で、なんで、子どもをポジティブにしたがるのかな | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。和久田ミカです。

 

先日、某子育てサイトから「質問」に関しての取材を受けていました。

 

「コーチングといえば、質問」というくらい、大きなスキルですね。

 

でも、私自身は 子育てコーチングにおいて、「質問」は それほど必要ないと思っています。
 

いや、必要だけど その前にやることがある、と思っています。

 

 

質問は、

 

「親子間で、なんでも言い合える信頼関係」

 

がなかったら、機能しません。

 

 

信頼関係がない中で 質問しても、子どもは

 

「どうせ 言いたいことを言っても否定される」

 

と ふてくされるか、

 

「なんて言ったら、ママは喜ぶかな?」

 

と 親の顔色を見るか、です。

 

質問しても、有効な答えが返ってきにくいのですね。

 

 

だから、子どものこころのコーチング講座(初級)では、質問に関して あまり時間を割いていません。

 

「子どもの話を聞くこと」をせずに、質問ばかりしたら、尋問になってしまいます。

 

 

子育て以外なら、役立つ場面が多いように思います。

 

特に 自分と向き合うためには、質問が 心に たくさんの光を当ててくれます。

 

そのため、自分のこころのコーチング講座(上級)では、質問を多用しています。

 

 

なぜ、親子間で 質問が機能しにくいかというと、

 

「質問したら、子どもが言うことを聞くかも」

 

「うまい質問をしたら、子どもがポジティブになってくれるんじゃないか」

 

のような意図が働きやすいからです。

 

「子どもを 思い通りに 動かしたい」という思いです。

 

 

たとえば、講演会でこんな質問をいただいたりもします。

 

「僕、もう、サッカーやりたくないよ!」

 

と投げやりになっている子を ポジティブにする質問は?


一応 コーチングのコーチなので 一般的な模範解答はできます。

 

たとえばね。

 

もともと サッカーを始めた理由は何か

 

どんな目標を持って取り組んでいたか

 

何が障害となっているのか

 

それを克服するために、何ができるのか

 

人間関係?環境?タイムマネジメント?それとも?

 

 

でもさ。そもそも

 

「やりたくない」

 

という”答え”を すでに持っている子を、

 

「ポジティブ」

 

に変える必要があるんだろうか?

 

 

親自身の価値観が、

 

「やる気があって、途中で投げ出さず、ポジティブであるのが いい子」

 

「やりたくない、と正直に言う子は 根性がない子」

 

と決めつけているから、

 

「質問でポジティブにさせよう」

 

という 発想になるんだなあって思います。

 

 

そもそもだけど。

 

子どもがネガティブだと 何がよくないのでしょう?

 

●飽きっぽい子になったらどうしよう

 

●悲観的になって、ずっと落ち込んでいたらどうしよう

 

●ほかの子たちは ちゃんと続けているのに、なんでうちの子は・・・

 

●ああ、こんな子に育てたのは 私の責任なのかしら?何とかしなくては…

 

 

 

言い換えると、

 

”子どもが ネガティブになると、私が心配になるから”、

 

質問をして 子どもをポジティブにさせたい、ということ。

 

 

あのさー。

 

自分のネガティブな気持ちぐらい、自分で 抱えられるようにしようよ。

 

小手先で子どもを変えることで、自分の不安を 解消しないようにしようよ。

 

 

子どもが 何を伝えたいと思っているのか、全力で耳を傾けようよ。

 

子どもの思いを いっしょに感じてみようよ。

 

まずは そこからだよ。

 

 

と、私は思うのです。

 

質問って 便利だけど、使いようによっては まーったく 機能しないからねん。

 

「訊く」よりまず「聞く」ことが先。


子どもだって、大人が なんのために質問をしようとしているかぐらい、なんとなく見抜きます。
 

 

そんなわけでね。

 

コーチングは、本人が持っている答えを引き出すものだから、

 

「やりたくない」

 

という子をポジティブにするのは、簡単ではないです。

 

(もちろん、じっくり話を聞いたり、話し合いの中で「やっぱりやりたい!」になる可能性も大いにありますが…)

 

 

コーチングって、どうしても「やり方」に目が行くけれど、そうじゃない。

 

それを使う、親の「あり方」の方がもっと大事。

 

親が コーチングのスキルを

 

「どういうスタンスで使っていくか」

「子どもの何を引き出したいのか」

 

そこに目を向けていきたいなと思います。

 

 

 募集中・募集予定の講座 

【募集の予定】

<3月>

 

●3月28日(水) 

3月・個別相談(コーチングセッション)募集

 

 

<4月>

 

●4月中旬

 

子どものこころのコーチング協会

インストラクター養成講座5期募集開始

*東京で土日休日に行います

 

●4月下旬

 

ママにコーチングセッションができるようになる講座

4期 募集開始

*茨城にて少人数で行います

 

 

<5月>

 

●5月1日(火)・5月2日(水)

上級講座(東京)

 

●5月3日(木・祝)・4日(金・祝)

中級講座(名古屋)
*しばらく、私の名古屋講座はないので、ぜひ来てね!

 

 

<6月>

 

●ママにコーチングセッションができるようになる講座

5期 募集開始

 

<8~9月>

 

子どものこころのコーチング協会

インストラクター養成講座6期募集開始

*神戸で土日休日に行います

 関西でのインストラクター養成講座はしばらくないと思うので、ぜひいらしてね。

 

<その他>

 

●茨城、東京、仙台、神戸での初級講座

など。

 


●【メール講座】世界一の「大好きだよ!」を伝える10か月プログラム