救いたい、助けたい、教えたい。一体それは誰のため? | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。和久田ミカです。

私は 講座もたくさん行っていますが、「コーチング」という手法を使って、カウンセリングのようなことをするのが本業です。

今は、子どものこころのコーチング協会の仕事が忙しくて、前ほどたくさんのセッション(個別相談)を入れられないのが残念!

 

でも、ライフワークとして ずっと続けていこうと思っています。

 


コーチングセッションのいいところは、「先生にならない」という点です。

上からの目線で話を聴いたり、やたらとアドバイスをしたりせず、

クライアントの中で、何が起きているのかを 一緒に見ながら、どうしていくのかを ともに考えていく作業をします。



セッションはよく、いっしょに絵を描くことに たとえられます。

 

クライアントが話をする、というのは、絵を描くことに似てるからです。

 

私は、クライアントが描いた絵を見ながら 話をお聞きするような役割です。

 

「この絵はどんな絵なの?もっと詳しく教えて!」

 

「ここに、お花を書いたのには 何か目的がありますか?」

 

「ここの赤い色に違和感があるなあ…」

 

「絵の具はこうやって使うと、色が混じらなくなるよ」

 

 

人生の絵を描くのはクライアントなので、

 

「こんなふうに描いた方がいいですよ」

 

という話はしませんが、さらに その人らしい絵(=人生)になるように、いっしょに話し合っていきます。

 

 

こういった話し合いの仕方を知っておくと、子育てにも生かせます。

 

「こうしなさい」「ああしなさい」

 

ではなく、

 

「あなたはどうしたいの?」「どんなふうに生きていきたいの?」

 

という問いを投げかけていける親になるのです。

 




吉田松陰の言葉で、

みだりに人の師となるべからず

みだりに人を師とするべからず

というものがありますが、この言葉にも共感します。


私は いろんな講座に行きますし、たくさんの知識を学びます。

でも「この人の言っていることは正しい!」「絶対こうすべき!」と思わないようにしています。

 

正しさでものを考えたり、人を崇めたりすると、妄信してしまうからです。
 


物事を判断するときは、直観も大切にします。

「心地よい」「安心する」「ホッとする」

 

という感覚は、羅針盤です。

 

私が行きたい方向を示してくれます。

同時に、「心地悪さ」の中にもたくさんのヒントがあるので、目を開いてどちらも感じてみます。


そんなわけで、私と関わる皆様にも お願いしていることがあります。

●セッションの主役は、クライアントさま。

●講座の主体は、受講生のみなさま。

●ブログを読むとき、主人公はあなた

 

 

自分の感覚を大切にしてほしい、ということです。

 

私の言葉をうのみにせず、よく「体で」感じてほしいのです。

 

私の言葉は、あなたの体の中で どんなふうに響き合いますか?

 

 

私は基本的に、セッション・講座・ブログを通して ボールを投げているだけ。

ボールを受け取ってもよし、受け取らなくてもよし。

それは受け手が決めることだと思っています。


平たく言うなら、


私は誰かを救いたい、なんてものはないのです。

誰かの問題を解決したい、というのも あまりありません。


ブログを書くことで、誰かに影響を与えたいというのも 少ないかな。

著書も正直なところ、自分のために書きました。

「誰かのために」という要素は、ゼロではないけどね。

 

さて。

 

 


コーチングではよく「主体的に生きる」ということが言われますが、人生の主人公は自分自身です。

「誰かのために 何かをしてやってるんだ、ありがたく思え」

というのは、よけいなお世話なのです。


「かわいそうな人がいるから 助けてあげなくちゃ」

というのは、依存を呼び、相手の生きる力を弱める行為です。

人のことより、まず自分のことに 目を向けること。


以前、フェイスブックで 下のようなつぶやきを書いたところ、たくさんの「いいね」がつきました。

 

自分の中の「痛み」を元に、仕事をしたいなら、

その「痛み」を 役立てようと思わないこと。

自分のつらかった体験を 誰かのために…

と言っているうちは、仕事ではなく 自己承認です。

「痛み」をお客様に癒してもらおうと思っているということ。

 
まずは「痛み」と向き合って、「痛み」でなくなることが 先。

せめて傷口がふさがってから。
 
被害者という立場を脱してから。

じゃないと、痛々しいよ。



誰かを助けようと思っているとき、たいてい 自分を助けたいのです。

誰かを救いたいと思っているとき、たいてい 救われたいのは自分なのです。




これね、子育てでも同じだよ。

子どもを助けたい、救いたい、と思わなくて大丈夫。

子どもには 自分で生きていく力が あふれているから。

親にできることは とても少ないです。

 

意外と、子どもは なーんも困ってなくて、親が困っているだけ、ということも多々あります。

何ができて、何ができないのかを よーく見極めていかないとね。
 

 

 

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