内田春菊さんの新刊『私たちは繁殖している』を買いました。
東京電力のでんこちゃんの絵の方ね。
私が『子供を育ててみたい!』と思うようになったのは、このマンガのおかげです。
まぁ実際結婚しても私は子供産めるか分からないんだけど。
まぁ春菊さんの場合は、4人の子供と夫を養っているから、
一般的ではないのですが…。
本職の漫画に洋裁、和裁、お料理、役者 、映画監督、ミュージシャンと色々とやってらして、
とにかく手作りのおやつを忙しい合間をぬって楽しんで子供と作ったり
子供服を縫ったり。
お料理に至っては梅干しに梅酒漬けたり、ヨーグルト作ったり、納豆作ったり。
とにかく何でもやってみる素敵なおかんなのですよ。
三回結婚してらして、三人目の夫とは姑問題で籍抜いて、
ついにはその夫とも別居という下りでしたが。
何でも出来すぎるとやはり男の人って拗ねちゃうのね…。と。
こういう何でも挑戦してみるバイタリティ溢れる人だから、お仕事も沢山入るんだと思いますが。
春菊さんの夫は俳優さんですが仕事すくないみたいで…。
色々上手く行かなくなったようですが…。
春菊さんの夫のことを春菊さんの『旦那様』とは書けないなと。
そして春菊さんの事も『奥様』とはとても呼べないなぁと(笑)
『奥様』は『奥にいる人』の意味なんですって。
まぁ普段は意識しないで『奥様』とか言うけど。
春菊夫妻を語るときにはなんか使ってはいけないような気がします…。
そのあたりも、全部漫画になってしまうから、なんというか、春菊さんはいつまでも稼ぐでしょうな。
そういえば昔中村うさぎさんにも『相手のプライバシーまで漫画にする怖い女』的にエッセイで書かれてましたね(笑)
でも私は、春菊さんという人が好きで、このマンガもずっと新刊がでる度に読み続けてますね。
子供さんたちの成長や各々の性格なんかも本当によく描いてあります。
子供さんたちとのやりとりが面白いですね。
一巻が出たとき長男は赤ちゃんだったのに、
いまもう19歳ですし。
最近結婚決まった友人もだいぶ前に我が家で読みふけり『面白い!』って言って重たいのに持って帰ってまで読んでましたね。
まだ返して貰ってないけど、ちゃんと持っていてくれてるのだろうか…。
本当に私、貸した物が友人から全然帰ってこないんですけど(笑)
なんというか、男と女が家族として暮らす中での問題にもがっちり触れてるから、
一冊の中で必ず考えさせられる面はあるけれど、
(考えても分からんが(笑))
読んでるとなんか元気になるの。
なんでも『楽しい』こととして試してみる春菊さんのエネルギーの気のようなものが本の中から出てるような気がする。
本でも音楽でも唄でも、映画でも芸術に関するもの、
何でもそうですが、どんなに悲しい内容だとしても、
読み終わったあと、聞き終わったあと、どこか希望があるものでなければ絶対に大衆には受け入れられないヒットしないと私は思ってます。
今まで私が好きなものは全部そうですね。
特に音楽なんかは本当にそうで、
どんなに悲しい唄でも根底にあるのは希望や前向きな明るさ。
ひばりさんにしても、美和ちゃんにしても、エラにしても、小澤征爾さんにしても。
やっぱり人間らしい深みがあるもの。
やっぱり人間性なのかもしれませんね。
音楽に至っては、絶対に沢山色んな感情を持って人生送ってる人の方が心に響く音楽やってますからね。
結局人間的に素晴らしい方は当たり前のように努力されるんで、結局上手ですよね。
前に、今第一線で活躍してるミュージシャンの方々と関わって来た人に質問してみしたが、
『性格悪い人は居るの?』と。
『一流の人ほど謙虚で繊細で優しい』と。
思い出す限りでは、性格悪い人は居なかったと聞きました。
話を聞いたのは有名なスタジオミュージシャンの弟子だった方なので、
その話を聞いて本当に嬉しくなったんですよね。
話が脱線したけれど、やっぱり素敵なものを産み出して人の心を魅了する作品を作れる人は、その人が素敵だからなんですね。
梅干し漬けてみたい!
赤紫蘇で!