先日、授業参観がありました。
廊下に絵が貼ってあったのですけど、そういうとき ついつい 教師の目になっちゃうのねん。
「娘の絵は 技術はAだけど、発想や構想はBだなあ」なんてね。
無意識に 観点別評価をしちゃう。
娘の絵を見て 子どもらしさが抜けてしまったことを、さみしく思いました。
丁寧に描いてあるんだけど、目がウインクしてるのね。
それに比べて 男の子の絵は 子どもらしくダイナミック。
絵の中にストーリーがある子は、動きがある。
ついつい、比較してしまいます。
のど元まで「みっちゃん、絵を描くときはね・・・」とアドバイスしたくなりました。
…が、やめました。
小さいころのことを 思い出したからです。

(c) macha|ストック写真 PIXTA
母は 授業参観に来るたび、何かしら ブツブツ言っていました。
特に 1年生のときは 気合が入ってしまったのか、ダメ出しの嵐。
学習発表会で 合奏をしたら、
「せっかく オルガンの役になったんだから、両手で引けばいいのに」
とブツブツ。
私 当時 小心者で、クラスの子に「両手で弾ける」って言えなかったんですね。
「自慢していると思われたらいやだな~、弾けないふりをしておこう…」なんて思っていたのデス。
母に話したら もっと 怒られそうなので、口をつぐみました。
写生大会のときは 飾られた絵を見て、
「なんで、電車を こんなサツマイモみたいに書くの!?○○ちゃんみたいに、細く書けばいいのに」
うんぬんのダメ出し。
ホントは 陸橋の上から電車を見たから、屋根しか見えなかったの、だから 想像で描いたの…
なんて言えませんでした。
体験って大事ですね。
あのときの悲しい気持ちを思い出したら、娘に「元気いっぱいに絵が描けたね」って言えました。
別に 評価される絵を描かなくたって、こんなに楽しんで描いているんだから、それでいいよね。
うんうん。ある意味 母に感謝かな。
教師のときって 懇談会のとき
「帰ったらお子さんのことをほめてくださいね~」
って言ってたけど、母になって知る フクザツな心持ちでした。