文章読解を進めていく上でも、知識の習得は必須となります。日々何か新しいことを知ろうとし、それを自分がすでに知っていることと結びつけたり、知ることで自分の見ている風景が変わったりすることを確かめることで、知識をつなげて広げていくことができます。
知るということももっとカジュアルに考えましょう。例えばレストランを探して街を歩いていたときに、レストランや食事処に意識が向かうので、それまで意識していなかったお店に気づくこともあると思います。
知識や情報の習得も、最初はそのくらいの軽さで取り組み始めましょう。引越したばかりの街を歩き回って街の知識を集めるように、日々の知識習得に取り組むことです。
知るといつも見ているはずの風景がそれまでと違ったように見えます。それは情報空間でも物理空間でも同じことです。
例えば最近Youtubeで面白いなと思ったのが、歌舞伎町の暴力団事務所を巡る動画です。僕は歌舞伎町にあるお店には行ったことはありませんが、TOHOシネマズにはよくいくので街の風景には馴染んでいるつもりです。だけど歌舞伎町はその筋の方達の事務所がたくさんあることで有名ですが、どこがその事務所かは知りませんでした。
だけどこの動画を見ることでいつも映画が始まる前や終わった後に歩き回っていた街が、これまでと全く違ったものに見えるようになりました。よく知っていると思っていたからこそ、新しい知識や情報が入ることでより新鮮に歌舞伎町が変わって見えました。
個人的にはこのように知識が入ることで風景が変わって見えることに喜悦を覚えますし、きっとそれは多くの人に共通するものだと思います。知ることで世界や風景が変わって見えることは、やはり楽しいものです。
文章読解もそれと同じで、背景となる知識が頭に入ることでそれまで読めなかった文章がスラスラと読めるようになったりします。そのときの経験は、なかなか通常には得難いものだと思います。
文章読解をテーマにしたチュータリング講座ではその知ることで風景や臨場感空間が変わり、読めなかったものが読めるようになる喜悦を手にして欲しいのです。そしてそれが自分の現状と未来を変えていくことを実感して欲しいと思います。
チュータリング講座では日本語を深めていくことでそれを手にして欲しいと思いますが、寄り道というか刺激として英語などの日本語以外の言語も入れて行きます。なぜなら日本語を深めていくには、英語などの他の語学を経由するのがいいからです。
そもそも僕たちが今使っている日本語も、明治維新とともに西洋化する際に、西洋の論理や概念を輸入し、福沢諭吉や西周らが人工的に作り上げたものです。それゆえに日常で我々が話している日本語と書かれている日本語は少しズレてしまいます。それが我々の日本語の文章読解を妨げているのかもしれません。
*福沢諭吉
*西周
英語は話し言葉と書き言葉が割と一致していてかつ論理的で、それゆえに英語がある程度できる人は日本語より英語の方が読みやすいというくらいです。実際日本語だとわかりづらい西洋学問の概念も、英語にしてしまうとあっさりとわかったりします。
だけどそこで翻訳が悪いと不満をこぼすもの馬鹿らしいので、僕たちはスマートに日本語と英語などの他の言語を往復することで論理と概念操作に長けていきましょう。それに付随して歴史などの背景知識がついてくれば、より文章読解は加速していきます。
チュータリング講座でルー・タイスの著作をじっくりと読んでいく企画が始まりますが、ルーの著作も西洋社会に関する背景知識がないと苦労します。講座ではそこもカバーして読解していきたいと思います。特に聖書やキリスト教への理解がないと、読解は難しいでしょう。
コミュニティのゴールとしては、多言語と歴史や思想などの教養が響き合う共同体を目指していきたいと思います。受講生の様子を見ながら、刺激となる新鮮な素材を投入していく予定です。お楽しみに!
文章読解の上達を決意したときから、文章読解の修行は始まります。楽しい修行をしましょう!!
チュータリング講座「ルー・タイスの三原則」
【日時】 1月27日(水)19:00〜21:00(21:30まで質疑応答)
【場所】 新宿の会議室
【受講料】 20,000円(銀行振込)
【受講資格】 ブログ読者で課題を解いてくること
【持ち物】 筆記用具と
情熱
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【参考書籍】