喜びの向こう側にあるもの。インサイドヘッド見てきました | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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こんにちは。和久田ミカです。

昨日から、東京に滞在し、今日は福岡に飛ぶ予定です。

楽しみだな~~❤



さてさて。

今日は、映画「インサイドヘッド」を見た感想を中心にお伝えしようと思います。

内容についても触れておりますので、知りたくない方は のちほどご覧くださいませ(*^_^*)




「インサイドヘッド」は、主人公ライリーの頭の中を描いた作品です。

ヨロコビ・カナシミ・イカリ・ムカムカ・ビビり

それぞれが、ライリーを幸せにするために存在しています。



でも、ヨロコビはカナシミが苦手。

前向きに、楽しく!それが ライリーのためだと考えているので、カナシミに余計なことをしないでほしいと思っています。

カナシミは、ライリーを不幸にすると考えていたのですね。

そんな二人は、ひょんなことから「指令室」から放り出されてしまい、物語は進んでいきます。



指令室には、イカリ・ムカムカ・ビビりしかいなくなり、3人で懸命にライリーのために知恵を出し合いますが、

「悲しみ」も「喜び」もいなくなった指令室では、すべてがフリーズしていきます。

ライリーがなんも感情を感じなくなっていくのです。



そして、あるときヨロコビは、カナシミにも大切な役割があることがわかります。

「喜びあふれる記憶」をたどっていったとき、実はその裏に「悲しみ」と癒しがあったこと。

悲しい記憶は、両親に寄り添ってもらい、友人に励まされることで、「喜び」の記憶に書き換わっていたのです。


反対に、

「悲しんではいけない、いつも笑顔でいなくてはいけない」

と悲しみをギュッと押し殺すことで、大きな記憶として定着してしまうこと、

そんなことも描かれていました。



私たちは、つい、悲しことがあると、

「元気を出そうよ!大丈夫だよ!」

と前向きに考えることをうながします。


でも、それは「カナシミ」を邪魔者扱いをしていることなのかもしれません。

悲しみは きちんと感じ、寄り添うことで、ただの「記憶」となっていきます。

心に深く刺さった「はっきりした映像」ではなく、あんなこともあったなあ…という「セピア色の写真」に変わっていくのです。



そしてね。

寄り添うのは 他人ではなく、他でもない自分自身。

あなたの中の「カナシミ」があなたに寄り添うことで、少しずつ癒しに変っていきます。

「悲しかったよね」

そうやって、自分にやさしくなっていったら、私たちの記憶も感情も変わっていくのですね。



もし、お時間があったら ぜひ見に行ってみてね。

ちなみに、小さいお子さんと見に行くときは 長いので、少し遅れていくのもいいかもしれません。

短編のお話があるので、20分以上過ぎてから インサイドヘッドが始まります。