-忍-
そう呼ばれる者達が暗躍する時代。
忍が集う里に二人の
忍者と、くノ一がいた。
紫色の衣を纏った長い髪のくノ一。
名は風影(ふうかげ)。
名前は記録に残っておらず、
後のその存在を知るものには
ただ、-黄色い忍者-と呼ばれていた。
この黄色い忍者に名前がない理由、
そしてこの二人の忍の
時を超えた物語をここに記そう・・・。
二人は幼い頃から一緒だった。
一人前の忍になるという夢のために
共に修行に励み、共に友情を分かち合った。
黄:「一人前の忍になれるのかなぁ」
風:「大丈夫大丈夫!
きっと一人前の忍になれるよ!」
風:「まったくもー!
あの子ったらどこにいったのかしら!」
黄:(シメシメ・・・)
黄:「エイッ!」
風:「キャー!」
風:「こらー!またいたずらばっかりしてー!
ちゃんと修行しないと
ちゃんと修行しないと
一人前の忍になれないぞー!」
黄:「うぅ・・・ふうちゃんごめん・・・」
風影は自分より少し年下の
いたずら好きな黄色い忍者を可愛がり、
黄色い忍者は面倒見の良い風影を
頼れる姉のように慕った。
二人はずっと一緒だった・・・。
しかし、忍の世界には
一人前の忍になるための
鉄の掟が存在する。
それは、
一番大切な者と死合い
相手を殺すこと
そして、二人にも
容赦なくその時は訪れる。
その死合いは
里の外れにある屋敷で行われた。
風:(さぁ、いつでも来い。私は手加減などしない。)
黄:(どこだ、どこにいる風影・・・)
スッ・・・
死合いは呆気ないほど一瞬の勝負だった。
紫:(勝った・・・。私は勝ったんだ!
なのに・・・なのに・・・。)
!?
黄:(すまん、風影。
あなたが殺したのは
私が身代わりの術で生み出した形代。)
紫:(ハァハァ、なぜこんなにも苦しい!?
勝ったのになぜ心が満たされない!?)
黄:私はあなたと死合うことなど
どうしても出来なかった・・・。
だからあなたを欺くことを選んだ。
私は間違っているのかもしれない。
でもあなたを欺くことができて良かった・・・。
黄:いたずらばかりしていたのは
今日という日にあなたを
欺くために必要な修行だった。
でもなにより、
誰よりも忍としての才を持つあなたに
一人前の忍になってほしかった・・・。
一人前の忍として活躍するあなたを
この目で見たかった。
しかし鉄の掟を犯した私は
もうこの里にいることは出来ない。
何より私はもう死んだ存在。
この地を去らねば。
何より私はもう死んだ存在。
この地を去らねば。
こうして黄色い忍者は己の名を捨て、
抜け忍として日本各地を転々とした。
謎の黄色い忍者として
闇の世界で名を馳せたが
人知れずその生涯を終える。
ある思いを残して・・・
ある思いを残して・・・
黄:いつかまたこの世に
生を受けることがあるのなら、
もう誰も欺くことなく
人を導くような道を歩みたい。
そして叶うならば・・・
風:私は大切なものを己の手にかけた。
君の命を絶ったときから、
私の胸にも埋まることのない
穴が空いている。
思い出すのは
いつもイチョウみたいに
真っ黄色な君の笑顔・・・。
でもこれはお互いが
でもこれはお互いが
共に目指した夢の結果。
だから涙は流さない。
あの日語ったあの夢を、
叶えたのだ。
一人前の忍になろうね。と、
ふたりで誓ったあの夢を・・・。
君の命の分まで
私は忍として生きる。
風影はその後、駿河の国の
くノ一として頭角を現し、
その生涯を終えるまで
忍の長としてその任を全うした。
風:いつかまたこの世に
生を受けることがあるのなら、
たくさんの人を笑顔にして
命があることの喜びを伝えたい。
そして叶うならば・・・
黄風:またあの人に会いたい・・・
-現代-
占い師として迷える人を導き
全国を回っている占い師がいる。
そして、自らの経験から
命のメッセージを伝え
人を笑顔にする
エステティシャンがいる。
その名は岡ふみこ。
パシャ!
岡:「ちょっとー!
また私が変な顔してる時に
写真撮ったでしょー!」
星:「えー、別にいいじゃんwww」
岡:「またいたずらばっかりしてー!
・・・ふふふ」
~Fin~
◆出演
・岡ふみこ
◆撮影
・町野健
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出張地域:静岡県・神奈川県・東京都
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