
「うちの子は、都合の悪いことは聞いていない。聞こえてないふりをする。おやつの話は耳に入るのに…」
「何度注意しても、同じことをするので、腹が立つ」
講演会などをすると、こういったグチをよく伺います。
お気持ちはわかるなぁ。子どもと付き合うって 根気がいりますよねん。
発達心理学では 子どもが 本当の意味で善悪がわかるのは、4~5歳と言われています。
話し合いができるのは、5~6歳ぐらい。つまり 幼稚園の年長さんぐらいですね。
それまでは、何度も 同じことをして 注意されるということが 続きます。
(いや、6歳過ぎても そうですね。ひょっとしたら、大人もそうかもしれませんが…)
親の見えないところで こそこそ やる、なんて 智恵もつけてきます。
残念なことですが、それが ふつーなのねん(*^_^*)。
子どもが 悪意を持っているわけではないの。
やりたいから やる。叱られたから やめる。とても シンプル。
こういうとき、とらえ方で ずいぶん ちがいますよん。
「子どが 私をバカにして 言うことを聞かない」
「子どもは 都合のいいことしか 聞かない」
「わかっているくせに、私を困らせる」
本当に そうかな?本当に?
「子どもが」…というよりも、「私が」悲しい、むなしい、困っているんじゃないかな?
主語を私にして、感情を感じてみてね。
私ね、こういうときって 子どもを信頼するしかないと思うんです

言葉が 耳に入らない、と 感じるなら、耳に届くまで 伝える。
何度も 同じことをするなら、何度も 同じことを 伝える。
大変だけどね~~~~

らせん階段みたいに、子どもの成長は ゆっくり。
でも、気が付いたら ずいぶん 上に上がってきてた~!っていう感じ。
下がっていくことはありません。少しずつだけど、ずっと 上がっていきます。
怒っちゃうときがあっても しょうがない

ただ、そのときは、「子どものせい」にするよりも、「自分自身のココロ」を 見ていきたいな、と 私は思っています。