こんにちは。和久田ミカです。
私は、ずっと父を「恥ずかしい」と思っていました。
とにかく、自分のことしか考えていない人なんです。
研究職のゆるゆる公務員だった父は、職場でもやりたい放題。
母とお付き合いをしていた時(50年以上前)には、会議中であっても
「今日はデートなんで」
と 途中で帰ってしまってた父。
職場の運動場の片隅に、芝生とネットを張って、勝手に ゴルフ練習場を作成。
もちろん、運動場も勝手に使って、早朝打ちっぱなし。(ゴルフ場ではない)
出勤はゴルフウエア。スーツ姿を見たことがない。
15時には 敷地内をマラソンし、シャワーを浴びて、ラーメンを食べる。
休みは ゴルフにマラソンに、その他趣味三昧。
お小遣いも 家計の2~3割持っていく。
新しいものが大好きで、最新機器を買いまくる。
授業参観では 私が座っている席まで来て話しかけるし、
運動会ではトラックの中に無断で入って 写真を撮る。
誰に何を言われても、「自分がやりたいことを勝手にやる」人でした。
罪悪感もなければ、他人の嫌味も気にしない。
恥ずかしい、とかいう概念もたぶん、ない。
老後は、あちこちの趣味のコミュニティに属して楽しみ、
畑を借りで野菜を作り、みんなに分けて喜ばれ、
楽しそうに生きてる。いつも家にいない。
家族の間では、そんな父をずっと、
「なんて常識のない人なんだろう」
とコソコソと嘆いていました。
私はよく、父にに似ていると言われて育ったので、ますます嫌悪感。
父への非難とともに、自分への否定感も増していく。
父との対立もひどかったなーと振り返ります。
でも、今思うと 父の生き方というのは、すごいなーと思う。
よくも、悪くも。
人の目を気にせずに、自分のことだけ考えて生きる。
人から評価されることは少ない人生だったと思うけど、モヤモヤしつつも、気にしない。
ストレスたまらないから、病気もしたことがない。
で。
一方、超常識的な生き方をしている母。
我慢が美徳で、健康オタク。
どんだけ 我慢強いかというと、尾瀬を散策しているときに 心筋梗塞を起こしたのに、
「ここで搬送されたりしたら、恥ずかしいから」
と 歯を食いしばって、最後まで歩き切ったほど。
恥ずかしいとかどうでもいいから!死ぬわっ!!!
昔から健康オタクなのに、数々の病気を経て、いつも体の心配をして生きてる。
たぶん、あれだけたくさん 病気をしたのは、母の性格によるものも 大きいんじゃないかな。
いつも「周りの人から見て、恥ずかしくないように」生きることを 一番に考えていたし、
全部背負い込んで、自分が何とかしなくちゃ、とがんばる。
でも、アピールしないから 家族にも気づいてもらえない。
「私ばっかり頑張ってる」、という状態。
今思えば、
「言ってくれたら、力になったのに…」
と胸がギュッとなることが、多々ある。
気が利かない娘には、ちゃんと言葉で言ってくれないとわからないのになー。
私は昔、母のような生き方が「よいことだ」と思っていたので、何かあると
「私が我慢すればいい」
「私ががんばればいい」
と思ってしまう癖を、母から受け継いでいます。
おそらく、母の家系から代々受け継いできたものなんじゃないかな。
今は、我慢の世代間連鎖を止めて、
常識に照らし合わせて行動しなくなって、
母みたいになれなくていい、と思うようになって
父みたいになってもいい、もう なってるし( 一一)
と思えるようになって、ずいぶん楽になりました。
父の生き方を 全部肯定するわけじゃないけど、
母の生き方を 否定するわけじゃないけど、
これからは 嫌いな人、苦手な人が、神。
もやもやする人が、人生の道しるべ。
ありえねーと非難される人ほど、次世代の生き方をしている人かもしれない。
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