日本でもにんにくは愛される食材ですが、韓国人のにんにく愛は世界一と言っても過言ではありません。
アメリカのタイム誌でも10大スーパーフードに選ばれるほど、健康に良い食材として知られています。
この健康的なにんにくを発酵させると、生のにんにくに比べて抗酸化効果が10倍以上に高まることがわかっています。
にんにくを皮ごと15~20日程度発酵させると、黒にんにくが出来上がります。
発酵によって、にんにく独特の強い香りが消え、酸味のある甘さとモチモチとした食感が生まれ、食べやすくなります。
黒にんにくは、その効能もアップグレードされ、健康に良いとされています。ここでは、黒にんにくの優れた効能をご紹介します。
抗がん作用
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にんにくはがんを予防する抗がん食品として有名です。
にんにくには豊富なアリシンとセレンが含まれており、がん予防に効果的です。
特に「メチルシステイン」という成分は、肝臓がん、胃がん、大腸がんなど特定のがん細胞の抑制に役立ちます。
実際、ある研究では、黒にんにく抽出物を胃がん細胞に処理した結果、がん細胞が90%減少したことが報告されています。
血液循環および血管の浄化
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黒にんにくは、発酵の過程でポリフェノールの一種である「S-アリルシステイン」が10倍以上強化されます。
また、黒にんにくにのみ存在する強力な抗酸化成分「メラノイジン」もあります。活性酸素を除去し、血液を浄化する役割を果たします。
さらに、アリシンやビタミンB1、セレンが豊富で、血栓を防ぎ、末梢血管を拡張させ、体を温めて血液循環を促進します。
冷え性や下腹部の冷えが気になる女性に効果的です。
疲労回復
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黒にんにくのアリシン成分は、体内の炎症や菌を抑制する抗炎症・抗菌作用に優れています。
これにより免疫力が向上します。
また、ゲルマニウム成分が多く含まれており、ビタミンB1の体内吸収率を高め、肝機能を回復させ、老廃物の排出や解毒作用によって疲労感を改善する効果があります。
心血管疾患予防
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黒にんにくの成分は、高コレステロールの人における高血圧や脳卒中、心臓病などの発生リスクを軽減します。
毎日黒にんにくを摂取した結果、中性脂肪や悪玉LDLコレステロールが減少したという結果が報告されています。
消化機能促進
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黒にんにくにはアリシンが豊富に含まれており、これは強力な抗菌機能を持っています。
食中毒による腹痛がある時、抗菌作用で食中毒菌を抑制し、腹痛を和らげる効果があります。また、胃液の分泌を促進し、消化機能を円滑にサポートします。
ダイエット
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にんにくを発酵させると、アリシンが「アホエン」という化合物を作り出します。
この化合物は、老廃物の排出を助け、新陳代謝を活性化する効果があり、体重減少に役立ちます。
黒にんにくの健康的な効能を見てきましたが、生にんにくの持つ効能をそのままに、さらに強力な成分が加わるため、その効果に満足できることでしょう。
電気炊飯器で発酵させたり、ジュースやエキスなど市販の製品を取り入れるなど、お好みに合わせて摂取し、黒にんにくの効果を楽しんでください。
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