健康管理士(上級指導員)・認定エステティシャン・美容整体師
・ダイエットカウンセラー(認定講師)
・ハンドセラピーインストラクター
・セラピストの横山です。
糖尿病~運動療法で悪循環を断ち切る!
糖尿病では、ブドウ糖がうまく代謝されません。
その上、肥満があると、脂肪細胞からインスリン抵抗性を
引き起こす物質が出てきます。
インスリン抵抗性とは、インスリンが標的とする細胞
(筋肉や脂肪)
そこに、運動不足が加わると消費されないブドウ糖が肝臓に
たまり、内臓の脂肪細胞にも取り込まれていきます。
こうして、肥満とインスリン抵抗性が進むという悪循環に
陥ってしまうのです。
残念ながら、食事療法だけではこの悪循環を断ち切ることが
できません。
運動療法を行うことで、適切な体重になると、脂肪細胞が
正常化し、インスリン抵抗性を引き起こす物質が出なく
なります。
また、筋肉や脂肪におけるインスリンの効きが改善され、
ブドウ糖の利用効率が上がります。
つまり、糖代謝の活発な体をつくるためには、 運動療法が
必要不可欠なのです。
①細切れでも大丈夫!
インスリン抵抗性をよくするためには全身の筋肉を使った
運動が理
効果的です。
しかし、最近ではわずかな運動でも筋肉のインスリン抵抗性が
よくなること、さらにわずかな運動をたとえ細切れでも
増やすように心掛けると、長い期間で見れば脂肪を落とせる
ことも分かっています。
体内の過剰な脂肪を減少させることもインスリン抵抗性を
改善する有効な手段です。
まず意識してこまめに立つ時間や歩く時間を増やしてみては
いかが
肥満者の場合、現在の体重を3~5%程度落とすだけで、
血糖値は確実によくなることが分かっています。
②GULT4に注目!
筋肉でブドウ糖が消費される際に「GLUT4 (グルットフォー)」
というタンパク質が重要な働きをしています。
ブドウ糖は腸から吸収され、いったん肝臓に貯蔵されたのち、
血液と一緒に全身に運ばれ、必要に応じてエネルギー源として
筋肉などで使われます。
この際、ブドウ糖を筋肉の中に取り込むのがGLUT4です。
まず、インスリンが筋肉のドアをノックし、ブドウ糖が
運ばれてきたことを教えます。
すると、GLUT4が出てきてブドウ糖を筋肉に取り込むのです。
GULT4がたくさん存在する筋肉は、どんどんブドウ糖を
取り込んでエネ ルギーを消費しますが、GULT4が少ないと
ブドウ糖を少ししか取り込めません。
このGULT4を増やすのに有効なのが運動です。
効率的にGULT4を増やすには、有酸素運動、筋力トレーニング、
ストレッチを組み合わせるのがポイントです。
GULT4は増えると3日間保たれます。
また、運動の効果は翌日に現れるため、一日おきに適度な
運動を続けていくとよいでしょう。
運動は生活の中に自然に取り入れると長続きします。
人生100年時代といわれるようになってきました。
世界的な長寿大国である日本において、
すべての人が元気に活躍し続けられる社会、
安心して暮らすことのできる社会を
つくることが重要な課題であり、
そのために3つの柱である
「食事」「運動」「睡眠・休養」のすべてを
バランス良く取り入れていくことが求められています。
あなたは「健康」について誰からアドバイスを受けたいですか?
健康寿命(生涯現役)を延ばす生活習慣を目指しましょう!
資料:日本成人病予防協会「ほすぴ」