うそをついてください。学校に行かない勇気を持とう。 | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

こんにちは。和久田ミカです。

川崎の事件を見るにつれ、何とも言えない気持ちがわきあがってきます。

胸のあたりが苦しくなります。

「なぜ未然に防げなかったか」

という分析は、専門家にお任せして、以前 朝日新聞に載っていた、西原理恵子さんが寄稿した記事を紹介します。

西原さんの言葉は、まっすぐで、大好きです。

ときに刺さりますが、心地よい痛みです。

■上手にうそをついて

 うそをついてください。

 まず仮病(けびょう)を使おう。そして学校に行かない勇気を持とう。

親に「頭が痛い」とでも言って欠席すればいい。

うそは、あなたを守る大事な魔法(まほう)。人を傷つけたり盗んだりするのでなければ、うそって大事よ。

これからも、上手(じょうず)にうそついて生きていけばいいんだよ。


 亡くなった夫は、戦場(せんじょう)カメラマンでした。

戦場で銃(じゅう)を突きつけられたことが何度もあったけど、一番怖(こわ)かったのは、少年兵だって。


 大人は残酷(ざんこく)な兵士にもなるけど、家に帰ったらやさしいお父さんにもなる。

愛することや大事なものを知ってるから。

でも、少年兵は物事の重大さが分からず、簡単(かんたん)に人を殺しちゃうんだって。

生前(せいぜん)にそう言っていました。

子どもってそういう生き物。

「子どもなのになぜ?」って思うかもしれないけど、戦場の理屈(りくつ)だと、そうなんだって。


 いくら紛争地帯(ふんそうちたい)でも、年間3万人も死ぬことはそんなにありません。

でも、日本ではそれくらいの人々が自殺しています。

そう、この国は形を変えた戦場なんです。

戦場では子どもも人を殺します。しかも、時には大人より残酷になる。


 学校は、いじめられてつらい思いをしてまで行くようなところじゃない。

長い夏休みだと思って、欠席してください。そして、16歳まで生き延びてください。


 高校生になれば、通信制(つうしんせい)高校やフリースクール、いわゆる大検(だいけん)など選択肢(せんたくし)が広がります。

何よりもアルバイトができる。お金をもらいながら、社会人にふさわしい訓練(くんれん)を受けられます。

お金を稼(かせ)ぐということは自由を手に入れるということ。

その先に「ああ、生きててよかった」と思える社会が必ず待っています。(さいばら・りえこ=漫画家)



私も大人になってやっと、「ああ、生きてきてよかった」と思ったひとり。

ろくに勉強もせず、なんとなく 学校に行って、

ああ 消えちゃいたいなと 思い続けて やっとこ生きてきて、

でも、生きてきてよかった。



今回のような事件を防ぐために、私に何ができるだろう。

私ができることなんて、本当に微々たるものなのだけど、私なりに模索していきます。

上村遼太さんのご冥福をお祈りいたします。


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