憧れの選手の登りを真似したい!を叶えるトレーニング方法☝️


本日は、有名どころから!

「野口選手の登りを身につける!

〜女王野口啓代選手にあって、若手エース伊藤ふたば選手にまだないもの」


というテーマでお送りします。


オリンピックも近づいてきて、

選手の解説と私たちができるトレーニングをくっつけたら面白いかなぁと思ってしまいました😊



ズバリ‼️その答えは


「力を入れなくてよいところで、的確な力を入れられる」


のが野口選手のすごいところです。



今回は昨日のブログの

「小さい足に乗れる!」トレーニングをもとに、

一体どういうことかなのか?

お話を進めていきます。




そのトレーニングのひとつで、

ペットボトルの蓋を足の指でつかみます。


①片足立ちしながら、前後左右、高めに低めに、早く遅くといろんな動きをしていきます。

蓋をつかんだ足はなるべく長い時間、床につかないようにします。







②片足にしていた足をつま先立ちにかえて、より不安定にします!


ブレないポイントは!


★頭をさげない

★お尻の穴を締め上げる!

(別途、お尻にペンを挟むトレーニングが有効です。それによって体の軸がブレにくくなる!)

★鎖骨を開く。口角を上げれば自然と開きます。



このポイントは全て登る時にも気をつけてくださいね。


そうすることで、ブレにくい登りができます!









③さらに、バージョンアップして、バランスディスクなど、もーっとグラグラするとことでトライ!


私はバランスディスクをもってないので、スラックラインでやります。


ポイントは同様、上記の★3つを気をつけてください!






本題はここから!




このトレーニングみて、


こう思った人がいるでしょう。


「どうせやるなら、③だけやりゃいいじゃん。強度高そうだし。」



かつての私は、そう思ってましたよ😭

それで、③しかやりませんでしたよ😭

だから、なかなか試合で勝ち進めなかったわけです‥


どういうことかというと、


イメージとして、

①の強度は10としましょう

②は40

③は60

④があったとして、スラックラインに乗ってつま先立ちしながらできたら、80

⑤があったとして、スラックラインに乗って落ちずにジャンプしながらできたら95




⑤ができれは、そりゃ②は簡単すぎます。


でも、⑤の95の出力で②の40をこなしていたらどうでしょう。


95が出せるから、40も出せると思って40の出力を確認せずに、何年も95のトレーニングだけして過ごしていたらどうでしょう。


まず、単純に怪我、疲労はします😅

あと、無駄が多い。


つまり☝️例えるなら、


ボルダリング経験者からみて、ビギナーが、核心(課題の中で最も難しいところ)以外も、フルパワーで登るのみでどうですか❓


簡単なところは、省エネせーよ‥


って、思いますよね。


わかりました、省エネします!といっても、

だらだらと力を抜いてもいけない。



さて、


この論を突き詰めていくと‥


まず、

小さい視点から大きい視点に持っていくとこうなります。



●1課題の中で核心以外はエネルギー少なめ、核心でエネルギー多めと考えて、そのように出力する。


⬇️


●コンペになれば、予選課題の中で何番の課題でエネルギー少なめで何番の課題でエネルギー多めに使うか?考えて、出力する。


⬇️


●さらには、次の準決勝、決勝も考えて、予選、準決勝、決勝のどこでエネルギー使って、どこでエネルギー落とすか考えて、出力する。


⬇️


●さらに一年の大会でどの試合にエネルギー使って、どの試合に省エネするか?考えて、出力する。



一旦元に戻って、


では逆に、今度は視点を小さくしていきます。


●1課題の中で核心以外はエネルギー少なめ、核心でエネルギー多めと考えて出力する。

⬇️


●個々の動きのなかで、腕、足、腹筋、肩甲骨など、カラダのどの部位にエネルギーを多めにして、どの部位は省エネするか?考えて出力する。


⬇️


●その部位の中でも、例えば指。ホールドを持ってる時、どの指にエネルギーを多めにして、どの指を省エネするか?考えて出力する。





つまり☝️


野口選手にあるのは

この、いろいろなエネルギーのようなものに対して、

細かく細かく数字が刻めて、的確に出力していることです。



残念ながら、伊藤ふたば選手は、まだまだ、経験も少なく、

100のエネルギーか?0か?

白か?黒か!


なんなら、全部全部100〜!


でトライすることが多い💦


伊藤選手に限らず、10代の若手の選手は、男女問わず、そこがまだ、弱点になっています。


フルパワー出しといて、全部登れればいいじゃん!


が多いのです。


普通は、100出し続けてたら、疲労する、最悪怪我しますが

それにもます、若いパワーがあるので、

体が持つんですよね😅



私が失敗したのは、このように、100出して続けたまま、気づかずに年をとり、

コンペに勝てなくなりました😅

今頃わかる悔しさ💦




この細かく刻んで出力できることが、

野口選手がここまで長年トップのコンペティターとして、やってこれているすごさでもあります。



力を抜くのではない。



「力を入れなくてよいところで、的確な力を入れられる」



という表現のが近いと思います。



つまり、①の片足立ちなんて、ある程度クライミングやってる人なら簡単かもしれませんが、

力の出力具合もきちんと確認し、



「力を入れなくてよいところで、的確な力を入れられる」


トレーニングを取り入れてみてください!


すべては、この小さいことから☝️なのです。😊



このエクササイズだけに限らず、ほかのご自身がやっているエクササイズでも、ぜひ確認してみてくださいね!







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