相手も自分も楽になる | 子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

子育ては「聞く」が9割でうまくいく~心理学ブログ

3つの「聞く」技術があれば、子育てのムダ叱りも イライラも ストレスも 減ります!
小学校教員 9年間の経験を生かした、子育ても 生きるのも 楽になるヒントが詰まっています。

私たちは、物事に対して 自分のフィルターをかけて見ています。

だから、同じ物事に対して 怒る人もいれば、何も感じない人がいます。
以前、ご紹介した ABC理論ですね。


昨日、妹と話していて そのことを思い出しました。

「秋刀魚の煮物を作ったのに、だんなが 少ししか 食べなかったの!
 しかも 自分でハム焼いて ”ステーキ”とか喜んでるの!!
 むかつくから、一週間 口をきかなかった!!!」

かなり 憤慨しています。


私に 同じような出来事が あったとしても、腹は立ちません。

夫は ハムを 食べたかったのね、と 思います。
それ以上でも それ以下でもありません。

夫に、
「お魚は どうする?」
と 聞くぐらいでしょうか?


事実は同じでも、そこに かかっている、思考のフィルターがちがうと
受け止め方が 全然違ってきます。



妹の気持ちを よく聞いてみると、自分のがんばりを否定されたような
気分になったということがわかりました。

・ だって、家計のために 安い秋刀魚を わざわざ買ってきて、
  いっぱい 作っちゃったんだよ!

・ 他におかずが ないのならともかく、どういうことよ!

・ 腹が立ったから、5匹分の秋刀魚の煮物を ぜーんぶ 捨ててやった。


妹の中には、「出されたものは 文句言わずに 食べるべき」という
確固とした 信念があります。

それは、正しいか 正しくないか、で 言ったら 多分 正しいです。


でも、それを 絶対的なルールにしてしまうと、自分が苦しくなります。
マイルールに みんなを 従わせようとするからです。

「出されたものは、全部食べてくれるに 越したことはない」

1か10かではなく、このぐらいに 緩めることができたら、
自分も 楽になります。


さらに、八つ当たりの対象となった秋刀魚についても
選択肢を たくさん出すことが できたら、少しは 浮かばれたかもしれません。

・残りの秋刀魚を 明日 食べる
・秋刀魚をほぐして 秋刀魚ご飯にして 食べる
・冷凍しておいて 常備しておく
・ご近所さんに おすそわけする

などなど。


それから、湧き上がってきた感情は 消すことはできないので
大事に扱います。

自分の気持ちを 大事に受け止めると、少し すっきりします。


妹の場合、「自分のがんばりを否定された」という気持ちを
夫や秋刀魚へ ぶつけています。

八つ当たりされた方も 怒っている自分も、大変です。


自分の気持ちを 自分では 受け止めきれないときは、
正直な思いを 伝えてみましょう。

「一生懸命 秋刀魚を煮たから、
 ハムを焼いて 食べているのを見ると 悲しい。」

怒りは、何かの感情の 代わりです。
妹の場合は、悲しさが 怒りに変わっていました。


自分の持っている 思考のフィルターを知る、

選択肢を たくさん持つ、

自分の気持ちを 味わう・受け止める、

気持ちをぶつけるのではなく 伝える、


これだけで 自分が ずいぶん 楽になります。

もし、自分で 自分を客観的に見るのが 難しいな~と思われたら
パーソナルコーチングを受けるのも ひとつの方法でしょう。



http://www.mag2.com/m/0000281559.html
メールマガジン 日曜日発行「先生のためのコーチング講座」

パパやママにも 使える内容が載っています。




私のパーソナルコーチングについては、こちらをご覧ください。

メールはtrialmama@yahoo.co.jpまで。