先生=正しい、という時代は終わりました | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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ゆるっと☆にこママコミュ代表・和久田ミカです。

今日は一日東京。とある会社の取材を受けます(*^_^*)



さてさて。

ある大学教授が、このようなお話をされたそうです。

「私が 欧米で教鞭をとっていたとき、学生たちは、

『私はこう考えるのですが、先生はどうお考えになりますか?』

と質問してきた。

 でも、日本に戻ってきて 学生たちに接し、そのちがいに驚いた。

『どう考えたらいいですか?』

と問いかけ、自分なりの答えを練ろうとしない。」


そうだよねえ、と思いました。

学校教育では、先生の言ったことが正解。

その正解に照らし合わせて 自分の考えを組み立てることが よくあります。


もちろんね、それが悪いということではないの。

授業には 必ず「ねらい(目標)」があって、それに向かって 教えていくから、わかりやすい。

私も教師だった頃は、理解が深まるよう、前の日にいろいろと考えて授業に臨みました。

知識や方法を教える上では、とても大事なことだと思います。


ただ、このような授業の体系が多くなると、自分の考えを伝えるのは 苦手になりがちになるかも。

どうしても「自分がどう思うか」よりも「正解はなんだろう?」と考えていくから。

特に、道徳なんかはそうねん。

暗黙の了解で「答え」が決まってるから、正直、意味あるのかな~って思うときもありました。

なんとな~く、予定調和の答え合わせ、みたいな雰囲気があります。


話は変わり、教師時代の話。

6年生の家庭科でディベートをしたことがあったんだけど、子どもたちには 新鮮だったみたい。

ひとつのお題を出して、「賛成グループ」「反対グループ」にわかれて、討論をします。

なぜ賛成なのか、なぜ反対なのか、意見を出し合うのね。

途中で 考えが変わったら、グループを変わるのもあり。


「先生!どっちが正しいのか、自分で決めていいの?おもしろいなあ」

そんなことを言っていた子もいたっけ。

正解を先生が決めない、勝ち負けもない、っていうのが 痛快だったみたいで、すごく盛り上がりました。

もう10年以上前の話ですけどね(*^_^*)


これからは、先生たちも 変わっていかねばならないですね。

「先生」=「正しい」=「異論を唱えてはいけない」

という時代は終わりました。



先月「AERA Kids(秋の号)」の取材を受けたときも、そう思ったなぁ。

記者の方が 保護者の立場で質問を投げかけてくださるんだけど、20年前なら、疑問にもならなかったことばかり。

昔は「先生がそういうのなら」と、教師の言葉に 異論をぶつけてくる方は少なかったですねん。

状況が変わってきたなあと思ったのは、15年ぐらい前かなあ。

今は さらにシビアになっているんだなあ、と 取材を通じて感じました。

くわしくは書けないのですが、9月ごろ発売の「AERA Kids」をご覧になってみてね。


あ、話がそれた。

結論はね、

・これからの教育は「正解」をゴールにするだけでは、思考力が落ちる

・「教師」=「正しさを教える人」だけでは、対応できないことが増えてきている

ということかな。


昔は 日本人の価値観が ここまで多様じゃなかったから、正しさを教えることって 大事だった。

でも、今は 日本人の価値観も多様化し、国際化の波もザブンザブン来てる。

もっと思考力が鍛えられる授業もほしいな~と思いますです。


教師の人にも コーチングを学んでほしいな。

コーチングは 思考力が鍛えられますよ。

コーチング以外では、山田ズーニーさんの本がおすすめ。

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この2冊は、特に好きドキドキ

コーチングと基本的に考え方は同じだなあって思います。


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