他人がどう思っているのか 気になるときは | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。和久田ミカです。

 

今日は、クライアントさまのAさんのお話から はじめたいと思います。

 

 

Aさんのお子さんがお友達に、

 

「何を考えてるのかわからない」

 

と言われ、落ち込んでいたそうです。

 

 

そこでAさんは、

 

「人は見たいように見て、聞きたいように聞く」

 

というお話をされたのだそう。

 

ひとによって見方、感じ方はちがう、という意味ですね。

 


お子さんは、そのときは 腑に落ちなかったそうですが、あるとき ちがう人から、

 

「裏表がないから、信頼できる」

 

と言われて、お母さんの言葉の意味が腑に落ちます。

 

なるほど、人は見たいように 私を見るんだ…

 

 

「何を考えているのかわからない」

 

という人もいれば

 

「裏表がない」

 

と言ってくれる人もいる。

 

 

人がどう思うかなんて、コントロールできない。

 

コントロールできないものに 執着すると、つかれちゃう。

 

人の評価に一喜一憂する必要はない。

 

そんなふうに、気持ちが整理できたそうです。

 

Aさんのまいておいた、言葉の種が芽を出しました。よかったねWハート

 


人が自分をどう思っているのは だれでも気になります。

 

「気になっても」いいけど、それに「振り回される」とつらいよね(*^_^*)

 

そんなときは、お母さんの言っていた

 

「人は見たいように見て、聞きたいように聞く」

 

という言葉が、目線を変えてくれるね~!って うれしくなりました。

 

 

 

で、こういうふうに ちがう角度で物事を見てみることを「リフレーミング」と言います。

 

 

東京タワーを例にとってみます。

 

隣の建物の窓(フレーム)から見た人は、三角だというでしょう。

 

ヘリコプターの窓(フレーム)から見た人は、四角だというかもしれません。

 

見るフレームを変えることによって 見え方がちがいます。

 

 

どちらも まちがってはいない。どちらが 正しいわけでもない。

 

見る方向によって、形がちがって見えるというだけのことです。

 

 

物事もそう。

 

どこから見るか、誰から見るか、何を基準にしてみるか、

 

角度によって、とらえ方が変わってきます。

 

 

で。

 

私はこの「リフレーミング」」という考え方が好きなのですが、この概念を、

 

肯定的な見方に変化させましょう」

 

というふうな意味合いで使う場合があります。

 

 

私は、あんまりそれが好きではありません。

 

たとえば、

 

●おとなしくて、内気な子→ 繊細で気遣いができる子

 

みたいに、その子の「よい面」に 目を向けましょう、という考え方です。

 

 

それで 救われる人もいるので、この方法が 悪いというわけではないのですが、

 

●子どものよい面(子どもの適切な行動)

 

●子どもの悪い面(子どもの不適切な行動)

 

という 二分化した見方をすることに 違和感があるのです。

 

 

結局、「大人の都合のよい子であってほしい」のだなあ~と感じてしまう。

 

それよりもまず、

 

「それを問題だと感じているわたし」

 

に目を向けてほしいなあ。

 

そもそも、なんで子どもが「おとなしい」ことが 問題だと思うのかな?

 

そんなふうに。

 

なんも問題は起きてないのに、なんでそんなに 心が反応するんだろうね?

 

 

 

もちろんね、

 

肯定的な側面を見つけて 子どもの中の光を見ようとする、

 

というなら、あんまり 違和感はないのです。

 

 

そこに、

 

「大人が望む”適切な行動”に、子どもを導こう。」

 

「肯定的なことはよいこと。ポジティブに考えよう」

 

という 哲学が入ってくると、

 

うーーん…

 

どうなんだろうな~(´・ω・`)

 

と個人的には思うわけです。

 

 

 

それって 確かに ちがう窓(フレーム)から 物事を見ようとしてるけど、

 

暗に

 

「この”肯定的な窓”から物事を見るのが 正しい」

 

と 押し付けているようにも、感じてしまいます。

 

リフレーミングって もっと自由なもの。

 

 

●たくさんの窓(物事の枠組み=フレーム)がある、と知ること。(=選択肢が増えるということ)

 

●そして、どの窓から 物事を眺めるのかは、自分で決められる、という主体性。

 

この2つがあってこそ、「リフレーミング」は 価値があると、私自身は感じています。

 

 

 

だから、最初の話に戻るけどねん。

 

Aさんが お子さんに、

 

「人は見たいように見て、聞きたいように聞くの!わかった?!

 

 あなたも そう考えるようにしなさい!」

 

って アドバイスするのと、

 

「人は見たいように見て、聞きたいように聞くんだって」

 

と ただ 投げかけるのとでは ちがってきます。

 

私は 後者の方が好きだな。

 

Aさん、すてきなお話ありがとう!

 

 

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