
電車の中で、お子さんに注意をしているママをみかけました。
「いい?足を乗せないの!!ちゃんとしてなさい!!だーかーら、靴は履いて!
さっきも言ったでしょ。まったくもう。何度言っても聞いてないんだから。」
お子さんは、3歳ぐらいかなあ。前の席をキックしちゃったみたい。
たぶん、この説明では わからないね。情報が多すぎますです。
わかりやすくいうなら、このくらいシンプルに、ゆっくり。
「お尻を奥まで下げて、背中をまっすぐにしてごらん。」
具体的に どうしたらよいのかを、ひとつの文で伝えた方が 伝わりやすいです。
やってはいけないことを 矢継ぎ早に言っても、子どもには 聞き取れないの。
ピンと背筋が伸びたら、「わ~、すてき!」「ありがとう」って ほめると、5分ぐらいは持続します。
で、また姿勢が悪くなって、足が前の席を蹴りそうになったら、
「クイズです。椅子はどんなふうに座ったらいいかな?」
と 問いかけてみると、意外と わかっているものです。
ポイントは、深呼吸。
大きく吸って・・・吐いて・・・
心の中の「まったくもう!」「怒られるわよ!」「周りの目が…」という思いを いったん横に置きます。
心が静まったら、ゆっくり おだやかに言うのです。
一回で 聞いてくれなかったら、もう一度 お願いします。
言葉よりも 怒りが先に伝わってしまうと、子どもの耳が閉じてしまうからねん。
注意しても 子どもは、また やってしまいます。そういう生き物だから(*^_^*)
そしたら、「さっき注意したでしょ」という言葉は飲み込み、もう一度 お願い。
場合によっては、電車の中を散歩。
怒るよりも、効果がありますよ。シンプルイズベスト!
電車から降りたら、うまくできなかったところには 目をつぶって「静かに乗っていてくれてありがとう」と 伝えましょう。
その一言が、子どもを伸ばします。