コントロールばかりする親とは
干渉し、いつもコントロールしていないと気が済まない親のこと。
コントロールとは、必ずしもいけないことではなく、子供の身の安全のために必要なことでもあるが、
子供の健全な精神の成長の助けとならないコントロールばかりする親は、
自分自身に強い不安や恐怖心があるため、子供に干渉してばかりいる自分を止めることができず、
子供の人間に対する侵略を続け、心を操ろうとし、子供の人生を支配する。
コントロールしたがる親の多くは自分が必要とされなくなることを恐れているため、子供の心の中に非力感を植え付け、それが永久に消えないようにと望む。
表面的に見れば、それは子供を自分に依存したままにさせておこうとする行為だが、実は親が子供に依存していることの裏返し。
彼らは、子供の親であることにしか自分のアイデンティティーを見いだすことができないため、子供が独立心を見せると裏切られ見捨てられたように感じる。
このタイプの親の持つ深刻さがなかなか理解されにくいのは、彼らは子供を支配しようとしているのに、「子供のことを気づかっている」という ”隠れみの” に包まれているため。
「あなたのためを思って」という言葉の本当の意味は、
「私があなたをコントロールするのは、あなたがいなくなってしまうことがあまりにも不安なので、あなたをいかせないでみじめな思いをさせるためなのよ」
ということに他ならず、彼らがそのようなことを認めることはまず絶対にない。
非常に自己中心的な性格をしていて、
子供が自分のしたいことができて幸福感を感じているというのは、本来喜ぶべきことなのに、そのように考えることができず、
自分が置き去り立たされたような気分になり、子供が離れていくことに脅威を感じるため、子供のことを自分勝手だといって責める。
コントロールばかりする親を持った子供は…
新しいことを経験して学んで行くように勇気付けられることがないため、自信が育ちにくく、
しばしば自分では何もできないように感じ、心の奥にフラストレーションをためていく。
不安感や恐怖心の強い人間になってしまうことが多く、精神的に成長することが困難で、成人に近づいてもあいかわらず世話を焼きコントロールしようとする親から脱却できない。
大人になり、自分の人生を少しでも自分のものとして生きようとすれば、
親によってつくり出された強力な「無実の罪悪感」「フラストレーション」「怒り」などの高い代償を支払わされる。
コントロールしたがる親の子供は、結婚生活がうまくいかなくなることが多く、最も多いのが、結婚した相手と親との間にはさまれてしまうというもの。
また、小さな頃から抑えつけられてきたフラストレーションと怒りが心の奥にたまっており、他の人間をコントロールしたがるようになることがよくある。
自分が何者であるのかというアイデンティティーがぼやけたままはっきりせず、
自分が望んでいると思っていることが、一体本当に自分の望むことなのか、親が望むことなのかよくわからず、無力感に襲われる。
コントロールばかりする親は一見 ”いい親” に見られるため、周りから理解を得るのが難しいことも…
わたしもそうでした。
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元恋人からのDV、母への殺意、絶縁、結婚…
自分をどのように回復させたのかを綴っています。
真綿で締められるような感じ…
見えない毒を盛られているような感じだった…
と話される方もたくさん参加されました。
HahaCo Labo
母娘関係研究所
代表 加藤なほ