こんにちは。和久田ミカです。
今日も、私たちの影（＝シャドウ）について。
昨日の記事はこちら↓
さて。
娘は、ずーーっと友達の悪口を かたくなに言わない子どもでした。
「悪口を聞くのはできる。
でも、私は言わないことにしてる。
だって、言われたらいやでしょ」
娘のすばらしいところだなあ、と思うのだけど、当時は 苦しくないかなとも思いました。
小学生のころ、いじめられたことがあったから、「自分は悪口を言わない人になろう」と思ったんだろうな。
でも、娘には
「嫌いな人を、好きにならなくていいよ」
と伝えたいな。
「人を嫌ってはいけない」
という罪悪感で悩む必要はないです。
「苦手でも 親切にはできる」
と 娘と話しました。
苦手、嫌い、
を封印してしまうと、
喜び、好き
もわからくなってしまう。
たとえば、「手を挙げて」と言われれば すぐにできます。
「行動」だから。
「きらいな人は誰ですか？」と言われたら、考えることができます。
「思考」だから。
でも、
「汗を出して」はできません。
「体の生理反応」だから。
（突然、）「悲しんで」もできません。
「感情」だから。
きらいなものを好きになる、って むずかしいですよね。
「きらい」って感情だし、感覚的なものだから。
きらいなものは きらいだし、好きなものは 好き。
それでいいのではないかな、と思います。
それよりも気になるのは、なぜ「人を嫌いになること」にそんなに罪悪感を感じるのかな。
人を嫌いになることは、なぜ いけないことだと感じるのでしょう。
ちょっと 話が飛ぶように感じるかもしれないけど、
「他人をきらってはいけない」
と思っている人は、娘のように、きらわれることを とても 恐れている人が多いように思います。
自分がいやなことを、他の人にしてはいけない、という原理です。
この思い込みを、ひっくり返そうよ。
「きらいな人を『きらい』って 思ってもいい」
そう思えるようになると、
「誰かが 私のことを きらってもいい」
そう思えるようになります。
自分の中にある「人をきらう」という感情をOKとする。
同時に、他人の中にある「人をきらう」という感情を認めるのです。
心はチクッとするけれど、その人の「きらい」という気持ちを 否定しない。
受け入れないけど、受け止める。
「嫌い」というボールをキャッチして、「そうなんだねー」って 投げ戻す感じ。
人を ちゃんと きらわないから、苦しいのです。
いいじゃん、「きらい」「苦手」で。
自分の中の「きらい」を認めると、相手の中の「きらい」という気持ちも認めやすくなります。
鏡なのです。
（
「きらい」＝「いじめる」ではないよ。上に書いたように きらいであっても、親切にはできるからねん。）
だから、私は人から 悪口を言われても、あんまり悶々としないです。
「ああ、そう思ったんだな」と受け取る。（不快ではあるけど）
その人の中で、何かが反応しちゃったんだろうなあ、と思う。
場合によっては、「わかるわ！私みたいな人、イライラするよね！」って笑えるときもある。
これからも付き合っていきたい相手なら、「それはイヤな気持ちになりますよ」と伝える。
で、こういう話をしているとき、心に住んでいる「裁判官」の存在がネックになります。
長くなったので、その話は明日。
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