みなさん、こんにちわ。
栃木県のアダルトチルドレン・うつ克服カウンセラー 須藤 勝則です
先日のお客様。
この方は30代女性、2年ほど継続してカウンセリングをご利用頂いています。
アダルトチルドレンを自覚されており、当初は1週間～10日ほどの感覚で利用されていましたが、最近は1～2ヶ月に1回くらいの頻度になるまで精神的に安定されて来ています。
このお客様と先日のカウンセリングで、これまでの自身のココロの変化などについて振り返りをしていたのですが、その際にこんなお話をされました。
(以下、お客様のお話に付いてはご本人より掲載の許可を頂いております)
「最初の内はとにかく毎日がつらくて、不安で何か話していないと不安が増すばかりだった。
自分が何を感じているのかもよく分からず、どうしたいのかも分からず、とにかく得体の知れない不安だけがあってそれだけを話していたように思う。
そんな感じだったから始めのうちはうまく言葉にもならなかったし、ただ泣いてばかりだった気もする。
けど少しづつ話をしていくうちに夜が眠れるようになってきて、日中の仕事中もあまり不安を感じなくなって来た。
カウンセリングの中で『自分の感情を意識して、言葉にするようにしてみましょう』と言われていたので、その時々で自分の感情、寂しいとか悲しいとか嬉しいとか、どの言葉が当てはまるのかなぁ…と考えるようになってから、少しづつ自分が何を考えているのか、何を思っているのかが分かるようになってきた。
またそういう事を考えられる時は精神的にも落ち着いていて、どちらかといえば調子が良かったことも後で気が付いた。
そこから『調子が良い時に調子が悪かった時のことを思い出して、その時の自分の状況を振り返る』という習慣が出来たように思う。
それからはカウンセリングの際も調子が良い時には自分が不安になった時のことを振り返ったり、その時の状況や環境を話すようにしたり、不安定な時にはその不安をそのまま話すようにした。
それを続けてきたことで自分を客観的に観られるようになり、自分の感情も少しづつ分かって来て、これからどうして行きたいのかも何となく考えられるようになった」
2年間、カウンセリングを続けて来られた今、こんな風に話をしてもらえるのはカウンセラーとしても嬉しいことです。
多くのお客様は少し調子が良くなるとカウンセリングに来られなくなります。
ですがそういう方の中に、3～4年経ってまたカウンセリングに来られる方も居ます。
これは自分が抱えている問題の根本に至る前にカウンセリングを止めてしまったため、結果的にそれまでと同じような生き方を続けてしまうことでまたそれまでと同じようなつらさや苦しさを重ねてしまうことになっているわけです。
このお客様は調子が悪い時はもちろん、調子が良い時こそ自分の内面を振り返り、どんな変化があったかを知る好機としてカウンセリングを利用する、という答えを見出されました。
これが本来のカウンセリングの利用の仕方であり、理想的な利用法でもあるんです。
普段からカウンセラーに不安や不満、愚痴などを吐き出すことで自分のココロに余裕を持たせること、余裕があることで自分を客観的に観ることも出来るようになること、余裕があるからこそ様々な情報なども吸収出来て、そこから自分が何をしたいのかも見えてくることなど、このお客様のお話から私も改めて学びました。
つらい時にはそのつらさをそのまま話し、調子が良い時には自分のココロの状態を確認する。
こんな風にカウンセリングを利用してもらえるような世の中になって欲しいモノです。
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