朝は、娘と一緒に歩いて登園します。
娘のマイブームは、かけっこ競争。
幼稚園まで、何度も「よーいどん!」を 繰り返します。
そんなもんで、毎日のように 転んでいますが、
今朝は 怪我をしてしまいました。
娘は、声を出さずに 泣くのを我慢して いる様子。
大きな口を開けて、痛みをこらえています。
「泣いていいんだよ。
痛いときは、痛いって 言っていいんだよ。」
と 少しの間 抱っこして歩きました。
娘は、基本的に気持ちの切り替えが早いので、
50mも歩くと もう 普段どおりに戻っていました。
すりむいたところからは、血がにじんでいるので
こういうときは どうするのか 聞いてみると、
「幼稚園では、まず 先生に言うんだよ。」
というので、娘に任せることにしました。
で、帰り道。
「いろんな先生に『怪我しちゃったの』って言ったのに
誰も 薬を塗ってくれなかったの。」
と がっかりした様子の娘。
そういえば、門のところに立っていた副園長先生に お話しているのも見てたけど
「そう~、痛かったね」
で 終わっていたなあ。
「○○先生(担任の先生)にも話したけど、
あらら、それは大変、って 言っただけだったの。」
(子どもの話なので、本当かどうかはわからないけど…)
「みっちゃん、つらかったね。」
と 言うと、一気に 不安が噴き出したのか 大声で泣き出しました。
膝小僧は、血で赤く染まっています。
お風呂に入るの、つらそう…。
こんなとき、コーチングを学んでいて良かったな、と思います。
まず、私は 元教師なので、「子どもの様子は、きちんと見るべき」という
信念に近いものを持っています。
なので、今回のことは 少し 心がざわざわしました。
「ちょっと~、こんなに 怪我しているんだよ~、
なんで わからなかったの?」
でも、視点を 先生たちに向けると、
「単に 怪我をしたという報告を受けただけ」
と 捉えたんだろうなぁ、ということが 推測できます。
さっき、怪我をしたから 見てほしい、という意味には 思わなかったのでしょう。
次に、娘に 視点を向けます。
「怪我をしちゃったの」
では、言葉が 足りなかったことがわかります。
そこで、頭を切り替えます。
「なぜ?どうして?」
↓
「どうしたら よかっただろう?」
娘と話し合いました。
「どんな風に お話したら、先生は 薬を塗ってくれたかな?」
「うーんと、…怪我をしちゃったから 薬を塗ってください!
って 言えばよかった。」
今回の出来事は、娘にとって ひとつの学びになりました。
補足
もちろん、先生に 苦情を言う、というのも ひとつの答えです。
反省材料になりますから。
でも、イライラをぶつける手段とするならば、
先生たちは 萎縮してしまうでしょう。
言葉を選んで 伝えることは、大切だと思います。