叱らない教育って どうなんでしょう?という疑問 | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

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3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

ゆるっと☆にこママコミュ代表・和久田ミカです。

前回の記事にこんなご意見をいただきました。

時代背景も違って、今は、叱らない教育が注目されていますが、一概に叱ることを悪と決めつけずに、ママも指導者も

「叱らない指導をメインにするが、叱るべき場面では、きちんと叱れる能力」

が身についていると良いですね~。

$子育ては「聞く」が9割でうまくいく

ご意見をありがとうございます。

同じようなお話をすると、よく勘違いされる出来事なので こちらで捕捉しますね。


私の記事を 改めてご覧いただければ お分かりいただけると思いますが、

怒らないに越したことはない、と書いただけで、叱ってはいけないとは 書いておりません。

叱ることは とても大切なことです。


私の中で「怒る」と「叱る」のちがいは「誰のためか」です。

怒るときの目的は、たいてい自分のためです

自分の感情のはけ口を 相手に求めて、すっきりする

相手を思い通りにコントロールして、安心する

相手のせいにして 責任転嫁する

この辺が多いかな。

叱るときは、子どものためです。

子どもが 気持ちよく生きていけるよう、社会のルールを 教える。

子どもの成長を願って 伝える。

自分で考える力を養うために、質問する、考えさせる。


そして、毅然とした態度で接することができれば、怒る必要はないと感じています。

ただ、忙しかったり、体調が悪かったりすると、つい怒ってしまうこともありますよね。

怒ってしまったなら、それはそれでしょうがない。

でもね、「生徒のために、怒りたくもないのに 怒ってあげた」というのは 言い訳ですねん。

自分の感情が うまく管理できなくて 怒ってしまった、とわかっていればいいのだと思います。


話は変わりますが、私は 外部からの依頼で 講演やワークショップを多数行っています。

(今年は、だいぶお断りしております。ごめんなさい)

教員研修も、保育園から中学校まで 行ったことがあります。

私の主観ですが、一番 大変なのは 中学校の先生です。

自分の考えややり方に固執してしまい、新しいやり方に耳を傾けない方が、ごく少数ですが いらっしゃいます。

私の話を聞きながら、自分と同じかどうかを 照らし合わせている様子が伝わってきます。

一度だけですが、私の話に 反発を感じた女性教諭から、

「そんなこと言われてもね~むかっ」という野次が飛んだことも。

(おしゃべりを注意した腹いせかもしれませんが…)

自分が正しいと感じているから、私の話に もやや~んとして 批判が口から出たのでしょう。

私には そんなつもりは毛頭ありませんが、自分のやり方を非難されたように 感じたのかもしれませんね。

ヤジが飛ぶなんて、他の講演会やワークショップでは ありえないことですけどねん…。


同じような職業の方からも よく聞くことですが、一番 学ぶ姿勢がすばらしいのは 保育園の先生です。

さすがプロ集団という印象を受けます。

小学校・中学校の子は 言葉が通じますし、怒鳴ったり、いやな顔をしたりすれば、顔色を見て それなりに 動いてくれます。

コントロールが容易です。

保育園児は 自由ですからね(笑)本当に 高い技術が必要とされます。

保育士さんのお給料が、もっと 上がればいいのに、と 陰ながら思います。


長くなってしまったので結論。

怒らないに越したことはない。

毅然とした態度で 叱ることは、とても必要なこと。



もし、強く叱責しないと 児童・生徒が動かない、というのであれば、それは 教師がそういった状態を作り出しているということです。

怒らなくても 厳しい指導をしなくても、サッカーで日本一になれることが、それを証明していますね。