こんにちは。和久田ミカです。
さて、私の周りはフリーランスの方が多いので、ゆくゆくは出版を…と思っておられる方も多いようです。
私の知人は すでに本を出されている方が多く、本を出すこと自体は そんなにハードルが高くないと感じます。
たまに
「本を出していてすごいね」
と、ほめていただくことがあるのですが、私の中では
「みんな出しておられるからなあ…(そんな大したことはない)」
という感覚になりました。
ブログにアクセス数がたくさんあったり、すでに多くのファンがいらっしゃる方であるなら、出しやすいのではないでしょうか?
でも、本を出版することで、何か人生が変わったかというと、そうでもないのですが、信頼性は増したかもしれません。
雑誌からの取材や、NHKさんからのオファーなどはその一例です。
また、本を通して私を知ってくださる方が増えました。
毎日何百冊もの新しい本が発売される中、1万部売れればヒットと言われる時代ですが、文庫本化もされ、現在24,000部(電子書籍は除く)。
韓国版、ベトナム版、台湾版と 海外へも広げていただけています。
ありがたいことだなあ、つくづく私はラッキーだなあと思います。
ラッキーついでにもうひとつ 感じるのは、幸せな出版と、そうでない出版があるかもしれないなあということです。
私はどちらも体験しているので、シェアしますね。
ここからは、私の主観になりますので あくまでも私の意見としてご覧いただければ幸いです。
©nillamaria
違和感は「考えるな!感じろ!」のサイン
5年ぐらい前にも、出版話が持ち上がったことがあります。
信頼する方からご紹介いただいた 出版プロデューサーさんから、舞い込んだのです。
「こんないい話は、いままでありませんでしたよ!」
そんなふれこみで、電話がありました。
私も舞い上がってしまって どんどん話を進めていったのですが、結果、白紙に戻しました。
それは、紹介くださった方の顔をつぶすことでもあるので、とても勇気がいることでした。
考えれば考えるほど、胃が痛くなりました。
でも、違和感を無視はできなかったのです。
自分が買いたくないものは作りたくない
出版話を断った理由をひと言でいうなら、
「こんな本、私自身が読みたくないし、買いたくない」
と思ったからです。
当時の企画は、子育て本なのに
ハードカバーでかっちり
300ページ近い分厚さ
モノクロで印刷。表紙も黄色やピンクなどの華やかな色は禁止
他にもいろいろ不満要素がありましたが、どうにもこうにも
「主婦は忙しいの!そんなお堅い学術書みたいな本、誰が買うんじゃい!!」
と思ったんです。
絶賛子育て中である私が読みたくない本を、どうして人に勧められるでしょう?
100万部以上売れている子育ての本を引き合いに出して、
「今は、こういう本がトレンドなんですよ」
と説明しても、
「プロですから、まかせてくださいよ~」
「それは、出版業界の常識から考えてムリですね~」
の一点張り。
調べない。検討しない。
極めつけは、担当編集者の方のこんな言葉。
「僕のうちは 子どもいないんですけどぉ、お母さんとおばあちゃんに子育てのこと聞いておきますから~」
そんな昔の子育て、参考になるかいっ!!
もう、編集者さんたちに不信感しかありませんでした。
出版業界の「常識」にだまされるな
他にも、頭の中にたくさんの???があったことも、決定打になりました。
こんな編集会社だったら、気を付けて。
「企画が持ち上がったから、明日、うちの会社まで来て!そうしないと、話が流れるよ。どんなに遠方の人でもそうしてもらっている。」
「著者は下の立場。編集者の方が上。」
「編集者って、ピアスなんかして、チャラチャラした兄ちゃんばかりだから」
「2か月で300ページ弱書いて。(正確には数字を言われた)
このページ数じゃないと、紙がムダになるから、きっちり書いて」
「この有料ソフトを使って書いて。ワードとかはダメ。」
(「商業出版は一切自分でお金を出さないもの」と言っていたのに)
「同時進行で、漫画家さんに絵を買いてもらって。
漫画家さんは自分で探して、漫画・イラスト代は自分で出してね。(100枚以上)
だって、自分で漫画を入れる企画書を書いたんでしょ?自腹は当たり前だよね。」
漫画を描いてもらう前に絵コンテ(下書き)の打ち合わせはなし。
「和久田さんが考えたものを、まず描いてもらって」
たぶん、修正費が発生したらそれも私が払う。
たぶん、修正費が発生したらそれも私が払う。
「締め切りは厳守!1日も遅れない覚悟はできていますか?」
何を提案しても、検討することなく「それは常識から考えてムリ」と断る
「初版は3千部。っていうか、子育ての本なんて3千部も売れないですよ」
増刷すれば、『 次は 』自分の書きたい本が書けるようになるから」(処女作は自分の好きな内容は書けないものなのだと諭す)
聞いたことのない出版社(アイドル本しか出してない)なのに「こんないい話はない」
印税4パーセント
「え?出版社が書店に営業?そんなの行くわけない」
他にも、
実績を見てみると、大手出版社との取引がない、ヒット作もない
社内が乱雑な印象
「本を出してやるんだ、ありがたく思え」という態度
今思い出せるのはこれくらいかな。
話が進めば進むほど、
「これが出版業界の常識だ、って言うけど、ほんとにほんと?」
と疑問ばかりになっていきました。
そこで、ある方に相談に行くことにしました。
仮にAさんとします。
長くなったので、次の記事に続く。
【補足・これも読んでね】
上に書いた出版プロデューサーさんは、決して私のことを騙したわけではないということも、書いておきます。
「彼の会社が請け負った中では」
→これ以上いい話は今までなかった
「彼の狭い常識の中では」
→これが出版業界の常識だと思い込んでいた
ということなのだと思います。
ただ、上に書いたようなことを「出版界の常識」だと思い込まされてしまうのは、とても 悲しいことだと感じます。
良い本があまり売れずに、2刷ぐらいで絶版になってしまう可能性もあります。
次の記事では、私が目からうろこがい落ちた「私が体験した中」での出版の常識について書いていきます。
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