書名 間違いだらけの「ド文系」経済政策
「経済オンチ」が日本を破壊する!
著者 髙橋洋一
発行 清談社
2021年11月30日 第1刷
大蔵省出身で、経済学者、内閣官房参与と政治の中心にいた人の書いた本で、
本の表題が気になって手に取りました。
大蔵省(財務省)は、文系学部の出身者が多いのですね!
財務諸表を解析する力がない人が多いのは驚きでした。
なので、増税して懐に入れて天下り先に流していくという構図を考えるのだなと
納得してしまいます。
行政、政治家、マスコミの教養のなさを指摘しており、
このまま進めば「日本が破壊されてしまう」という危機感を持ちました。
経済政策の現状を正しく読み解きたい人にオススメの本です。
官僚、政治家、マスコミの諸子からの反論も期待したいです。
著者紹介 巻末より
嘉悦大学教授、株式会社政策工房代表取締役会長。1955年東京都生まれ。都立小石川高校(現・都立小石川中等教育学校)を経て、東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。1980年に大蔵省(現・財務省)入省。大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、内閣参事官(首相官邸)などを歴任。小泉内閣・第1次安倍内閣ではブレーンとして活躍。2008年に退官。その後、2020年10月から2021年5月まで内閣官房参与を務める。著書に、第17回山本七平賞を受賞した『さらば財務省! 官僚すべてを敵にした男の告白』(講談社)のほか、近著に『髙橋洋一式デジタル仕事術』(かや書房)、『国民のための経済と財政の基礎知識』(扶桑社新書)、『給料低いのぜーんぶ「日銀」のせい』(ワニブックスPLUS新書)、『嘘と感情論で封殺された5つの日本の真実』(徳間書店)、『コロナ騒動で分かった! 数字を読めない「文系バカ」が日本をダメにする』(ワック)、『99%の日本人がわかっていない 新・国債の真実』(あさ出版)などがある。
目次
はじめに
なぜ「経済オンチ」に政策が
右往左往させられるのか?
第1章 「経済オンチ」が気づかない
「あたりまえ」の真実
ーーなぜ、「ファクト」より
「イメージ」が優先されるのか?
コロナ禍で「さざ波」発言が炎上した理由
「緊急事態宣言」に効果がないのは憲法が不十分だから
日本には経済学的な「表現の自由」はないのか
絶対に「イメージ」で考えてはいけないコロナ対策
65才未満のコロナ死者数は交通事故より少ない
「リスク」は数字でしか導き出せない
「エビデンス」がない「専門家」のコロナ対応
使われなかった100兆円のコロナ対策予算
「参与」が自分の意見を通すことはありえない
複雑な事柄から「解答」を導き出すには
数学がわかっていない「8割おじさん」の予測
個人の資産設計に直結したアメリカの数学教育
金融機関にカモにされる「数学オンチ」の日本人
第2章 「経済オンチ」の
「おかしな理屈」に騙されるな!
ーー経済学的にありえない論説が賞賛される理由
「新聞は10年以内になくなる」これだけの理由
基本的なことすら調べないで批判してくる人々
メディアがなくなれば「編集」「切り取り」もなくなる
200万人以上の犠牲をともなう「反ワクチン論」
ワクチンで人を殺すことなどできない
印象論にすぎない菅義偉内閣の「ワクチン敗戦」
「2024年預金封鎖」はありえない
とても「経済理論」と言えないMMT
なぜ、MMTと「リフレ」は混同されるのか?
「竹中平蔵は売国奴」というデタラメ
「郵政民営化」はアメリカの陰謀ではない
すべて後づけだった「アメリカの年次改革要望書」
経済学的に必然だった「郵政民営化」
「アメリカの圧力」は反対派が創作したストーリー
TPPは「アメリカ支配」ではなく「中国包囲網」
「SDGs」はアピールする人々の思惑
「外資系投資銀行が中小企業を破壊」のウソ
外資は郵貯を買えないし、日銀も支配できない
第3章 「経済オンチ」が誤解している
経済用語の本当の意味[前編]
ーー経済的に正しい「経済政策」キーワードの読み方
株価1「バブルだ」とケチをつける人への反論
株価2 「実体経済がない」のはあたりまえ
株価3 株取引を「いかがわしい」という人々のs正体
株価4 日米の株価が連動するメカニズム
金利1 短期金利は日銀が、長期金利は市場が決める
金利2 利息とは基本的に「数式の世界」である
金利3 安いときに変動金利を選ぶのは危険
為替1 レートは2国間の経済政策の差で決まる
為替2 FXを確実に当てることは絶対にできない
国債1 「国の借金」のほとんどは日銀が持っている
国債2 「国債市場が崩壊すると円が暴落」のデタラメ
国の借金1 なぜ、「負債」だけ見て「資産」を見ないのか?
国の借金2 私が作成した「日本政府のバランスシート」
税収1 コロナ禍でも税収がアップしている要因
税収2 消費が落ち込んでも消費税収アップの背景
貿易赤字1 国の衰退とイコールではない
貿易赤字2 アメリカの赤字強調は「難癖」にすぎない
デジタル通貨1 所有者がわかるので脱税がなくなる!?
デジタル通貨2 導入を阻む役人の「デジタルオンチ」
仮想通貨1 私が実際にやってみたら、こうなった
仮想通貨2 中央銀行からの発行が主流の時代に
第4章 「経済オンチ」が誤解している
経済用語の本当の意味[後編]
ーー経済学的に正しい「国民経済」キーワードの読み方
財政破綻 「いつまでに」がない議論に意味はない
天下り 財務省にとっては「人事のひとつ」である
年金1 破綻しない「長生き保険」
年金2 早くもらっても遅くもらっても違いはない
GPIF1 役人の年金運用には不安しかない
GPIF2 私が関与した「物価連動国債」があれば不要
失われた30年1 給料が上がらないのは
お金を刷らないから
失われた30年2 「デフレ脱却でハイパーインフレ」!?
実質賃金 低下しているのは雇用拡大の反映
住宅ローン1 リモート時代の地価下落でリスクしかない
住宅ローン2 土地はお金を借りてまで買うものではない
リース 「所有することのリスク」から自由になる
バランスシート1 会社に文句を言う前に見るべし
バランスヒート2 東京都はコロナ対策に10兆円出せる
ベーシックインカム1 どの国も導入しないのには理由がある
ベーシックインカム2 「1+1を4に」と言うような
制度設計
レジ袋有料化 「法律」ではなく「規則」にした政府の思惑
格差社会 日本の資産家は「パナマ文書」に載らないレベル
人口減少社会 「一人あたりの金額」を見れば問題はない
GDP 「世界何位か」と騒ぐことに意味はない
税金の還元率 スウェーデンは還元率も税金も高い
第5章 「経済オンチ」が犯した
「ド文系政策」の大罪
ーー経済学的にありえない
「レッテル貼り」が日本を滅ぼす
「財政破綻する」と言わないとテレビに出られない
なぜ、なんの問題もないことを煽りたがるのか?
研究開発の「選択と集中」などありえない
「1000に三つ」の成果を得るには、ばらまくしかない
「脱原発」に人々が目を向けない不都合な真実
小池百合子都知事が演出する「東京オリンピックの借金」
理不尽なレッテルに対する「三つの論破術」
第6章 「経済オンチ」国家・日本が
世界で生き残る方法
ーー経済学的に読み解く
「困った隣人」とのつきあい方
中国から猛烈な抗議が殺到した著書の中身
中国の経済統計が信用できない「二つの理由」
「コロナ禍を終息させてひとり勝ち」の困難さ
共産主義国家が絶対に成功できない理由
経済から見た「独裁体制」の限界
文在寅政権末期の韓国は放置でいい
外交は「性悪説」で考えるべし
歴代大統領が失脚する国とは交渉ができない
領土問題はお金で解決すればいい!?
「防衛費はGDPの1%」では中国に対抗できない
人民元は永久に基軸通貨にはなれない



