こんにちは。和久田ミカです。
今日は、「子どもに『どうしたい?』と聞くな」という話をしますね。
テーマは、境界線(バウンダリー)。
家族療法の観点から見ていきます。
いつも申し上げることですが、これが「正解」というわけではなくて、ひとつの考え方として 読んでいただけると幸いです。
さてさて。
今、やさしいお母さんが多くて、やたらと
「あなたはどうしたい?」
って聞く人が多いと思うんです。
それ、NGです。
正しくはなんでも、かんでも、は NG。
暴君を育ててしまいます。
「え?子どもに決めさせることは 大切なんじゃないの?
自主性を育てますよね?」
それも正解。
子どもが決める場面
親が主導権を持つ場面
を 、しっかり分けることが必要なんです。
★「あなたはどうしたい?」と子どもに聞く前に、夫婦で話し合うことが先
例)ゲームを何時間使うか、スマホを買うか買わないかなど
朝ドラ「虎に翼」では、朝ごはんの場面が 象徴的に描かれていました。
子どもたちは 朝ごはんに「パン」か「ごはん」を選ぶことができます。
もし全員がパンだったら、ごはんは 家事を担っているおばあちゃまが食べて片付けます。
まるで子どもたちが 王様で、おばあちゃまが 召使いのよう。
朝ごはんは、養育者が主導権を持ってよいはずなんですけどね。
また、
「でも、以前の麹町中学校では、話し合いを大切にしていてすばらしい学校でしたよ!」
なんて声も聞こえてきそうです。
そうですね(^^)
対話をすることで 子どもたちが校則を決めたりしていました。
(その前に、話し合いの仕方や 責任の持ち方を学んでいたからこそ、できることですが…)
でも、時間割、勉強時間数、備品の購入、給食メニューといったことに、子どもたちは介入しなかったはず。
それは、学校が主導権を持ち、枠組みを作っている部分だからです。
↑これがすごく大事!
何でもかんでも 子どもたちに任せるのは、混乱を招くのです。
家庭もそう。
何でも子どもに任せるのではなく、子どもが小さいうちは 親がルールを決めた方がいいんです。
もちろん、大きくなってきたら ルールをゆるくし、話し合いを多くしますが、大枠は親が決めましょう。
すべてにおいて交渉の余地がある、という状態は、子どもの中に不安が生まれます。
自分の要求や迷いをどこまで表わしてよいのか、混乱するんです。
また、夫婦で話し合いを持たず、子どもと母親で
「あなたの好きなようにしていいのよ」
と内緒話をするのは、実は 危険。
まずはご夫婦で方針を決めましょう。
「世代間境界が壊れる」という言い方もしますが、家庭の主体は母子ではなく、夫婦です。
これね、学校だと顕著です。
学級崩壊する教師はたいてい、友達型。(または支配型)
ルールが不明瞭なクラス、言うべきことを言えない教師。
なんでもかんでも 子どもの顔色を見ながら融通する雰囲気。
床にはごみが転がり、明らかに 乱雑な雰囲気になっていきます。
運営していくうちに 子どもたちの行動に歯止めがきかなくなり、エスカレートしていく例が 多く見られます。
家庭だと、これが 家庭内暴力や 暴君のような子どもへとつながっていきます。
でも、何でもかんでも 親が決めてしまったら、それはそれで 支配になってしまいます。
たとえば、
親
「パパとママは、ゲームを1時間までなら使ってもよい考えているよ。何時から何時にする?」
子「じゃあ、5時~6時まで使いたい」
のように、どのくらい使うかは親が決め、使う時間帯は子どもが決める、のような感じでもいいですね。
他にも、
日々着ていく洋服は子どもに決めさせる
宿題はいつやるのか
など、(年齢にもよりますが)子どもが責任を持てる部分については、子どもに任せた方がいいですよね。
家族全員のイベントは みんなで決めた方が 盛り上がるかもしれません。
「食事に行こう!みんな、どこに行きたい?」
のような感じ。
(誕生日などでなければ)「〇〇ちゃんの行きたい所へ行こう!」ではなく「みんなで決めよう」。
これなら、子どもが
「正解はなんなんだろう…」
「どうしたらいいんだろう…」
と不安になることもありません。
「なんでも 自分が優先されるべきだ」
と 子どもが王様になってしまうこともないでしょう。
(↑一人っ子だと ありがち)
というわけでね。
子どもに何でもかんでも
「どうしたい?」
と聞く必要はありません。
家庭のルールやお金の使い道は、夫婦で決めましょう。
先走りをして、子どもの意を汲まなくていい。
ちょっと鈍いくらいのお母さんで、ちょうどいいんです。
子どもの自主性を育てたいなら、安全な枠(ルールや親としての考え)をしっかり示すことが大事。
その中で、子どもたちは 安心して甘え、安心して 反発できるから。
だから、私は「聞くスキル」を持っていると いいよね!と思っています。
子どもが ぐずったり、文句を言ってきたときに、きちんと話を聞きながらも 毅然としていられるからです。
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