「言うこと聞かないと、地獄に落ちるぞ!」
「ほら、言う通りにしないから罰が当たったに!」
「お前は嘘つきで、ダメな子だ!」
「お前は感謝の気持ちがない、思いやりのない子だ!」
という言葉を、小さい頃から毎日毎日浴びていたら、
何か嫌なこと、悲しいことがあるたびに、
「やっぱりわたしの人生、こんなもん…」
「あのときの罰が当たったのかな」
「私が人から好かれることなんて、ないんだ」
って思ってしまうのは、自然なことかもしれません。
けれど、
地獄って本当にあるのかな?
神様って、誰一人として完璧じゃない人間に対して、罰を与えるような存在かな?
もっと大きな存在じゃないかな?
あなたは、本当に嘘つきなのかな?
嘘を付かなきゃいけない事情があっただけじゃないのかな?
あなたは本当に感謝できないのかな?
感謝したいけど、できない事情があるんじゃないのかな?
あなたは本当に思いやりがないのかな?
思いやりがあるからこそ、傷つきやすく、人を傷つけないよう生きてきたんじゃないのかな?
メールでのやりとり含め、関わったみなさまの中に、
思いやりがない人とか、嘘つきな人とか、ありがとうを言わない人なんて、
1人もいなかった。
読んでるあなたも、きっと同じ。
本当は優しくて、がんばりやさん。
傷つきながらもがんばりすぎただけ。
人の痛みがわかる、優しい人。
罰なんて、そんなもんない。
罰なんて、親がつくったしつけの一つ。
自分が思い込んでるほど、あなたはダメな人間じゃない。
その思い込みは、
頭の中で鳴り響いてる声は、
本当に、本当?
1度でいいから、それ、疑ってみてほしいな。
加藤なほ