進級テストに落ちてもくやしがらない子、どうしたら向上心が育つ? | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

ゆるっと☆にこママコミュ代表・和久田ミカです。



先日の講演で、こんな質問が出ました。

「子どもがスイミングを習っています。

 進級試験で落ちてもヘラヘラ笑っているのですが、どうしたらがんばるようになりますか?」

ヘラヘラ笑っていると、なんとなくガッツがないような、向上心がないような気持ちになるそうです。

そうね、母親になると そういう気持ちも出てきますね。

せっかく習わせているのに・・・とか(*^^*)


こういうとき、たいてい 親と子で「習い事をする目的」がちがっています。

・ママは、向上心を持って取り組むことを学んでほしい。テストに落ちたら悔し泣きするぐらいぐらいに!

・子どもは「楽しい」から習ってる。ただそれだけ。

お子さんは幼稚園生なので、

「くやしがりなさい」「向上心を持って!」

といったところで、どうしたらよいのかわからないでしょう。

これはあくまで「ママの中にある期待」なんですね。

ママの思いをお話しすることはできても、お子さんの行動をコントロールするのはむずかしいように感じます・


イライラや怒りの根っこには、たいてい期待があります。

子どもが相手だと「自分の言うとおりにしてほしい」というコントロール欲求が出てきます。

それが、自分を苦しくさせる根っこです。


たとえば、ママ友の子が テストに落ちてヘラヘラしていても なんとも思わないはず。

ママ友が「スイミングは楽しく泳いでくれれば、テストはどうでもいい」と言っていても、「それはおかしい!」とは言わないはず。

なぜ自分の子どもに対しては、イライラするのでしょう?

そのちがいを 感じてみるのもいいかもしれません。


ちなみに私の娘は、スイミングの進級テストに1年間受からない時期がありました。

毎回、くやしがって 泣いて暴れて、もーー、大変でした。

私は「スイミングに行って、運動を楽しんでほしい」という思いしかないので、それを見ながら 毎回 ため息でした。

テストに落ちたぐらいで そんなに大騒ぎしなくても…って。


私と娘と目標がちがっているのですね。

娘は、テストによって コーチに認めてもらえることも スイミングを習う目的のようです。

できれば一発で合格して、自分をほめたいみたい。

少しずつだけど、いろろな泳ぎを覚え、タイムが上がっていくことも うれしいみたい。

私みたいに「そんなのどーでもいーじゃーん」と思うことはできないみたい。


価値観って みんなちがいます。

習い事は 誰のもの?おそらく子どもが主役。

少なくとも、子どもに 親の期待を押し付ける場ではないはず。

子どもなりの目標が持てることが一番かな、と 私は感じています。


それにね、ヘラヘラ笑っていても 子どもは子どもなりにがんばっていますから(*^^*)

できらば、そのがんばっているところを認めてあげてほしいな。

向上心もね、期待とはちょっとちがう形かもしれないけど、ちゃと持っていますよ。

よーく観察してみてね(*^^*)

どうしたらくやしがってもらえるかを考えるよりも、ずっと その子らしさが伸びると思います。