人にふりまわされるのは、選択権を放棄しているから | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。和久田ミカです。

 

新学期が始まりましたね。

 

娘はまた、部活漬けの日々が始まります。

 

昨年は、吹奏楽コンクールの練習でヘトヘトだったり、部活内で 不穏な空気が流れたりで 行き渋りもありましたが、今年も続けるようです。

 

©Simple Man

 

そんな娘の、小学校時代の部活の話。


6年生のとき、学校から帰ってきた娘が、わんわん泣きました。

「(金管部で)下の学年の子に 演奏の仕方を教えていたら、同じパートの子が 上のパートに上がったの。

 私の方が、うまく演奏できるはずなのに。」


自分より下だと思っていた子が、むずかしいパートに移ったことに納得がいかない、

後輩に教えている間に 自分の存在が 見逃されたのではないか、

と 考えているようでした。

 

先生に言っても 取り合ってくれない、と 娘は涙が止まりません。


親としては、いろいろ言いたいことがあったのだけど、

全部 横に置いて、話を聞きました。



「そっか~、それは くやしかったね」

「一生懸命、練習してきたものね」

「高い音も出るようになったんだものね」

そうやって、今までの努力をねぎらいました。



5分ぐらい、うえーんうえーんと泣いて、娘は 何事もなかったかのように泣きやみ、

「おやつは?」

と食べ始めました。



人は、わかってくれる人がいて、吐き出せる場所があって、感情を味わえると すっきりします。

もちろん、くやしい気持ちは ゼロにはなっていないでしょう。

でも、だいぶ軽くはなったようです。

がんばれ、ママは いつもみっちゃんの味方だよ~!



たぶん、「聞く」ことを学んでいなかったら、アドバイスをしたり、話を途中でさえぎったりしたことと思います。

「もう一回、先生に言ってみなよ~」

「後輩に教えるのが上手だから、今のパートに いてほしかったんじゃない?」

「こんなふうに考えてみたらどうかしら?」

そんなふうに。



一見、ポジティブな言葉に聞こえますが、根っこにあるのは、

「娘が、悲しむ姿を見たくないから、早く泣き止んでほしい」

という、私の不安。


この場を、なんとか解決してあげないといけない、

 

と どこかで思っているから。

子どもは未熟な存在だから、親が導かないといけない

 

と 感じているから。

本当は、子ども自身にも 気持ちと折り合いをつける力があるのですけどねん。



私は、

「こうしたほうがいいよ」とか

「そんなふうに考えない方がいいよ」とか

「そういうときは、ああすべき」とか

そんな助言は、少ない方がいいと考えています。

協会のインストラクターにも、講座ではなるべく助言しないで、とお願いしています。)



アドバイスをしてはいけない、わけではないですよ。

 

求められたなら、提案として話してみるのはいいですよね。

もし、求められてもいないのに どうしても アドバイスしないと 不安になってしまうときは、

少なくとも、子どもが 全部 話をし、感情を感じ切ったあとに話すこと。



子どもが失敗する姿を見たくない、

もっといい方法を教えてあげてあげたい、

 

私の価値観と違うから 正して同じにしたい、

そんな親心から、いてもたってもいられないときもあるよね。



でも、忘れちゃいけないのは、

そのアドバイスを選択するかどうかは、子ども自身が決めるということ。

子どもに選択権を渡さずに アドバイスすることを、脅迫と言います。

脅迫は、子どもの思考力をうばいます。





でね。

それは、このブログに関しても同じことが言えます。


いろいろ書き散らかしてますが、選択権はあなたにある、という前提に書いています。

私が書いていることは、「正解」ではなく、あくまでも「私が感じていること」にすぎません。


それを、採択するかどうかは、自分で決めてください。



選択権を放棄して さまざまなコラムを読むのは、とても危険です。

心がふりまわされます。

正しさなんて、ただの好みだからねん。


自分がどうするのかは、自分で決めよう。

いつも中心に、自分自身をおいておこう。

「私はどうしたいかな」

「私は何を感じているのだろう」

と考える癖をつけるだけでも、人の意見に振り回されにくくなります。



また、読んでいて「それはちがう!」と思ったときは、自分と対話しよう。

「わかってほしい」と思っている自分に気づこう。


私に文句つけても、

「あなたはそう思うんだねー。ふーん。」

で終わってしまうので、のれんに腕押しに終わります。

(心の中では、ちょっともやもや~んとしてますけど。)



昔は、いちいち反論していた時期もあるのだけどね、ほぼ不毛だった。

「正しさ」と「正しさ」がぶつかると、戦いになります。

戦争だって、テロだって、原理は同じだもんね。

 

「どっちが正しいか」の争い。


アドバイスも、反論も、根っこは同じです。

相手が求めていないときに投げかけるとと、ぶつかって、

「どっちが正しいか」「どっちが上か」

という話になっていきます。

本当はただ、「そうだね」ってわかってもらいたいだけなのに。



コミュニケーションは、お互い平和で安心できるものがいいなあ。

聞く、にしても、助言する、にしても。

ね(*'ω'*)

 


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