「あなたのために」と言われると、ケチをつけたくなる | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

ゆるっと☆にこママコミュ代表・和久田ミカです。

$子育ては「聞く」が9割でうまくいく

熱心な医師とその患者の間で起こりやすい、といわれるトラブルがあります。

医師は「あなた(患者)のために」と、さまざまな治療を行います。

患者は「効果がない」と抵抗を示します。

すると、信頼を得ようとしてますます「あなたのために」、無意味な治療や検査を追加し続けるというものです。

患者は ますます「効果がない」と抵抗をし、悪循環に陥っていきます。


この根っこにあるのは、2つです。

医師は「自分はすばらしい・役に立つ」ということを 証明したい。

患者は「医師はやぶ医者だ。役に立たない」ということを証明したい。

お互いに、無意識ですが、目的を持って 行動しているのですね。


でね。もっと患者さんの根っこを掘っていくと出てくるのが、親への怒りです。

医師=自分よりも目上の人=親 なのですねん。

つまり、医者へ不信感をあらわにし、挫折させることで、親へ遠まわしに復讐しているのです。

最後は 医師を見切って、ちがう医師へ受診しにいきます。


こういう状態を、投影といいます。

医師をみたときに、親への思いがフィルターになって、昔の感情が思い起こされるのですね。

もちろん、無意識なのですけれどねん。


私が教師をしていたときに、いわゆる「理解ができない苦情」を言ってくる保護者の方も、少し こういった思いがあったんじゃないかな、と思います。


心のからくりに 自分で気づくことができたとき、親から本当の意味で自由になります。

私は そういうお手伝いもしてきたいなあと思っていますよ。