こんにちは。和久田ミカです。
今日は、私が教師をしていたころ、たぶん、2~3年目ぐらいのころの 話をします。
「先生、なんで勉強しなくちゃいけないの!?」
なかば怒ったように、A君は 言葉を投げつけてきました。
最近、宿題忘れが多く、その日は 放課後に ドリルをやっていたのでした。
頭のいい子で、前は宿題もきちんとやっており、何かあったのかなーと思っていたところ。
(当時は、お子さんを放課後に残して 勉強を教えたりするのはOKな時代だった)
”なぜ、勉強をしなくてはならないのか?”
私は、宿題も勉強もろくにせず 大人になったクチなので、何と言ってよいかわからず、
「そっかー、うーん…なんでだろうねえ」
と言葉を濁しました。
A君は私の質問に答えず、
「だってさー、こんなの意味ないよ。」
「なんで家で宿題やらないといけないの?」」
「ばっかみたい、ドリルしなくてもテストできるし」
悪態をつき続けました。
私は何を言ってよいかわからず、
「そうなんだね」「そっかー」
と ただただ 相づちを打っていました。
と、ドリルをやりながら ひとしきりブツブツ言っていたA君ですが、ふと つぶやきました。
「だって、お母さん、となりで 宿題見ててくれないし」
口にした瞬間、顔が変わりました。
何かに気づいたようです。
ちょうど ドリルが終わったところだったので、提出し、
「さようなら」
と帰っていきました。
A君のおうちでは、年の離れた赤ちゃんが生まれたばかり。
お母さんの手が回らなくなったのでしょう。
話すことで、自分の中の「さみしさ」に気づいたのかもしれません。
「勉強への不満」の奥にあった、本当の思いに 触れたのかもしれません。
それは 本人に 聞いていないのでわからないのだけど、A君は スッキリした顔で帰っていきました。
私の中で、忘れられない出来事です。
もし私が
「勉強というのは、こういうわけで しなくてはいけないんだよ」
と 話し始めていたら、彼の言葉は引き出せなかったでしょう。
私が、「聞くこと」の大切さを伝えることになった、原点のひとつとも言えます。
Free-PhotosによるPixabayからの画像
人は、話をただするだけで 何かに気づきます。
しかも、本音と言うのは 全部話し切らないと 出てこないのです。
思ってること ぜーんぶ 話し終わった後に、ポトンと落ちてきます。
まさにA君は、言葉にする中で、自分で気づき、何かがスッキリして、その場を去ったのでしょう。
だから、話を聞く、ってめんどうなときもあるし、我慢のようにかんじることもあるかもしれないけど、私は 伝えていきたいんだな。
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