「幸せはとお金は別のもの」…なんて、あったりまえじゃん | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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こんにちは。和久田ミカです。

こんなふうに力説している人がいたら、どう感じるでしょう。

「りんごとみかんは、別のものなんです!」



え??で???からの~????

そんなの当たり前じゃん。


たぶん、そう思うと思います。

そして、わざわざ他の人に伝えようとしているところを見ると、

この方は、みかんとりんごが 同じものだと思っていたのかもしれませんね(*^_^*)



たとえば、

「子どもに、ぜいたくをさせてはいけない。

 幸せとお金は別のものだから。」

と、言う人がいたとします。



読んでいて、なんか 違和感を感じませんか?

なんで、「幸せ」と「お金」をくっつけて 考えているんだろう。

幸せとお金が別のものなんて、そんなの当たり前じゃん。



この人は、

「幸せ」と「お金」が同じものだと思っていたからこそ、別のものだ、と言っているのですね。

お金と幸せが 本当に別のものだと知っていたなら、わざわざ 言ったりしません。

そんなの当たり前だから。




でね。

この言葉から、もうひとつのことがわかります。


「お金があるからこそ、幸せなのだ」

と言っている人と、

「幸せとお金では、別のものです」

と言っている人。


実は、どちらも 同じ世界に住んでいる、ということです。

「お金と幸せには、密接な関係がある」という世界です。




一見、反対のことを言っているように見えるけど、どちらも

「お金」と「幸せ」には 関連性がある、と 思っているのですね。




ちなみにね。

私はお金は、幸せを運んでくるもの、というよりは、自分の枠を広げるものという感じです。



学びたかったことを学べる。会いたかった人に会いに行ける。

学び、人との出会いは、私の世界を大きく広げてくれました。


自分の苦手な仕事を、得意な人に 外注できる。

私もうれしい。相手もうれしい。


少し余計にお金を出して、いい座席に乗る。いいサービスを受ける。

自分の利益が減っても、高くて気持ちの良い会議室を借りて講座をする。

移動が楽しみになる。疲れが少ないから、快適。



もし、子どもにぜいたくをさせることは「悪いことだ」と感じるのであれば、

端的に「ぜいたく=悪」というとらえ方をせず、

「ぜいたくをさせることの弊害ってなんだろう?」

って考えてみるといいかもね。



私が思うに…ですが、一番弊害が出やすいのは、

「罪悪感を埋めるためのぜいたく」

ではないかな。


「ふだん、仕事で忙しいから」

とおもちゃを買い与えるのは、子どものためではなく、自分(親)のためかも。

その罪滅ぼしは、本当に罪滅ぼしになっているのかしら?

そんなことを思うことがあります。



実際に、教員をしていたとき、ある子がこんなことを言ってました。

「ママは毎週、『あなたのために』とスノボに連れて行ってくれるけど、

 僕は 日曜日はゆっくり休んで、ゲームをしたいんだ。

 でも、ママが『僕のため』『ふだん、何もしてあげられないから』っていうから、しょうがなく行くんだ」


子どもは、何にも言わないけど ちゃんとわかってる。

そういうぜいたくは、子どもに 重荷を背負わせちゃうかもね。