ドラマ「明日の約束」にみる、対比的な毒親育ちのパターン | 加藤なほ 「"毒親育ち" からの人生改革」

加藤なほ 「"毒親育ち" からの人生改革」

毒親育ち、アダルトチルドレン、恋愛依存(DV)などの実体験を元に、"わたし" を生きる方法を伝えています。
▶︎セッション実績…2013年〜 5000件以上
▶︎メディア…NHK(クローズアップ現代+/あさイチ他)/朝日新聞/他多数。
▶︎著書「ワタシの母は毒親でした。」


HahaCoLabo(ハハコラボ) 

母娘関係研究所

代表の加藤なほです

 

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井上真央さん演じるスクールカウンセラー・藍沢日向が男子生徒の”不可解な死”の原因を探るヒューマン・ミステリー、
が昨夜からはじまりました。


リアルタイムで見えなかったので録画を今見たのですが、ドラマの世界とは言えハラハラしながら見ました。



「わたしは母を好きになれない」

「母は、ブラジャーを買ってくれなかった」

「交換日記を母に強制されていた」

という主人公のナレーション。


《親子関係・生きづらさについて語るおはなし会》で何度も聞いてきた毒親育ちあるあるです。



まだご覧になっていない方はネタバレになってしまうので、ここからは読まないでくださいね。


とにかくわたしにとっては見所満載のヒューマンドラマです。







舞台は高校なのですが、
いじめ、
過干渉な母親(毒親)、
彼氏をつくっては別れを繰り返し娘を放置する母親
といった、心理的な様々な問題が絡まっていることを見せていくドラマなのだろうという印象。



主人公は井上真央さん演じるスクールカウンセラー 藍沢日向。


日向には、3年付き合っている恋人がいるのですが、母親に挨拶をしたがる恋人を濁す感じが母娘関係に何が隠れているのか今後が興味深いところ。


日向の父親が出てこなかったところもだけど、母親の腕は一体何があったのかも気になります。





初回、高校1年生の男子生徒 圭吾が謎の死を遂げるところで終わりを迎えました。


黒いスプレーに黒いロープ、
「そういうことか…」
とドラマの始まりのシーンと繋がりましたが、次回は先輩との関係が暴かれていくのでしょうか。


母の顔色を伺いつづけ、不気味な笑顔を絶やさず、自分の好みを押し殺し、母の好みに合わせた部屋で過ごすこの圭吾。


「もうちょっとで救えたかもしれなかったのに…」
という気持ちがわいてきましたが、日向もやるせない気持ちになっただろう…





人の顔色を伺い、
(これは”母親の顔色” とも言いかえられる)
自分を押し殺してしまう…


感情を殺し、つくり笑顔で、ロボットのように心が麻痺していくというパターンをもっている場合、
追い詰められると本当に自分を殺してしまうことがあるといえるでしょう。





対比的
とも言えるかもしれませんが、

「わたしのお母さんはモテるんです。
でも、あんな女にわたしはなりたくない!」
といい、取っ組み合いになって母親に怪我をさせてしまった女子生徒の増田さん。


日向にこれからどうしたらいいのか途方に暮れていたとき、

「どんなに嫌で辛いことでも、当たり前になると、そこから逃げ出すのが怖くなるから。
現状維持が一番楽だからね。
でも、他にも
選択肢はあるってことを知っておいて」

というシーンがありましたよね。


「お母さんを…捨てるってことですか…?」

自分自身の人生を生きるってこと」

というやり取り。


増田さんの場合、日向のアドバイスもあってか自分の気持ちを母親にぶつけることができていたため、暴力的な行為はあったものの、自らを死に追いやることはなかったのかもしれません。





増田さんはきっと、
わたしのせい
わたしがいるからいけないんだ
という、自分を責める気持ち、少なからずあったと思う。


けれど、
自分を責めていた刃を、一度母親に向けることができた
つまり、
一度、人のせいにできた
ため、自らを責めた挙句自らを殺すとことになかったのだとわたしは思う。


かつて、
「母を殺すか自分が死ぬか」
に追いやられていた時期があったから。



「がんばったね」
と、母親と決別をした増田さんに日向が話すシーン、ドラマではあるけれど、その覚悟、勇気に泣けました。


簡単に棄てられるのなら、棄てている。


それができないから、
悩むのだから。






年末から放送され、名古屋がロケ地だったNHKのドラマ、
「お母さん、娘をやめていいですか?」
にも似た雰囲気のシリアスなこのドラマ、

お母さん、娘をやめていいですか?
は、主人公の母娘関係とその生徒の母娘関係が対比的でしたよね。



いずれにしても、
母娘関係というのは、近いがゆえにこじれやすい関係でもあり、
愛や感動もあれば憎悪も生み出しかねないもの。


どんな展開になるのか、毎週見ようと思います。

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《親子関係・生きづらさについて語るおはなし会》を2013年から開催してきましたが、これまでおはなし会で話題に上がったトピックや母親のタイプなど、
「あるある」
「わかる…」
というシーンが盛りだくさんでした。



わたしとしては、このドラマは現実に起きていることでもあるという視点で、かなり真剣に見てしまうので、

なんてものが出るのか〜

と、ドラマのHPでみたときはちょっとだけ複雑な気持ちになってしまいました

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このおまんじゅうを笑って食べられるときというのは、”毒親育ち” だと悩んだ人にとって、心からの幸せを手に入れられたときだと思うのです。


そんなお客さんをこれからも増やしていきたいですね。


なんてったって、
日向の言葉でもあるけれど

「選択肢はある。
答えは、自分の中にある」

のだから。







とはいえ、
日向のいうとおり、
どんなにつらくても人間なんだかんだ慣れている場から出ていくのは怖いもの。


絶縁して家を出るとき、ものすごく怖かったもの。


けれど、
その一歩があなたの幸せにとって大切な一歩となることがある。


その怖さがわかるわたしたちだから、
しっかりとサポートができると思っています。


その一歩が、毒親育ちにとっては、
安心して話し、聞ける、
”おはなし会”
という場だと、わたしたちは思っています。





自分を責めている人ほど、
そのことに気づいていない人ほど、
一度人のせいにしてみることが必要なことがある。


ずっと人のせいにしてちゃダメだよ、
それはとても苦しいことで、あなたをあなたじゃなくさせるから。


自分の人生を生きるために、
自分の感情に気づき、自分に素直に、
あなたがあなたを生きるために、
気持ちを吐き出すことから始めるのは、
とても大切で、大きな一歩だと、わたしは心から思います。






東京は明後日20日(金)24時まで


 親子関係・生きづらさについて語るおはなし会


HahaCoLabo 代表 加藤なほ担当

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<名古屋>

【残5】10月25日(水)19:00〜21:00 

10月28日(土)10:00〜12:00 

11月8日(水)10:00〜12:00  



<東京>

【残3】10月22日(日)10:30〜12:30

【満席】10月23日(月)10:00〜12:00 

【残4】10月23日(月)19:00〜21:00 

 


<大阪>

12月3日(日)10:00〜12:00

※大阪はまもなく申込開始いたします


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<名古屋>

HahaCoLabo おはなし会 認定講師

カナタトモミ 担当


《詳細はこちら》

 

 





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好きな場所で好きな時に学びたい、
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