こんにちは。和久田ミカです。
今日のテーマは、境界線(バウンダリー)。
これを、家族療法の観点から見ていきます。
いつも申し上げることですが、これが「正解」というわけではなくて、ひとつの考え方として 読んでいただけると幸いです。
ちょっと長いよ!
さて。
今、やさしいお母さんが多くて、やたらと
「あなたはどうしたい?」
って聞いていませんか?
それ、NGです。
正しくは、なんでも、かんでも、は NG。
暴君を育ててしまいます。
「え?子どもに決めさせることは 大切なんじゃないの?
自主性を育てますよね?」
それも正解。
子どもが決める場面と、親が主導権を持つ場面を 、しっかり分けることが必要なんです。
・。・。・。・。・。・。・
大事なことは夫婦で決める
子どもの意見を優先しない
・。・。・。・。・。・。・
家族療法の観点から見ると、
(かなり大雑把な説明になりますが)
★「あなたはどうしたい?」と子どもに聞く前に、夫婦で話し合うことが先
例)ゲームを何時間使うか、スマホを買うか買わないかなどは、親が決めること
これらが、とても大事。
「でも、麹町中学校では、話し合いを大切にしていますよ!」
なんて声も聞こえてきそうです。
そうですね(^^)
対話をすることで 子どもたちが校則を決めたりしていました。
(その前に、話し合いの仕方や 責任の持ち方を学んでいたからこそ、できることですが…)
でも、時間割や勉強時間数、備品の購入といったことに、子どもたちは介入しなかったはず。
それらは、学校が主導権を持ち、枠組みを作っています。
すべてを子どもたちに任せ、責任を持たせることは、かえって混乱を招くのです。
家庭もそう。
何でもかんでも 子どもに任せるのではなく、子どもが小さいうちは 親がルールを決めた方がいいんです。
もちろん、大きくなってきたら 話し合いをすることも必要ですが、大枠は親が決めましょう。
「ママとパパは、ゲームを1時間までなら使ってもよいと考えているよ。何時から何時にする?」
子
「じゃあ、5時~6時まで使いたい」
どのくらい使うかは親が決め、使う時間帯は子どもが決める、のような感じでもいいですね。
すでに ルールがなし崩しになっている場合は、次に何かを買うときに ルールを示していけばオッケー。
約束事って 窮屈だけど、子どもたちに安心感をもたらすものでもあります。
守れないことも多いので、何度も話し合いを くり返す必要はありますし、年齢によっては 枠を広げる必要も出てくるでしょう。
でも、
「なんでも自由でいいよ」
と放置することは、家族にとっては あまり良い状態ではありません。
・。・。・。・。・。・。・
暴君の作り方
・。・。・。・。・。・。・
夫婦で話し合いを持たず、子どもと母親で
「あなたの好きなようにしていいのよ」
と内緒話をするのは、実は 危険。
”すべてにおいて、言えば 意見が通ってしまう。
子どもの主張が 優先されてしまう”
それは 子どもにとっては、不安材料なのです。
自分の要望や迷いをどこまで言ってよいのかわからず、混乱します。
これね、学校だと顕著です。
学級崩壊する教師はたいてい、友達型。(または支配型)
ルールが不明瞭なクラス、叱れない教師。
なんでもかんでも 子どもの顔色を見ながら、融通する雰囲気。
そんな学級は、子どもたちの行動に歯止めがきかなくなり、エスカレートしていく例が多く見られます。
授業放棄、教師の締め出し、子どもたちのやりたい放題…。
これが家庭だと、家庭内暴力や 暴君のような子どもへとつながっていきます。
・。・。・。・。・。・。・
すべて親が決めなくていい
・。・。・。・。・。・。・
でも、何でもかんでも 親が決めてしまったら、それはそれで 支配になってしまいます。
たとえば、
日々着ていく洋服は子どもに決めさせる
宿題はいつやるのか、子どもが考える
「300円以内ね」と枠を示しながら、子どもにお菓子を選ばせる
など、(年齢にもよりますが)子どもが責任を持てる部分については、子どもに任せた方がいいですよね。
また、家族全員のイベントは みんなで決めた方が 盛り上がるかもしれません。
「食事に行こう!みんな、どこに行きたい?」
のような感じ。
「〇〇ちゃんの行きたい所へ行こう!」
と 子ども優先にするのではなく
「みんなで決めよう」
と 意見を出し合うのです。
これなら、子どもが
「正解はなんなんだろう…」
「パパとママはどう思ってるんだろう…」
と不安になることもありません。
「なんでも 自分が優先されるべきだ」
と 子どもが王様になってしまうこともないでしょう。
・。・。・。・。・。・。・
だから「聞く力」をつけていきたい
・。・。・。・。・。・。・
というわけでね。
子どもに何でもかんでも「どうしたい?」と聞く必要はありません。
家庭のルールやお金の使い道は、夫婦で決めましょう。
先走りをして、子どもの意を汲まなくていい。
ちょっと鈍いくらいのお母さんで、ちょうどいいんです。
子どもの自主性を育てたいなら、安全な枠(ルールや親としての考え)をしっかり示すことが大事。
その中で、子どもたちは 安心して甘え、安心して 反発できるから。
家族療法では、子どもの安心感のために「良質な秩序(ルール)」と「良質な階層(親世代と子世代が癒着しない)」が大切だと説いています。
さらに、私は「聞くスキル」を持っていると いいよね!と思っています。
子どもが ぐずったり、文句を言ってきたときに、きちんと話を聞きながらも 毅然としていられるから。
「聞く力」って 親の器を広げてくれるツールです。
募集を見逃したくない方は、メルマガなどにご登録いただくと、お知らせが届きやすくなります。
無料メルマガ
「ママを楽にする魔法の言葉」(読者5千人超)
コーチ・カウンセラーの起業集客無料メルマガ「ミカbiz」(読者700人超)
公式LINE
子育てやブログ更新情報
研修・講演の依頼はこちらです
通常表示HTML表示