鉛筆の芯はどのぐらい電気を通すのか【実験】 | アーテック工房のブログ

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これまで、鉛筆の芯で乾電池が復活する実験 と、なぜ鉛筆の芯が電気を通すのか に関しての記事を載せました。


では、「鉛筆の芯はどのぐらい電気を通しやすいのか」という点について実験をしてみることにしました。


せっかくなので他にも身の回りにあるものを測定して比較してみることにします。



準備したものは
・通電テスター
・ワニ口クリップ 2個(黒色・赤色各1個)
・鉛筆(測定しやすいように左右を削りました)
・シャーペンの芯
・100ccカップ

・割り箸

・針金(アルミニウム製)



実験方法は簡単です。


① 赤色のワニ口クリップの片側を通電テスターの赤色端子に挟みます。
② 黒色のワニ口クリップの片側を通電テスターの黒色端子に挟みます。
③ ①と②のもう一方の側のワニ口クリップを測定するものに挟みます。
④ 通電テスターのダイヤルを回し、Ωに合わせます。
⑤ 測定値が安定したら数値を読み取り、記録します。



(1)鉛筆の芯
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(2)シャーペンの芯
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(3)水道水
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(4)アルミの針金
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(5)割り箸
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・・・



実験結果は次のようになりました。



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抵抗値とは、電気の流れにくさを数値で表したもので、抵抗値が低いほど電気は通しやすくなります。ただし、抵抗値が表示されない場合(=O.L)には、電気を通さない(絶縁物)ということがわかります。


単位はΩ(オーム)で、1kΩ(キロオーム)は1000(10^3)Ω、1MΩ(メガオーム)は1000(10^3)kΩです。つまり、1MΩは1×10^6Ωということになります。

したがって、水道水の抵抗値をMΩからΩに換算すると、2.5×10^6Ωになります。



さて、上の表を見るとアルミ製の針金が一番電気を通しやすいのがわかります。同じ金属でも、銅や銀はもっと抵抗値が低いので、アルミニウムより電気を通しやすい金属です。


割り箸は抵抗値を示さないので、電気をほとんど通しません。


鉛筆の芯は「黒鉛(グラファイト)+粘土」でできていますが、シャーペンは「黒鉛(グラファイト)+樹脂」です。

若干成分が異なりますが、今回の測定結果では導電性に大きな差はありませんでした。



このように、通電テスターを使用すれば身近なものの電気の通しやすさを調べることができます。

通電テスターはホームセンター等で購入でき、数千円程度で購入できますので、機会があれば試してみてはいかがでしょうか。


前回までは鉛筆の導電性があることを乾電池で証明しましたが、今回の実験では”どの程度電気を通すのか”を数値で表したことになります。



次回からの技術部便りは、ヘルスコートの導電性やグラファイトの構造に関して…実験も含めてご説明します。



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