こんにちは。和久田ミカです。
昨晩、つらつらと「ゆるす」ということについて 考えていました。
今日は「暴力」について、書いていきたいと思います。
前回の記事と 矛盾するように感じる方もおられるかもしれませんが、物事をいろんな方向から見る、と考えていただけると 幸いです。
(昨日の雨雲。絵に描いたみたい。)
さて。
私の父は、ひどく暴力をふるう人だったので、昔は 「いつかぶっ殺してやる」 と思っていました。
ちょっとでも言うことを聞かないと、 「かっくららすぞ!(殴るぞ)」 と言うか言わないかのうちに、手足が飛んでくる。
「お前は、殴らないと分からないんだ!」 と、何回言われたことか。
私は、「殴られてもわからない」ということを示すために、歯を食いしばって反抗しました。
暴力を振るわれたときは、絶対に あやまらないという姿勢をとりました。
大きくなってからは、論理で対抗するすべを覚えました。
怒り狂った父には、論理はまったく通用しませんでしたが…。
でも、今は まったく父に対して、恨みつらみはないのです。
たどりついた結論のひとつに、「自分を被害者だと思わなくなった」ということがあります。
「暴力」を善・悪という、ものさしでとらえない。
「暴力は悪いことだ!!」と糾弾しない、ということです。
「暴力は悪いことだ」 という「常識」を捨て、私が戦いの世界から自由になると、暴力が止まって来るのです。
実際、今、父は あいかわらず面倒くさい人ですが、好々爺になっています。
とはいえ、棒をもって追いかけられたり、力任せに外に放り出されたりしたのは、とてもいやなことでした。
心も痛いですが、体も痛い。 その思いは否定しなくていい。
それは「いやだ」「傷ついた」「悲しかった」「くやしかった」と思うのも当然のこと。
感情は感じてもいいのです。
ただ、相手を完全な悪者にして「裁かない」ということです。
暴力をふるう人、はいるけれど、「暴力だけで、できている人」はいないのですね。
(と書きながら、以前だったら
「そんなこと言われても~」とか「この人、わかってない!」
と思ったかもしれないなあとも思います。
この記事に嫌悪感を感じるときは、閉じてね(*^_^*))
「許したいけれど、許せない」 という思いの裏には、
「私はかわいそうな人。ひどい目にあった人」
「謝れ!わたしに謝れ!!!」
という被害者意識があります。
でも、その被害者意識が抜けて、
「そんなこともあったな」
と 思えるようになったら 写真がセピア色に見えるように、記憶がセピア色に変わり 父への見方も変わりました。
傷ついた思いも、いつの間にか癒えていました。
あ、でもね、あまり認めたくはなかったのだけど、 父がかわいがってくれていたことも 知っていましたから。
だから、大人になってから おだやかな気持ちが 戻ってきたのかもしれません。
また、父を 同じひとりの大人として、横からの目線で見られるようになったこともあるかな。
子どものころは
「大人なんだから、父親なんだから、立派なふるまいをするべきだ」
と思っていました。
自分が大人になって
「大人だからって、いつも立派ではいられない」
とわかりました。
私も娘を怒っちゃうしね~(*´Д`)
父は、その父親(私の祖父)から ひどい暴力を受けたようなので、傷ついた心を持っていたのでしょう。
父を 「心が傷ついている人」 というふうに理解できたことも、大きかったように思います。
それがよいとか、悪いとか、そういう話じゃなくて、 「ああ、そうなんだな」 って思ったのですね。
暴力をふるう人の心の中って 「ふざけるな」「ばかにするな!」 っていう言葉でいっぱいなのね(たぶん)。
だから すぐに反応してしまう。
地雷をたくさん抱えて生きているような人です。
私を叩かずにいられないときは、地雷が爆発しちゃってたんだな、と理解しました。
そんで、当時のことは、もう笑い話となっています。
父は 「わしは暴力なんてふるったことはない」(*認知症ではありません) って言ってます( ゚Д゚)
そんなもんです。 忘れちゃうのね。
「そうなんだ~、全部忘れちゃったんだ~」
拍子抜けですが、私自身も
「へ~・・・プププ(´艸`*)」
と思っただけでした。
父は謝ってもくれないし、暴力振るったことも忘れているので、もしも私が今でも
「暴力をふるったことを謝れ!!!」
と思い続けていたら、こんな平和な時間は訪れませんでした。
「許したい。許せない」 と「許し」にこだわっていたら、永遠にその場所にいることでしょう。
ずっと握りしめていた 恨みつらみを、まあいいいや、と 手放せたこと 私は、とてもうれしく思っています。
今、苦しさを抱えながら 生きている方の中には、意味が分からない、理解したくない、と思われる方もいらっしゃると思います。
それは、それでいいのです。
私が お伝えしているのは、あくまでも 私の事例です。
人がたどる道は さまざま。
参考になれば幸いですが、ならないときには 横に置いておいてくださいね。
ちなみに、私も父のことは もう大丈夫なのですが、別件で まだ握りしめている 恨みつらみありますからねん。
いっしょに 少しずつ 手放していきましょう。
きっと時間の流れやタイミングもあるのだと思います(*^_^*)
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