
個別相談で、子育てのご相談を受けるとき 思うことがあります。
「子育て相談を受けるなら、カウンセラーやコーチは『話を聞く技術』を磨いておくといいなあ~」って。
たまにですが、
・勇気を出して相談したのに、責められたように感じて 落ち込んでしまった…
・自分が正しくて、あなたがまちがっている、と言わんばかりのトークに腹が立った…
せっかく勇気を出して 相談に行ったのに、傷ついて帰ってきたというお話をお聞きします。
心理学を学んでいても、「聴く技術」がないと、「カウンセラーやコーチの正解を押し付ける」だけで 終わってしまうことがあるようです。
また、子育ての相談を受けるなら、子どもの発達についても 学んでおくと 不要な問題を作り出さずにすみます。
「子どもの問題行動を直したいが、どこに行っても 直らなかった…」
そんなお話を伺うとき、その大半は「問題行動じゃないですよ~」ということが 多いんです。
直したいと おっしゃったとしても、それは ムリというもの。
たとえばね。
2歳児「見通しを持って行動し、自分で支度をしません」
3歳児「遊んでいる最中、快くお友達におもちゃを貸してあげられない」
4歳児「5時に公園から帰る、と約束をしたのに ぐずる」

それは 子どもの発達を見る限り、ふつうのことです。
数年後には、なくなっている悩み。
それらの行動を きっちり矯正しようと思ったら、ものすごい 労力とイライラを伴います。
子どもを変えるより、自分を変えた方がラクです。
「でも、保育園ではできているんです」と言われることも多いかな。
そりゃそうです。保育園や幼稚園は、よそいきの場。緊張してがんばってます。
集団行動だからできることも、たくさんあります。
家でも同じように がんばってたら、こわれちゃいますよ(T_T)
というわけで・・・
子育ての相談を受ける方は、話を聞く技術を身に着けてほしいな。
発達段階を学んでほしいな。
何も 問題が起きていないのに、問題を作り出してしまうことがあるから。
それは、カウンセリングやコーチングの現場だけじゃなくて、学校や保健所でも同じかもしれませんね。