こんにちは。和久田ミカです。
久しぶりに「歎異抄(たんにしょう)」を ペラペラと読み直していました。
古典が苦手なので、なかなか 読み終わりません。
まずは漫画からよみ、現代語訳を読み、古典に入って…
という感じで読み進めて、なんとなく頭に入ってきた感じです。
少しずつしか読めない。むずかしい。
でも、だんだんと
「法然」「大乗仏教」「悪人正機説」「阿弥陀仏」
など、社会の本や古典の教科書に書いてあったことの意味が分かりました。
大人になってからの学びはおもしろいですね(*^_^*)
歎異抄は、親鸞の教えをもとに 弟子が記したものと言われていますが、有名な言葉に
「善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや。
しかるを、世のひとつねに いはく、悪人なを往生す、いかにいはんや善人をやと」
ともののがあります。
そのまま訳すと、
「善人だって極楽へ行けるのだから、ましてや悪人が行けないわけはない」
そんな感じの意味です。
悪人の方が 格が上なのですね。
ものすごく端折って 私の解釈で書くと、ここでいう「悪人」というのは、
「自分自身の罪深さを認め、仏様に全部お任せしようとする人」
つまり、
「ありのままの自分を認めて生きていく人」
「罪を犯しても、許されると知っている人」
です。
反対に、「善人」とは、修行し、自分を磨き、自力で悟りを開こうとしている人。
仏様への信心が足りない、おごり高ぶった人、という考えです。
努力して がんばって修行している人より、仏様にすべてをゆだねた人の方が、上なのです。
(ちがっていたら、コメント欄で補足いただけると助かります)
ここからは、ちょっと話が横道にそれますが、学びも同じだと思うのです。
学びを得るとき、「自分の技術や知識を身に着けることで、自分を高めよう」とします。
それは まちがいではないけれど、親鸞のいう「善人」に似ています。
私は、たくさんの講座を開いていますが、基本的に 技術の獲得を目的にはしていません。
目的は、「内面に光を当てること」。
心の中に押し込めてしまった、闇に気づく。
闇を認め、陽の光に当てる。
もうね、それだけで 解決しちゃうことって たくさんあるの。
でも自己否定はなしね(*^_^*)。
「闇を抱えている自分=ダメな人間」と変換しないこと。
単に「心の一部分に闇を抱えているだけ」に過ぎません。
闇がない人なんていないからねん。
闇を見つけたところで、私たちの存在そのものの価値は、なんら変わらないのです。
闇も含めて、自分自身。
闇の存在を打ち消そうと、自分を磨きまくったり、努力しまくると、頭でっかちになります。
確かに、できることは増えるし、人より秀でることもあるでしょう。
努力した分、返ってくるくるものは確かにあります。
でも、「自分の枠の中」だけで 行動を変え、知識を増やすだけでは、根っこは何も変わらないのです。
枝を切ってきれいに切りそろえても、根っこが腐っていたら やがて朽ちてしまう木のように。
まずは、枠から出ないとねん。
枠から出る、っていうのは、自分の常識の外に出ること。
「当たり前」の外側に出て、その景色を見てみること。
自分の中の闇に光を当てずに、自分と向き合うとき。
どうしても、枠の中で もがくだけになります。
たとえば、
「聞き方を学んだから、やってみよう。
ああ、教わった通りできない。むずかしい。なんてダメなんだ、私は」
自分を責めることを、「自分と向き合うこと」だと 勘違いしてしまいます。
自分の中の闇に光を当てながら、自分に向き合うと 視点が変わります。
「聞き方を学んだから、やってみよう。
うまくできない。子どもの話を聞こうとすると、つい 子どもの話を否定したくなる。
なぜだろう・・・。
私の中に、『子どもを 私の思い通りに動かしたい』という思いがあるんだなあ。
思い通りに動いてくれないと不安だと感じる、私がいるんだなあ」
「できる・できない」「よい・悪い」という 狭い枠から出て、内面に目を向けていきます。
自分の中の思いや欲求に気づくだけでも、ラクになることがたくさんあるのです。
だから、枠から出るとことのひとつは、自分の中の「悪人」に光を当てること、ともいえるかもしれません。自分が愚かであり、ときに罪を犯す人間である、と認めること。
そんな自分でもよいのだ、と 受け入れること。
「悪人」の部分を切り捨てて、小手先の技術ばかりに目を向けても 何も変わらないのですね。
…あれ?書いているうちに、ちょっと 親鸞から離れてしまいました(;^ω^)
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古典を読んでいると、真理は いつの世にも通じるのだなあと感じます。
本質は、時代を超えて 変わらず残っていくのですね。
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