こんにちは。和久田ミカです。
感動したので、シェア。
たぶんみんな知らないし、気付いてないし、忘れてると思うけど、カーリング女子ベスト4進出の立役者は、この人だ。
5人目の人。
補欠。本橋麻里。
今回の日本代表チームの母体である、いまのLS北見を創ったのは、この人。
藤沢と吉田をLS北見に呼んだのも、この人。
おやつタイムのリンゴやイチゴを用意してるのも、この人。
おやつタイムに客観的なアドバイスをしてるのも、この人。
31歳の、この人。
レギュラーでスキップ張れる実力もあるけど、今後の日本のカーリングのために若手に出場機会を譲っている。
そして、リンゴを剥いている。
試合前夜の24:30。
みんなが寝静まる深夜に、この人は独り、試合会場の氷の上にいる。
補欠のスキップとして、何本も何本もストーンを投じ、温度と滑りのデータを取る。
そのデータを、26歳の藤沢と吉田に託す。
会場の熱気で気温がちょっと上がるだけで、氷の滑りは変わる。この人たちがやっているのは40m先の氷上のミリ単位の攻防だ。
角度と回転と、気温による氷面の些細な滑りの変化は、40m先では激変に繋がる。
よく「氷上のチェス」とか言うけれど、このチェスはリビングルームでやっているわけではない。
重量20kgの石を氷に滑らせ、40m先の「16手先」を闘っている。
そこには運動量保存の法則など、力学の基礎が詰まっている。
物理学の世界だ。
スウェーデンに勝てたのは、それが理由。
スイスに負けたのも、それが理由。
おやつタイムの客観的なアドバイスは、本橋麻里の試合前夜の一投一投と、二度のオリンピックでの敗北経験と、目前で繰り広げられるの試合への俯瞰視点。
そのデータに基づいている。
あの人たちは、ただ、おやつタイムにイチゴを食ってるわけじゃない。
本橋のデータを食っている。
これはチェスではない。スポーツだ。
スポーツにおける勝負の鍵は、事前準備の、量と質。
たぶんみんな知らないし、気付いてないし、忘れてると思うけど、カーリング女子ベスト4進出の立役者は、補欠の本橋麻里だお。
引用はこちらから
ひとつのスポットライトの陰には、たくさんの人のサポートがある。
補欠となっても、彼女の輝きが変わらないのは、裏方の仕事を 喜びとしてやっているからだろうなあ。
リンクに立っていても、立っていなくても、同じ目標を共有しているんだろうな。
いい顔だよね、この写真も。
私も、スポットライトが当たるときは 支えてくださった方たちに 感謝しよう。
もし、まわりにスポットライトが当たる人がいたら、喜びをもって 手を貸そう。
そう思います。
がんばれ!カーリング女子。