アラフォー夫婦の漢方生活
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頭痛に漢方薬/呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
日本人は、約4人に1人が週1回以上の頭痛に悩まされているようです
その中でも片頭痛は、日本人の約8%が持っているといわれています。
漢方でも頭痛の原因は幅広い視点で捉えられています。
風、寒、熱、湿などの外因によるもののほか、体が弱っている虚証の状態、また、ズキズキとする頭痛は、冷えによって巡りがうまくいかないことで起きると考えられています。
頭痛に用いられることが多い呉茱萸湯(ごしゅゆとう)
胃の冷えを改善することによって、弱っている体を温め正常に戻すことが一番に効果がでます
この呉茱萸湯には、冷えが原因の嘔吐や吐き気に向け、消化器系を温める目的で配合されています。
頭痛に効果があることに加えて、生理痛にも効果があるようです。
手足が冷えやすく体力が低下している人の、繰り返し起こる頭痛、片頭痛、肩こりを伴う緊張型の頭痛、頭痛に伴う吐き気などに用いられます。
ちなみに片頭痛とは、ズキズキという激しい痛みが突然起こる頭痛で、吐き気を伴うこともあります。
呉茱萸湯は、大棗(たいそう)、呉茱萸(ごしゅゆ)、人参(にんじん)、生姜(しょうきょう)の4種類で構成されています。
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呉茱萸(ごしゅゆ)
ミカン科の果実で、気分を落ち着かせて痛みを止める作用があります。漢方では、冷えが原因の頭痛や吐き気、月経痛や腹痛などに用いられます。胃腸を温め、頭痛と頭痛に伴う吐気を抑える作用があるので、寒気、冷えをきっかけに出現する頭痛で、吐気を伴うタイプに有効です。 -
人参(にんじん)
朝鮮人参とも言われます。体力が低下しているときや手足の冷えがあるときなどに用いられます。
体を温め、消化機能を改善します。 -
大棗(たいそう)
ナツメの果実です。健胃・精神安定作用があります。
ほかの生薬との組み合わせで消化器を保護します。 -
生姜(しょうきょう)
身体を温め、吐気を抑える作用があります。
呉茱萸湯は、かなり苦い薬で味は全く美味しくないようです。良薬口に苦しという言葉の通りですが、自分自身の証が合えば、意外に苦くても美味しく感じられます
苦い薬には、自分なりにアレンジしてはちみつなどの甘みを入れて飲んでみることをおススメします
この呉茱萸湯は、優れもののお薬で、一回の服用で効果を実感できます
頭が痛くなってからでも、遅くはなく、十分に効果を得られるようです
五苓散(ごれいさん)も片頭痛に効果があります
五苓散は脳のむくみをとるので二日酔いの頭痛や嘔気にもよく効きます。
正しいやり方ではありませんが、最近はこのダブル内服で頭痛が改善しているようです
頭痛に効果がある漢方薬の選び方
【片頭痛に悩んでいる場合】は呉茱萸湯(ごしゅゆとう)➡緊張型頭痛(特に片頭痛)
【雨の日に頭が痛くなる場合】は五苓散(ごれいさん)
【肩こりや筋肉のこわばりがある場合】は葛根湯(かっこんとう)➡緊張型頭痛