレ、ここにいるぜ!!」
 
とアピールしているのです。
 
悪いこと、嫌がられることをしてでも、自分のことを見てほしい。
 
私がきょうだいをいじめていたのも、同じ理由でしょう。
 

3. 「権力」で張り合うために行動する

大人にとって不適切な行動を繰り返すと、どうしても 押さえつけられる機会が増えます。
 
そこで出てくるのが、大人(権力)への反抗です。
 
わざわざ大人の作ったルールを破ったり、夜中に窓ガラス壊して回ったり、盗んだバイクで走り出したり、するわけです。
 
 
4. 「復讐」のために行動する
 
子どもが 反抗的になると、大人は「大人の立場」を使ってねじ伏せようとしてきます。
 
子どもなりに無力感を感じる段階です。
 
んで、出てくるのが「復讐」。
 
「大人」という権力を使って 自分を押さえつける人たちに対し、恥をかかせたり、嫌な思いをさせたりします。
 
 
 
わかりみが深すぎるわー。
 
 
私は、高校受験の時、母に
 
「このレベル以下の高校はダメ!」
 
と言われたので、わざわざ ランクを落として「母がいまいち」と思う高校に入りました。
 
今思うと、学歴偏重主義の母への ささやかな復讐だったのでしょう。
 
妹いじめも、母のお気に入りを傷つけることで 復讐したい、という思いもあったもかもしれません。



でもね、そういうことを続けてると、すんごい自己肯定感が下がるのですよね。
 
自分は悪い子だという自覚はあるから、自分への嫌悪感も同時に出る時期だとも感じます。
 
最終段階はこれ。
 
 
 
5. 「無気力・無能力を示す」ため行動する
 
最後は、無気力になります。
 
自信を失い、「何もしない」ということを通して大人をがっかりさせようとするのです。
 
もう、打つ手がないのです。
 
無能な自分を示すことぐらいしか、なくなってしまった状態です。
 
 
 
 
わたし、5以外は 全部経験があります。
 
そのときは無意識だったけど、今思うと
 
「そういう心の仕組みだったんだなー」
 
と わかります。
 
 
じゃあ。どうしたら そういった段階を抜けていけるか、ということ。
 
アドラーでは、「所属欲求」という言葉があります。
 
安心感があり、信頼できる人とつながれると、心が落ち着きます。
 
「私はここにいてもいいんだ」
 
と思うことで、喜びを得るのですね。
 
(そう思うと、不良の子たちが集まっているのも、暴力団があるのも必要悪なのだとも感じます)
 
 
私が講座をしたり、セッションをしたりするのも、束の間ではありますが「安心できる場」を提供したい、という思いから。
 
知らない人同士の方が かえって安心して話せる、なんことあるでしょ。
 
そんな場を、安心感を持てるいろんな場を作っていきたいな、と思っています。
 
 
また、子どもが
 
「私はここにいていい」
 
と思えるために、一番かんたんで 一番身近な方法は、子どもの話を聞くこと。
 
でも、聞き方にちょっとコツがいるんですよね。
 
 
初級講座(子どものこころのコーチング講座)では、そんな「聞く技術」についても お伝えしています。
 
数年ぶりに、初級講座やりますよ!(だけど、今年最後)
 

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三方窓が開く、開放的なお部屋で、いつもより少人数で行います。

 
 

 

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