悲しみの伝道師をやめよう。悲しみが教えてくれるもの。 | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
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こんにちは。和久田ミカです。

若い頃は、ひどい目にあった、悲しいことがったと思うと、よく友達に話をしました。

何度も、何度も、何度も、話しました。


「彼氏に振られた。悲しいよ~」「こんなひどいめにあったの~(T_T)」

どんだけ、私がかわいそうなのかを 切々と話します。

友達たちは、みんないい人なので、何度でも聞いてくれました。

私の味方をして、いっしょに怒ってくれました。


でも、何度話しても、不思議なことに 悲しみはなくならない。

ずっとずっと 悲しいままでした。


でね。今振り返ってみると・・・

この「わたしってかわいそうでしょ?」という話をする目的は、

「かわいそうな私をわかってほしい」

という「共感」にありました。


かわいそうな私をわかってほしいのだから、「かわいそうな私」である場面を探し、思いだし、話します。

そのたびに、鮮明に記憶をよみがえらせていました。

くりかえし、くりかえし、思い出していたので、かえって記憶が強まったように感じることもありました。

しかも、「自分がかわいそうな場面」ばかり強調された 記憶になって、固定化したように思います。


「わたしってかわいそうダイジェスト版」です。

ダイジェスト版を ずっと握りしめて、

「ほら!わたしってこんなひどい目にあったの!!」

と 悲しみの伝道師になりつつありました。

悲しみは、いつまでたっても 過去のものにならず、ずっと 現在進行形のままでした。


でも、心理学やコーチングを学ぶようになって、わかったことがあります。

人は見たいように見、聞きたいように聞く、ということです。

私は「かわいそうな自分」を見たかったし、相手の言い分なんぞ「聞きたくなかった」のですね。

自分は理解してほしいけど、相手のことは理解したくない。

さまざまな学びは、もっと 広い視野から、自分の気持ちや対人関係について 見ることを教えてくれました。


決して、「悲しい出来事を体験した人」はいるけれど、「かわいそうな人」な人はいません。

人は「悲しい出来事だけ」でできているわけではありません。

悲しみは、ほんの一部分。

悲しみで 自分を覆って、「かわいそうな人」にならなくていいのです。


もし、「私はかわいそうな人じゃない」って思おうとすると 抵抗が出てくる、というときは、

「かわいそうな人でいたい」からです。

「かわいそう」と思われることで、何を手に入れようとしているのでしょう?

そこと向き合っていくと、「悲しみのダイジェスト版」を握りしめている必要はなくなっていきます。

握りしめるエネルギーって、ものすごい 大きいからねん。


でね。私の場合は、

悲しみは、私を強くしてくれました。

悲しみは、悲しみを与えた人を見下していたことを 教えてくれました。

悲しみは、私に乗り越えるすべを 体験させてくれました。

「人生には最善のことしか起きない」

ということが、わかった瞬間、私は「かわいそうな人」ではなくなりました。


秦由佳ちゃんが、こんな記事を書いていました。


こちらもぜひ、読んでみてね。


秦由佳ちゃんのイベントにもお邪魔しますよ。

まだくわしいことは私もわからないのだけど、お近くの人 ぜひいらしてねん。