それは、子どもが聞いてないんじゃなくて | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

ゆるっと☆にこママコミュ代表・和久田ミカです。

$子育ては「聞く」が9割でうまくいく

電車の中で、お子さんに注意をしているママをみかけました。

「いい?足を乗せないの!!ちゃんとしてなさい!!だーかーら、靴は履いて!

 さっきも言ったでしょ。まったくもう。何度言っても聞いてないんだから。」

お子さんは、3歳ぐらいかなあ。前の席をキックしちゃったみたい。

たぶん、この説明では わからないね。情報が多すぎますです。


わかりやすくいうなら、このくらいシンプルに、ゆっくり。

「お尻を奥まで下げて、背中をまっすぐにしてごらん。」

具体的に どうしたらよいのかを、ひとつの文で伝えた方が 伝わりやすいです。

やってはいけないことを 矢継ぎ早に言っても、子どもには 聞き取れないの。


ピンと背筋が伸びたら、「わ~、すてき!」「ありがとう」って ほめると、5分ぐらいは持続します。

で、また姿勢が悪くなって、足が前の席を蹴りそうになったら、

「クイズです。椅子はどんなふうに座ったらいいかな?」

と 問いかけてみると、意外と わかっているものです。


ポイントは、深呼吸。

大きく吸って・・・吐いて・・・

心の中の「まったくもう!」「怒られるわよ!」「周りの目が…」という思いを いったん横に置きます。

心が静まったら、ゆっくり おだやかに言うのです。

一回で 聞いてくれなかったら、もう一度 お願いします。

言葉よりも 怒りが先に伝わってしまうと、子どもの耳が閉じてしまうからねん。

注意しても 子どもは、また やってしまいます。そういう生き物だから(*^_^*)

そしたら、「さっき注意したでしょ」という言葉は飲み込み、もう一度 お願い。

場合によっては、電車の中を散歩。

怒るよりも、効果がありますよ。シンプルイズベスト!

電車から降りたら、うまくできなかったところには 目をつぶって「静かに乗っていてくれてありがとう」と 伝えましょう。

その一言が、子どもを伸ばします。