チュータリング講座でルータイスを読みたいわけ | 『TMダイエット〜T理論と気功で頑張らずに痩せる!?〜パクリ気功団の挑戦』

『TMダイエット〜T理論と気功で頑張らずに痩せる!?〜パクリ気功団の挑戦』

東京・新宿にて、「まといのば」公認のパクリでダイエットを中心にセミナーを開催しております。ブログにてそのお知らせをしております。

2021年からチュータリング講座ではクラスを2つに分けていく予定です。そのうちのひとつが半年間かけて一冊の本を読解していくクラスです。

 

 

この一冊の本を選ぶのにかなり時間がかかりました。というのもやはり良い本は膨大にあって、その中から一つ選ぶというのは大変な作業だからです。

 

歴史にフォーカスして『サピエンス全史』がいいなとも思いますし、ファクトに基づいて世界を分析する『ファクトフルネス』も読む価値がありますし、少し古いですが教養といえば浅田彰さんの『構造と力』だよなとも思いましたし、やはり硬派に『ユーザーイリュージョン』なんかも面白いよなと考えました。

 

 

 

 

 

 

それらは個人的には愛読していますし、いずれどこかで紹介できたらと思いますが、場の様子を見ていると、もっと読むだけで即効性があって、かつそこから哲学や宗教、歴史といったものにも敷衍できる最適な教材があることがわかりました。それが以前より紹介しているルー・タイスの『アファメーション』です。

 

 

 

これはコーチングの原典に当たりますが、それだけではない奥深さを潜めている書籍だと思います。コーチングの元となる知見はこの『アファメーション』だと心理学ですが(のちに認知科学のパラダイムに移行します)、心理学の前には西洋哲学があって、その西洋哲学と切っても切り離せないのがキリスト教と聖書です。

 

心理学はある程度本を読む人にとってはファミリア(親しみがある)なことが多いと思いますが、そこからさらに抽象度が上がる哲学やキリスト教となるとなかなか初見ではアクセスが難しいと思います。僕もそこに跳躍するのに苦労しましたし、わざわざアメリカまで行って勉強したくらいです。

 

だけどその苦しい跳躍、ひとつ上の抽象度に上がることは、ルー・タイスの『アファメーション』を読解していくことで、可能なのではないかと思います。僕が苦労して至った理解に、『アファメーション』を読むことで容易に至れるのではないかと睨んでいます。というか講座ではそのようにガイドしていきたいと思います。

 

西洋の哲学や聖書を考える上で重要になってくるのが「言葉」です。これは古代ギリシャ語ではロゴスと呼ばれます。

 

西洋哲学や一神教の宗教にはこの言葉、ロゴスが宇宙を支配し我々を支配しているという前提があって、それが背景知識として自明のこととして扱われています。僕たち日本語ユーザーが西洋由来の哲学や宗教、あるいはその子であるコーチングや自己啓発系の本を読みづらいのは、そのような背景知識(ディベートの用語でワラント)を知らないからではないかと僕は考えています。

 

もちろんそのロゴスも20世紀に入ってその自明性を突き動かされました。数学においてはゲーデルの不完全性定理、物理学においては不確定性原理、人文学なんかだとジャック・デリダの脱構築がそれに当たると思います。

 

そのような背景知識は補っていけばいいのですが、それは多くの場合教師から教え子へと口伝で伝えられるものだと思います。少なくとも僕自身はすでに理解している師に口で教えてもらうことで、背景知識が補われ、それまで難解だと思っていた文章が読めるようになった経験があります。

 

チュータリング講座では受講生の様子を見ながらそのような背景知識も適宜解説して伝えていきたいと思います。それは雑談という形式になるのか、レジュメをキッチリ作った上での講義になるのかまだ見えていませんが、楽しいことは確定していますw

 

個人的には講義において雑談や脱線の力は大きいと思っていて、僕自身も様々な講義やセミナーを受けましたが、大いに刺激を受けたのが教師のポロっとこぼす雑談や本音、解説だったりします。そこでガッと景色が開けて、理解度が上がったように思います。

 

僭越ながら毎月のチュータリング講座では一文一文を丁寧に読むとともに、その全体像、ゲシュタルトも同時に伝授したいと考えています。まずは僕たちの文明を支える科学やテクノロジーの根本にある西洋の価値観、すなわち言葉が宇宙を支配しているということを体感でお伝えできたら嬉しく思います。

 

その理解に至るのに、ルー・タイスの『アファメーション』から入るのがいいのではないかと思います。これを読解するだけでも人生は変わりますし、変わることを通じて自分自身も宇宙の一部であり、世界は言葉でできていることもわかるはずです。

 

また内容も濃すぎず、かといって薄いわけでもないのでじっくり時間をかけて取り組みやすい内容です。講座では時間の制約がありますから重要だと思われるところを丁寧に読み込んでいきたいと思います。

 

そしてこれは数年先の展望ですが、西洋流のロゴスがカッチリ入れば、東洋も見えてくるのではないかと思います。一応我々は東洋人ですが、最初にそのように我々を名付けたのは、西洋人たちです。西洋人たちがビジネスとキリスト教の布教を広げていく中で、カッチリとしたロゴス以外の論理で動いているグループを見つけて、それを東洋と名付けたのが東洋の始まりです。

 

西洋の本質がロゴスなら、東洋のそれは非言語でしょう。いくらかの人たちはいきなり東洋的な非言語に飛びつきますが、それは下手するとオカルティズムに足を取られることもあるので注意が必要です。

 

個人的には非言語にいきなり飛んでしまう人は苦手で(彼らは彼らで僕みたいな人間を好きではないと思いますw)、カッチリとしたロゴスを踏まえた上で、非言語を読み解いていきたいと思います。非言語もまた文字と同じく読むものであり、理解されるものだと僕は考えています。

 

最近読んだフランスの歴史学者エマニュエル・トッドの著作に「日本は極東ではなく極西だ」という記述がありましたが、日本は地理的には東洋ですが、その文明は西洋であるということです。明治維新で天皇をキリスト教のように一神教に祭り上げて、それまでバラバラだった日本に住む人たちに天皇の臣民というアイデンティティを与え、ひとつにまとめ上げ支配し、アメリカと戦争するまでに至りました。

 

 

 

 

またこの地理的には東洋だけど、文明は西洋だというねじれが、僕たち日本語ユーザーの文章読解を妨げているのではないかというのがここ数年の僕の仮説です。チュータリング講座ではそのねじれをときほぐしてマッサージしていきたいと思います。

 

ルー・タイスの『アファメーション』を読み解くことで人生を変え、ロゴス(言葉)が宇宙を支配しているという議論の前提を抑え、『アファメーション』を媒介に知の世界を横断し、IQ・抽象度を上げていきましょう。

 

先々のことはますます混迷を極め、おそらく悪くなることしか予測できませんが(実際補助金や給付金が切れてきた飲食店が次々と閉店になっているのが目につくようになりました。ここからさらに広がってとんでもないことになると思います)、文章読解の能力は必須となるように思います。誰も文字を読まなくなるという希少性もありますし、文字を読むことで偉大な先達たちの教えを理解できるのでそのアドバンテージもあります。

 

 

そのような展望も踏まえて、本腰を入れて文章読解を進めていきましょう。ある程度基礎ができれば、応用は効いてきます。そこもまた適宜レクチャーしていきたいと思います。

 

来年1年間、月に2回ほどガッツリ文章読解やってみませんか?人生変わります!!

 

奮ってお申し込みお待ちしております!!!

 

チュータリング講座「ルー・タイスの三原則」

 

【日時】 1月27日(水)19:00〜21:00(21:30まで質疑応答)

【場所】 新宿の会議室

【受講料】  20,000円(銀行振込)

【受講資格】 ブログ読者で課題を解いてくること

【持ち物】 筆記用具鉛筆メラメラ情熱メラメラ

【お申し込み】お申し込みはこちらから

【課題】こちらをクリック

 

【参考書籍】