花粉症のこの季節、週末は外出を控えめに、空気洗浄機をMaxにした自室で海外ミステリーを鑑賞する機会も増えそうです。特に短編はリラックスできていいですね。
実は先日、アガサ・クリスティの名探偵ポワロ・シリーズを楽しみました。登場人物たちのあのユーモアや機知に富んだ会話が好きです。
日本だと昭和初期ぐらい?皆、紳士然、淑女然として、見てるこちらも心地よいです。ちなみにH&T、ポワロ役のデヴィッド・スーシェさん(写真中央)はずっとフランス系ベルギー人かと思ってました(本物はイギリス人)
タイトルは、「Yellow Iris(黄色いアイリス)」ドラマの最初の方でキャロル・ケニオン(Carol Kenyon)扮する女性ジャズ・ボーカルが“I’ve forgotten you”という随分切ないジャズ・ナンバーを歌っており、とても気になり早速調査。
キャロル・ケニオンは英のポップス、ジャズ・シンガー。“オー、グレイト・ギャツビー!”(すみません、なんのこっちゃ、でしたよね)
しかし、色々調べても曲の来歴ははっきりしません。でも、それもそのはず。実はこの曲、アガサ・クリスティ自身が作詞した劇中歌だったのです(万一リサーチ結果に間違いがあればごめんなさい
)
最初は別れた男への強気な態度、でも、最後にポロっと本音が出る。しおらしく、意地らしい女心に心打たれます。
「いい感じね」と思っていたら、ドラマの最後にもう一度別のシンガー(こちらはTracy Millerさん)が歌ってくれました。
まるでアガサ女史が100年の時を超えH&Tのアンコール・リクエストに応えてくれたみたいで、とてつもなく嬉しくなるH&Tでありました。
ミステリーの女王、アガサ・クリスティ(1890-1976、英)
ショム課の女王、H&T主任(19XX-、宮城県)*こちらはジョークです。
ところで、ミステリーの筋書きと、劇中2回も登場するこの曲との関係性や如何。自分にもその意味の謎解きは未了です。
しかし、歌の後のシーンで、夫がこれから殺めようとする妻に向かい「この歌詞みたいに僕も君を一生慕い続けるよ」と言ってのけるのが何とも恐ろしくもあり、それでいてブラックユーモアとも受け取れて、とても面白いのです。
今後、時間をかけて考察してみたいと思います(乞うご期待)
I've Forgotten You("Agatha Christie: Poirot" Yellow Iris /1993年TVドラマより)
作詞: Agatha ChristieまたはHarold B. Freeman
作曲: Harold B. Freeman
*劇中歌なので歌のシーンが時折台詞と被る点、ご容赦くださいね![]()
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I've forgotten you,
あなたなんて忘れたわ
I never think of you,
考えたくもないの
The way you walked, the way you talked, the things you used to say.
I've forgotten you,
I never think of you,
だから考えたくもないの
I couldn't say for sure today
いまではきっと思い出せないはず
Whether your eyes were blue or grey.
目の色だって、青だったかグレーだったか
I've forgotten you,
あなたなんて忘れたわ
I never think of you,
考えたくもないの
Your smile, your touch,
その笑顔も、感触も
Which meant so much,
昔はとても大事なことだったのに
Somewhere along the way.
でもそれも昔の話
I've forgotten you,
あなたなんて忘れたわ
I never think of you,
だから考えたくもないの
I changed my mind, my love was blind,
心変わりしたのよ、愛は盲目だったってこと
Now I've forgotten you.
もうあなたなんて忘れたわ
Oh, what a lie!
あぁ、でもそんな嘘つけない!
I shall think of you,
ずっとあなたを慕い続けるの
Think of you,
あなたを想い
Think of you,
あなたのことを考える
Till I die
命尽きるまでず~と
☟以下、英語のお勉強なので、スルーしても大丈夫です。
アガサ・クリスティに学ぶ英語ワンポイント
(英検参考レベルは準1級~1級ぐらい、かな)
その1:隠れた仮定法過去形のIf副詞節について
“I couldn't say for sure today”直訳してしまうと「今日は確かには言えなかった」となり、ちょっと?です。ここはひとつ、この文の前にIf+主語+動詞過去形という副詞節を「想像で」補い、仮定法過去形の文章と考えたらどうでしょう。英語ではこのようにIf副詞節が省略されてることが時々あるんですよね。
この曲では、「(あなたの目の色だって青だったかグレーだったか、もし仮に誰かに聞かれたとしても)いまではきっと思い出せないはず」とすれば、より歌心になじむように思います。
その2:助動詞shallについて
太平洋戦争初期、フィリピンで日本軍に劣勢に立ったマッカーサー元帥。一旦撤退しますが、その際放った一言が、" I shall return" (私は必ずや戻ってくるだろう)でした。shallは助動詞でwillと似た働きですが、特に強い意志を表現する際にも用いられます。
だから“I shall think of you”は「ずっと、一生、死ぬまで慕い続けるの」ぐらい強い愛情表現なのですね(キャー
)
ところで、皆さまにも幻の一曲ってありますか。気になるけど歌い手も、曲名も分からず、仕方なくラジオの深夜放送でお願いDJ(質問)しちゃったとか・・・。
そんな曲あったら是非教えてくださいね
(あっ、でも曲名分からないなら説明結構大変ですよね、今気づいちゃいました)
![]()
編集後記:
今回の一曲、「別れても愛し続ける」がモチーフ。誰しもそんな人っていますよね、いるはず、いや、いるに違いありません。いると言ってけさい~ん。
J-POPにも、「別れたのに忘れられない」そんなモチーフの楽曲は数多く存在します。
でも、歌の構成(つまり、最初は“もう忘れた”と強気、ところが終盤一転、“でも忘れられない”って本音がポロリ、しかし結局別れざるをえない)まで似てるH&Tお気に入りの一曲があります。
それは・・・
♪別れた人に会った、別れた渋谷で会った、別れても好きな人♪♪♪
ロス・インディオスとシルビアさんは「相当濃い目」のディープラテン・ムード。結構好きですよ。
じゃあなくって、J-POP。wacci(ワッチ)の、「別の人の彼女になったよ」です。
「別の人の彼女になったよ」(2018)
作詞・作曲:橋口洋平
*コバソロ & 相沢さんのカバーでご覧ください。
自分も、ごく稀ですが、もとに戻れないとは知りつつ、忘れられない時、あります。だから「もしもあいつがこのブログを観てくれてたらなぁ」とか、思ったりしますよ(50回投稿ごと、いや30回ごと、やっぱ20回に1回ぐらい、かな
)。
貴女、貴男の忘れ得ぬ人、よかったら、是非教えてくださいね![]()
“別の人の彼女になっちゃってもいいの?”一度こんなセリフ、言ってみたいんですよね
(By H&T主任)
*遠い昔、父に就職祝いでもらったボールペンを握りしめ、やけにテンション上がっちゃいました。
“もうすぐ春ですよ、春。一丁頑張るしかないっちゃ![]()
![]()
”(by H&T/High Tension/主任)。
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