自分は変えられない、と思っている方は多いです。
Gさんがこうおっしゃいました。
「人に対してものを言えないのは
性格だから一生変わらない、と思ってきました。
でも話を聞いているうちに、性格も心の問題だとしたら
もしかしたら私も変われるのかもしれないと思ったんです」
私たちは自分はこういう人間なんだ、と思い込んでいるのですね。
人間は小さい頃から
周囲の期待や命令に合わせて生きてきます。
その一瞬一瞬に
小さな心が感じている悲しさや、腹立ちを
抑えたり、我慢したり、あきらめたりしながら合わせてくるのです。
小さな子供が遊びたいと言って怒られたとしましょう。
その子は
こんなに怒られるのは悪いことをしたからなんだ、と思いました。
だから
遊びたいという欲求を口に出すことは悪いことなんだ、と思いました。
そして自分の欲求を人に伝えるのをやめました。
周囲に合わせて生きてくる過程で
本来の自分らしさが隠されてしまい
わからなくなってしまうことがたくさんあります。
自分は変わりたくない、という方も多いです。
Hさんがこうおっしゃいました。
「だって頑張っているのが好きなんです。
頑張れるのは私のいいところだと思っています」
誰でも変わりたくないところを変える必要はないんです。
でも、ちょっとだけ考えてみてください。
なにもかも頑張ってしまいませんか?
頑張りすぎて疲れることはないですか?
頑張るときにはうんと頑張る、必要がない時は頑張らなくていい
自由に選べるようになりたくないですか?
自分が変わりたいと思ったら変わっていくことができます。
それは変わらなくてはいけない、ということではありません。
自分がどうするのかを私たちはいつでも選ぶことができます。
それが今の私、今のあなた。
今のあなたで充分いい。