9月1日は一番自殺の多い日。いじめられている君へ | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。和久田ミカです。

 

今日9月1日は、18歳以下の子の自殺が一番多い日だそうです。

 

娘も、いやだ、いやだ、と言いながら 学校に行きました。

 

「いじめられる、悪口言われる、大人の前と子どもの前では みんな態度が違うんだよ、

 

 いじめがない学校なんてないよ。それは、大人が気が付かないだけ。」

 

そんなことを 口走りながら、学校へ向かいました。

 

 

娘の言っていることの 真偽は横に置き…

 

私は、学校に行かないなら、行かないなりの道があると思っていますし、娘にもそう伝えています。

 

死ぬよりまし!

 

大事な 大事な 子どもが、命を絶つよりいい!

 

大切な 大切な 子どもが、死んだように 生きるよりは ずっといい!

 

これから、学校に行けなくなった子どもたちの受け皿が、もっと増えるといいなと思っています。

 

 

ここで耐えなかったら 心が弱い大人になる、なんて、いう話も聞くけど、

 

きっと「耐えて、がんばって、いやな思いしてきて、逃げずに頑張った自分」を ほめたい人が言うんだろうな。

 

みんながみんな、そんな生き方ができるわけじゃない。

 

 

で、もし これを読んでいるあなたが 大人でないなら、これ読んで。

 

いじめられている君へ

ずっと前のものだけど、朝日新聞の特集記事です。

 

大人もぜひ。

 

きっと 心の目が もっと広いところを見られるように思います。

 

上の特集の中から、西原理恵子さんさんの記事を 紹介します。

 

 

うそをついてください。まず仮病(けびょう)を使おう。

 

そして学校に行かない勇気を持とう。

 

親に「頭が痛い」とでも言って欠席すればいい。

 

うそは、あなたを守る大事な魔法(まほう)。

 

人を傷つけたり盗んだりするのでなければ、うそって大事よ。

 

これからも、上手(じょうず)にうそついて生きていけばいいんだよ。

 

 

亡くなった夫は、戦場(せんじょう)カメラマンでした。

 

戦場で銃(じゅう)を突きつけられたことが何度もあったけど、一番怖(こわ)かったのは、少年兵だって。

 

大人は残酷(ざんこく)な兵士にもなるけど、家に帰ったらやさしいお父さんにもなる。

 

愛することや大事なものを知ってるから。

 

でも、少年兵は物事の重大さが分からず、簡単(かんたん)に人を殺しちゃうんだって。

 

生前(せいぜん)にそう言っていました。

 

 

子どもってそういう生き物。

 

「子どもなのになぜ?」って思うかもしれないけど、戦場の理屈(りくつ)だと、そうなんだって。

 

 

いくら紛争地帯(ふんそうちたい)でも、年間3万人も死ぬことはそんなにありません。

 

でも、日本ではそれくらいの人々が自殺しています。

 

そう、この国は形を変えた戦場なんです。

 

戦場では子どもも人を殺します。しかも、時には大人より残酷になる。

 

 

学校は、いじめられてつらい思いをしてまで行くようなところじゃない。

 

長い夏休みだと思って、欠席してください。

 

そして、16歳まで生き延びてください。

 

高校生になれば、通信制(つうしんせい)高校やフリースクール、いわゆる大検(だいけん)など選択肢(せんたくし)が広がります。

 

何よりもアルバイトができる。

 

お金をもらいながら、社会人にふさわしい訓練(くんれん)を受けられます。

 

お金を稼(かせ)ぐということは自由を手に入れるということ。

 

その先に「ああ、生きててよかった」と思える社会が必ず待っています。

 

(朝日新聞2012年8月5日掲載)